合否を分ける「捨て問」の考え方

資格試験に合格するためには合格基準点をクリアーできる得点が必要です。
しかし、得点にこだわるあまり、失敗するケースが少なくありませんので、
今回は、本試験での落とし穴、「捨て問」についてご説明したいと思います

試験時間が足りなくて最後まで解けません。どうすればいいですか?
1〜2分考えてみて正解肢を選べそうにないならば、次の問題に進みましょう。
後から思い出すこともありますので、後から分かるようにマークをつけておきましょう。

各種の資格試験について本試験分析を行っていますと、ほとんどの資格試験の分析結果に驚くべき共通点があることが分かります。
それは試験種に関係なく著しく正答率の低い試験問題があるという事実です。
不合格者の正答率が低いのは理解できるとしても、合格者の正答率も21%とか19%という極端に低い数値になっている試験問題があるのです。


仮に試験問題の形式が4肢択一だとしますと、でたらめに解答しても正解の確率は4つに1つ、つまり25%はあるはずです。
にもかかわらず合格者ですら25%より低い正答率にしかならないというのはどういう訳でしょうか。

実は、ここに資格試験でよく用いられる仕掛けが隠れています。それが「捨て問」です。
「捨て問」というのは普通に十分勉強してきた受験生でも自信を持って正解できないような問題のことです。
試験実施機関サイドは意図的にこのような「捨て問」を何問か入れています。
つまり、実力のない受験者を適切にふるい落とせるような特殊な仕掛けを設けているのです。
そうだとすると、そうした「捨て問」は得点できなくて当たり前です。

しかしながら、「捨て問」に関する予備知識のない受験者が「捨て問」と出会ったらどうなるかという心理的効果が重要です。
少し、シミュレーションしてみましょう。
受験に慣れていない人が本試験の問題に取り組む場合、出題順ということで第1問から順番に解こうとします。
1点1点と積み重ねて行くというイメージですね。1問も取りこぼすまいと必死に取り組むわけです。
ところが、そういう受験者がこれまで全く見たことも無い問題に出くわすとどうなるでしょうか?

1問1問の得点にこだわる受験者は次のように考えます。

「この問題が正解できなければ試験に落ちてしまう!」

そこで、時間をかけてでも正解肢を選ぼうと必死になって取り組むことになってしまうのです。
そうした受験者は決して「この問題は自分だけでなく他の受験者にも難しいはずだから後回しにしよう。」とは考えません。
実力が不十分なために、その問題が通常のテキストなどには記載がないことを知らないのです。

そして、そうこうしているうちに時間が10分、20分と過ぎて行きます。
しかし、時間をかけてもこれが正解肢だという確信は持てません。
そのうち受験者の中にはパニックになって「だめだ、今年の試験は勉強不足で不合格だ。」と早々に試験を放棄する人も出てきます。
そこまでいかなくてもあきらめて次の問題に移るころには20分、30分と貴重な時間を浪費してしまっています。
それでは本来解けるはずの問題さえも時間不足で正解できないことになります。

このような現象は偶然でしょうか?いいえ、これは出題者の狙いです。
こうした反応を引き出すのが試験実施機関側の狙いなのです。

なぜなら、資格試験の多くが合格基準点というラインを設け、そのラインに達しない受験者をふるい落とす仕組みとなっているからです。
つまり、実力のない受験者を適切にふるい落とせるような仕掛けが必要なのです。

では「捨て問」に引っ掛かって試験に失敗しないためにはどうすればいいのでしょうか?
最も重要な対策は「本試験には捨て問が何問か入っている可能性がある」と意識しながら本試験に取り組むことです。
このことを意識するだけでもずいぶんと対応が変わってくるからです。

例えば、第1問、第2問と順番に解いてきたが第3問が、仮にまったく見た事もない知識を聞く問題だったとしましょう。
もちろん、そもそも勉強が圧倒的に不足していてテキストすらまともに読んでいないという受験者ならば、
それは単に知識不足が原因ですから論外です。
そうではなくテキストや過去問題集も一通りは学習したが、それでもまったく初めて見る知識が聞かれている試験問題が出題されているとします。
その場合、1〜2分考えてみて正解肢を選べそうにないならば「あっさり」と次の問題に進むようにします。
ただし、後で冷静になって考えてみると他の手がかりから正解肢が選択できたということもありますので
簡単に見直せるように何らかのマークを付けておくとよいでしょう。

そもそもたいていの資格試験では合格するのに満点を取る必要はありません。
試験問題全体から合格に必要な得点を稼げれば十分という割り切った考え方が大変重要です。
もっとも、こうした考え方を知っていたとしても本番の試験ですぐに実行できるほど甘くはありません。
やはり何事も練習というものは必要です。
そこで、本試験と同じ時間制限の下で問題を解く練習をしておきましょう。
その時に、自分にとって時間がかかりそうだと思える問題を意識的に後回しにするという練習をしておくと効果的でしょう。

資格試験は高得点を獲得することが目的ではなく、あくまで合格に必要な得点を確保することが目的だという点を肝に銘じて、
「捨て問」はあっさり捨てるということを心がけましょう。


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