ITパスポートとは簡単に言うとどんな試験?難易度やメリットを解説

ITパスポートとは、簡単に言えば「ITに関する基礎知識を証明できる国家試験」です。

この記事ではITパスポートの試験概要や難易度、合格するメリットについて簡単に解説していきます。

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目次 Contents

ITパスポートとは簡単に言うとどんな資格?難易度やメリットを解説


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ITパスポートとは?簡単に解説

ITパスポートは2009年から導入され、ITの基礎知識を身につけていることを証明するための国家試験です。

グローバル化が進み、英語とともに「IT」が世界共通言語となっている現代において、日本から世界に飛び立てる人材になる願いを込めて「ITパスポート」と名付けられました。

社会人のキャリアアップのみならず学生時代から取得することで学業や就職においても有利になる可能性が高く、高校・大学の中でカリキュラムに組み込まれていることもあります。

受験者は年々増加傾向にあり、令和に入ってからは毎年10万人を突破しています。これから社会で活躍する人材の登竜門として広く活用されている試験です。


ITパスポート試験概要とは?簡単に解説

項目 内容
試験時間 120分
出題数 小問:100問(*1)
出題形式 四肢択一式
出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度

マネジメント系(IT管理):20問程度

テクノロジ系(IT技術):45問程度

合格基準 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点
600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式(*2)

受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。

採点方式 IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。

(*1)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
(*2)身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験を実施します。


ITパスポートでは、ITおよび経営に関する基礎知識が広く出題されます。

具体的には新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)、経営全般、IT知識、プロジェクトマネジメントの知識などです。

これらの範囲が「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3つの分野に区切られており、合計100題の選択式の問題として出題されます。


合格基準は1,000点のうち合計600点を上回り、かつ分野ごとの評価で300点を下回っている科目がないことです。

試験は原則として会場に向かい、会場内に設置されているPCから回答するCBT方式が取られます。

試験は通年開催されているため、学習スケジュールに合わせて好きなタイミングでの受験が可能です。


ITパスポート試験の難易度とは?簡単に解説

以下は、平成25年(2013年度)〜令和4年度(2022年度)にかけてのITパスポート試験における合格率をまとめた表です。

実施年度 受験者数 合格者数 合格率
平成25年 6万7,326 3万2,064 47.6%
平成26年 7万1,464 3万4,215 47.9%
平成27年 7万3,185 3万4,696 47.4%
平成28年 7万7,765 3万7,570 48.3%
平成29年 8万4,235 4万2,432 50.4%
平成30年 9万5,187 4万9,221 51.7%
令和元年 10万3,812 5万6,323 54.3%
令和2年 13万1,788 7万7,512 58.8%
令和3年 21万1,145 11万1,241 52.7%
令和4年 23万1,526 11万9,495 51.6%


ITパスポートの合格率は年度により若干のばらつきはありますが、概ね50%前後です。

10万人を超える受験者の中で半分程度が合格できることを考えると、比較的合格しやすい試験であると言えるでしょう。

ただし、難易度が高くないからといって十分な準備をせずに試験に臨んでも合格できるわけではありません。

過度に気負ったりハードルを高く感じる必要はありませんが、油断することなく入念に対策することが求められます。


ITパスポートを取得するメリットとは?簡単に解説

ITパスポートを取得するメリットのうち、特に恩恵の大きなものを5点解説します。

  1. ITの基礎知識を証明できる
  2. IT系上位試験・資格に挑戦しやすくなる
  3. 履歴書に記載できる
  4. 就職先の幅が広がる
  5. 高校生の大学受験・大学生の単位取得に生かせる

ITの基礎知識を証明できる

ITパスポート試験は「ITに関する基礎的な知識」を有することを証明できる試験です。

ITパスポートに合格することで、社会人として求められるITの基礎知識を備えていることを証明できます。

今やITスキルはどのような業種・職種で働くにあたっても切り離せません。その基礎スキルを証明できるITパスポートには大きな価値があると言えるでしょう。


【あわせて読みたい】ITパスポート試験の難易度は?合格に必要な勉強時間や勉強法を徹底解説


IT系上位試験・資格に挑戦しやすくなる

ITパスポートは、より上位に位置する専門性の高い試験・資格の足掛かりとしてもおすすめです。

ITパスポートは「情報処理技術者試験」と呼ばれるカテゴリの国家試験の中で4段階のレベルの中で一番基礎的な試験です。

より上位の試験を学習するにあたって、知識の土台になります。

初学者からいきなり上位試験・資格取得を目指すのは簡単ではないので、ITパスポートから徐々にステップアップしていけば戦略的に試験合格を目指せます。


履歴書に記載できる

ITパスポートは国家試験であるため、履歴書に記載することができます。

履歴書にITパスポート試験合格と記載することにより、一定レベルのITスキルや知識を保有していることだけでなく、目標に向けて努力できる人材であることも証明可能です。

企業によっては、ITパスポート試験合格を加点要素ととらえてくれる可能性も十分にありえます。

高いITスキルを求められる業種や職種によってはITパスポートを大きく評価はしないかもしれませんが、少なくともITパスポートの保有が不利になることはまずありえないと言えるでしょう。


就職先の幅が広がる

ITパスポート試験に合格していることで就職活動、転職活動で有利に扱われ就職先の幅が広がる可能性があります。

特にIT業界では、職種を問わず一定レベル以上のITリテラシーを持っていることは大前提となるため、ITパスポートを持っていることで一定レベルの評価を得られる可能性は高いでしょう。

また業種を問わずとも、ITパスポートを取得していることはITに対する一定の知識、リテラシーがあり、今後業務に必要な応用知識を得る土台ができていることをアピールすることが可能です。

ITパスポート試験は特別に高い専門性を持つものではありませんが、ITに関するポテンシャルや適性をアピールすることはできるでしょう。


高校生の大学受験・大学生の単位取得にかせる

ITパスポートは就職だけでなく、学業にも役立ちます。

たとえば高校のうちにITパスポートを取得しておくと、大学受験において加点要素とされたり、AO入試においても有利に進められる可能性があります。

また、ITパスポートの取得を「単位」として認定している大学、学部に所属している場合、ITパスポートの取得によって学内で取得する単位を減らすことができるため、より専門分野に注力することも可能です。

就職やその先のキャリアアップだけでなく、手前の進学や学業においても有利に働く可能性があることから、実際に高校生、大学生がITパスポートを受験している例も珍しくはありません。


【あわせて読みたい】ITパスポートにはメリットがない?試験合格の意味・必要性を徹底解説


ITパスポート試験に必要な勉強時間とは?簡単に解説

ITパスポート試験に合格するにはどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか?

必要な勉強時間の目安は個人差や学習の仕方、学習をスタートした時点での知識レベルなどによって異なります。

  • 基礎知識がある場合の勉強時間目安
  • 初学者の場合の勉強時間目安


基礎知識がある場合の勉強時間目安

基礎知識がある場合、勉強時間の目安は100〜150時間程度と言われています。

基礎知識があるとは、たとえばIT系の企業や情報システム系の部署に所属している場合や、大学で情報系の学課で学んだ場合のことです。

この場合、仮に平日に2〜3時間、休日に4〜5時間程度勉強できると考えると、1ヶ月半〜2ヶ月程度で合格を目指すことになります。

基礎知識がある場合、試験に出題される用語はすでに理解できている場合や、問われる事項に関しても業務の中で自然と身につけていることが多いため、比較的短期間の学習でも合格できる傾向にあるようです。

学業や業務の中でITに触れる機会が多い方は、ITパスポートの取得においても比較的有利と言えるでしょう。


初学者の場合の勉強時間目安

一方で、基礎知識がない初学者の場合の勉強時間の目安は約180時間程度と言われています。

業務でIT関連の知識やスキルをほとんど使わない場合や、情報系の学課と関係の薄い学生の方などが初学者と言えるでしょう。

仮に経験者同様平日に2〜3時間、休日に4〜5時間の時間を確保した場合、3か月前後の学習期間が必要です。

基礎知識がない場合、基礎的な内容を一から理解する必要があるため、知識がある場合と比較するとどうしても一定の学習時間を確保しなければいけません。

なお、いずれの場合も時間はあくまで目安であり、学習効率などによっても大きく変わるためあくまで参考程度とお考え下さい。


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ITパスポートは意味ない?将来性を簡単に解説

世の中には「ITパスポートに意味はない」という声もありますが、ITパスポートはキャリア形成の第一ステップとして将来的にも重宝するでしょう。

確かにITパスポートは難易度が高くないため合格者が多く、希少性の高い試験とは言えません。

しかし、ITパスポートは単体で一定のスキルや知識の証明になるのみならず、より専門性が高く、希少価値のある情報処理技術者試験の上位試験合格に向けての足掛かりとしても大いに活用できます。

キャリア形成のためのスキルアップの第一歩として、有効活用できる試験でしょう。


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まとめ

この記事ではITパスポートとはどのような試験なのか、概要やメリット、学習時間の目安などについて解説しました。

  • ITパスポートはITの基礎知識を有していることを証明できる国家試験
  • 毎年50%前後の受験者が合格している
  • ITパスポートに合格していることで就職や進学で有利に扱われる可能性がある
  • ITパスポートの学習時間の目安は、知識がある場合で100~150時間、初学者で180時間程度
  • ITパスポートの希少性、専門性の低さを指摘する声もあるが、上位試験への足掛かりとしても価値が高い

ITパスポートは試験合格単体の価値だけでなく、より価値の高い試験・資格へのステップアップとしても重宝します。ITパスポート試験対策には「スタディング ITパスポート試験講座」がおすすめです。

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