勉強しなきゃとは思うんですが…。勉強の長続きのコツとかあるんですか? | |
学習に行き詰まって「気分を変えたい」と思うタイミングで、自宅学習と自宅外学習を使い分けましょう。 |
まず自宅学習のメリットとしては学習教材や文具などが揃っていることが挙げられます。
テキストを読んでいる途中で不明な言葉が出てきたら、
ちょっと国語辞典やインターネットで調べるといったことが自宅なら簡単にできます。
また、疲れたら気軽に休憩がとれるところも自宅学習のメリットです。
しかし、その気軽さがデメリットともなるわけでして、ちょっと休憩のつもりだったのに学習を再開できずに
一日終わってしまったといった失敗もありえます。
これに対して自宅外学習では他人の目があることから適度な刺激が得られ、
学習に必要な緊張感を維持しやすいというメリットがあります。
その反面、自分の好き勝手にはできず、それなりのルールに縛られてしまうというデメリットは避けられません。
また、必要な参考書や文房具を持参し忘れた場合は、ひどく不便なことになります。
このように自宅学習と自宅外学習にはそれぞれ一長一短があるわけで、上手な使い分けが必要です。
では、使い分けのポイントは何でしょうか。
例えば通常は自宅を学習場所としている方が学習に行き詰まって「気分を変えたい」と考える場合があります。
この場合に最も手軽な気分転換の方法は学習場所を変えることです。
そこで、そういった場合は自宅学習と自宅外学習を使い分けるのが効果的です。
実は、このように学習環境を変えることで「気分を変えたい」というニーズには深い心理的背景があります。
学習環境を変化させて「気分を変えたい」と感じるときは、背後で精神的な疲労やモチベーションの低下が生じており、
環境を変えることによる治癒効果を脳が求めているのです。
そうだとすると学習環境に変化を付けるという行動は理に適った正しい行動だということになります。
では、学習環境に変化を付けるという目的のために利用できる自宅外の施設にはどんなものがあるのでしょうか。
一昔前ならば喫茶店などがお勧めでしたが近年は喫茶店も様変わりし昔ながらの落ち着ける店舗は少なくなってしまいました。
それに代わってカフェが増加しています。
ところが残念ながら最近のカフェの傾向として長時間の自習やパソコン利用を制限するところが増えていまして、
学習場所としてはお勧めできない店舗が多くなっています。
そこで注目されるのが図書館や有料の自習室サービスです。
ただし、最近、図書館はどこも大変混雑していて座席の確保が困難です。
そこで、有料になりますが自習室サービスを利用するというのも一つの方法です。
しかし、お金がかかる方法は避けたいという方も多いでしょうから、
そんな場合は、通勤や通学に利用している交通機関の中での時間を有効活用するという方法がお勧めです。
いずれにしても自宅学習ではこれ以上の学習継続が難しいと感じたときは
「精神的な疲労やモチベーションの低下が生じていて
転地療法的な行動による治癒効果を脳が求めているんだな」
と理解してあげて、学習継続に挫折する前に一時的にでも自宅外学習に切り替えてみるとよいでしょう。