ITパスポート試験で出題される問題の傾向と解説

ITパスポート試験で出題される問題の傾向を過去問から分析しました。出題範囲の3分野ごとに解説していきます。

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問題 ITパスポート試験では、どのような問題が、過去問から良く出題されますか?
解答 試験範囲である3分野(ストラテジ、マネジメント、テクノロジ)毎に、よく出題されるテーマがあります。


目次

  1. ITパスポート試験の過去問から見る出題傾向
  2. ストラテジ系
  3. マネジメント系
  4. テクノロジ系


ITパスポート試験の過去問から見る出題傾向

ITパスポート試験では、ストラテジ、マネジメント、テクノロジの3つの分野から、幅広く問題が出題されます。その中でも、毎回の試験で、よく出題されるテーマがあり、逆に、あまり出題されないテーマもあります。幅広い出題範囲だからこそ、よく出題されるテーマを中心にポイントを押さえることで、効率の良い学習計画を組み立てて対策を行っていくことが重要です。そこで、今回は平成21年春期~平成29年春期までの過去問の出題傾向を基に、3分野ごとの重要テーマをご紹介します。
※例題として掲載している過去問題はIPA(情報処理推進機構)のホームページより提供されており、ダウンロードも可能です。


ストラテジ系

広いビジネスの視点から、経営戦略、会計・法務、マーケティング戦略など、経営全般とITの関わりを中心としたテーマを扱っています。
頻出度 テーマ・用語
最頻出 著作権法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、個人情報保護法、
頻出 経営情報分析手法(SWOT分析、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)等)

 ストラテジ系では、法務のテーマから著作権法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、個人情報保護法は、ほぼ毎回出題されています。関連する用語からも出題されることがあるので、それらも含めて、理解しておきましょう。
 経営情報分析手法では、SWOT分析、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)といった用語の問題が出されています。


例題

問題 【平成29年度春期10問公開】
PCのオペレーティングシステムを構成するプログラムを知的財産として保護する法律はどれか。
ア 意匠法
イ 回路配置法
ウ 実用新案法
エ 著作権法
解答

解答:エ

 著作権法は、著作権を保護する法律です。著作権とは、思想や感情を創作的に表現したものであって、文芸、美術、音楽などの著作物について、その創作者である著作者に与えられる権利のことです。そして、著作権は、IT関連では、プログラム、ソフトウェア、システム、操作マニュアル、取扱説明書などが保護対象となります。したがって、PCのオペレーティングシステムを構成するプログラムも知的財産として著作権法によって保護されます。




マネジメント系

主に、開発プロジェクト運営・プロジェクト進行に関わる計画・実施手法などに関する用語・概念などの知識が問われます。

頻出度 テーマ・用語
最頻出 ソフトウェアライフサイクル、システム監査、ファシリティマネジメント、
頻出 プロジェクトマネジメント(WBS(Work Breakdown Structure)、アローダイアグラム(PERT図)など)

 ソフトウェアライフサイクルに関連する問題がよく出題されます。ソフトウェアライフサイクルのプロセスの流れは一通り押さえましょう。特に開発プロセスの箇所から多く問題が出題されます。
 プロジェクトマネジメントからは主に、WBS(Work Breakdown Structure)【プロジェクトスコープマネジメント】、アローダイアグラム(PERT図)【プロジェクトタイムマネジメント】等の問題が出題されます。


例題

問題 【平成29年度秋期55問公開】
システム開発のプロセスには、システム要件定義、システム方式設計、システム結合テスト、ソフトウェア受入れなどがある。システム要件定義で実施する作業はどれか。

ア 開発の委託者が実際の運用と同様の条件でソフトウェアを使用し、正常に稼働することを確認する。
イ システムテストの計画を作成し、テスト環境の準備を行う。
ウ システムに要求される機能、性能を明確にする。
エ プログラム作成と、評価基準に従いテスト結果のレビューを行う。

解答

解答:ウ

 システム要件定義とは、業務要件のうち、システムに関する部分について技術的に実現可能であるかを検証し、システム設計が可能な技術要件に変換する作業であり、システムの対象範囲、システムの機能及び能力、安全性、セキュリティ、インターフェイスなどを明確にすることをいいます。




テクノロジ系

ハードウェアからソフトウェアまで、IT機器を利用する際の知識を扱っています。ネットワーク、セキュリティ、データベース全般について幅広い知識が問われます。

頻出度 テーマ・用語
最頻出 表計算ソフト、関係データベース、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)、
生体認証(バイオメトリクス認証)
頻出 オープンソースソフトウェア、暗号技術

 関係データベースをテーマにした問題が多く出されています。主キーやE-R図といった用語の理解、関係データベースの演算方法等は理解しておくようにしましょう。
 暗号技術の問題では、共通鍵方式・公開鍵方式のどちらか一方がほぼ必ず出題されますので、両方を対策しておき得点につなげましょう。


例題

問題 【平成25年度秋期51問公開】
関係データベースの表に設定する主キー,外部キー及びインデックスのうち,一つの表に対して複数設定できるものだけを全て挙げたものはどれか。

ア インデックス
イ 外部キー,インデックス
ウ 主キー
エ 主キー,外部キー,インデックス
解答

解答:イ

主キー表ごとに設定されており、表の行を一意に特定できる列、または組合せになります。1つの表に主キーは1つと設定することができます。

外部キー :他の表の主キーを参照する列となります。2つ以上の行を参照する場合もあるため1つの表に複数設定することが可能です。

インデックス :索引とも呼ばれています。データベースへのアクセス効率向上のため、検索対象である1つ以上の列に対して設定される仕組みとなります。インデックステーブルという、本体の表とは別の検索用の表を作成し用いることで、高速アクセスが可能になります。インデックスの設定は表内の列単位で行われているため、1つの表に、複数設定することができます。


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