ITパスポート試験に過去問は必要?おすすめの試験対策法を徹底解説

ITパスポート試験では「過去問は本番で出ないので必要ない」と言われることがあります。しかし過去問を活用した勉強法は、合格するために非常に有効です。

この記事ではITパスポート試験の過去問対策が必要な理由、合格するためのおすすめ勉強法について解説します。

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目次 Contents


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【過去問は出ない?】ITパスポート試験対策に過去問は必要か

ITパスポート試験の勉強について「試験本番で過去問と同じ問題は出題されないので、過去問を解く意味はない」と言われることがあります。

たしかに結論から言えば、試験本番で過去問とまったく同じ問題が出題されることはほとんどありません。

しかし、だからといって過去問を解く必要がないかというとそうではありません。

むしろ過去問の活用は、ITパスポート試験の対策として非常に有効です。


ITパスポート試験の過去問対策が有効な理由3選

試験で同じ問題が出題されることはないのに、なぜ過去問を解く必要があるのでしょうか。

ITパスポート試験の勉強において、過去問対策が有効な理由は主に以下の3つです。

  • 効率的にアウトプットができる
  • 全体的な出題傾向がつかめる
  • 自分の苦手分野がわかる


効率的にアウトプットができる

1つ目は、効率的にアウトプットができることです。

初心者がITパスポート試験の合格を目指して勉強する場合、知識のインプットは非常に重要です。

ただし、インプットだけをし続けていても、本当に知識や実力が身についているのかを測ることはできません。

また、どれだけインプットをしていても、試験本番で問題が解けなければ意味がないでしょう。


合格を目指すのであれば、知識のインプットだけで終わらせるのではなく、問題を解いてアウトプットをするのが重要です。

過去問を使えば本試験と同じ形式の問題に挑戦できるため、効率的にアウトプットができる点も過去問対策の良いところです。


全体的な出題傾向がつかめる

2つ目は、全体的な出題傾向がつかめることです。

試験の出題傾向をつかむためにも、過去問は有効です。

複数年分の過去問に挑戦すれば試験の形式に慣れるだけでなく、どの分野でどのような問題が出るのかといったおおよその出題傾向もつかめてくるでしょう。

出題範囲の内容をやみくもに暗記するよりも、過去問を活用し、出題傾向に沿って勉強をしたほうが、効率的に勉強範囲を絞って勉強できます。


自分の苦手分野がわかる

3つ目は、自分の苦手分野がわかることです。

過去問に挑戦すると分野ごとの正答率がわかるため、自分の苦手分野を把握できます。

例えば、ITの基礎知識がある人でも、過去問を解いてみたらストラテジ系やマネジメント系の正答率が低いことが分かるかもしれません。

本番までに苦手な分野をつぶしておけば本番で足を引っ張られる心配がなくなり、正答率も大きく上げられるでしょう。


ITパスポート試験の過去問にはどんな問題がある?

ITパスポート試験では、以下の3つの分野から幅広く問題が出題されます。

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

幅広い出題範囲だからこそ、よく出題されるテーマを中心にポイントを押さえることで、効率の良い学習計画を組み立てて対策を行っていくことが重要です。

そこで、今回は平成21年春期~平成29年春期までの過去問の出題傾向を基に、3分野ごとの重要テーマをご紹介します。

※例題として掲載している過去問題はIPA(情報処理推進機構)のホームページより提供されており、ダウンロードも可能です。


【ITパスポート試験分野】1. ストラテジ系

ストラテジ系では、広いビジネスの視点から、経営戦略、会計・法務、マーケティング戦略など、経営全般とITの関わりを中心としたテーマを扱っています。

頻出度 テーマ・用語
最頻出 著作権法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、個人情報保護法
頻出 経営情報分析手法(SWOT分析、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)など)


ストラテジ系では、法務のテーマから主に以下のような法律の問題が多く出題されている傾向です。

  • 著作権法
  • 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
  • 個人情報保護法

経営情報分析手法では、SWOT分析、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)といった用語の問題が出されています。


【ITパスポート試験分野】2. マネジメント系

マネジメント系では、主に開発プロジェクト運営やプロジェクト進行に関する計画・実施手法などの知識が問われます。

頻出度 テーマ・用語
最頻出 ソフトウェアライフサイクル、システム監査、ファシリティマネジメント
頻出 プロジェクトマネジメント(WBS(Work Breakdown Structure)、アローダイアグラム(PERT図)など)


ソフトウェアライフサイクルに関連する問題や、WBS(Work Breakdown Structure)【プロジェクトスコープマネジメント】、アローダイアグラム(PERT図)【プロジェクトタイムマネジメント】等の問題が出題されます。


【ITパスポート試験分野】3. テクノロジ系

テクノロジ系では、ハードウェアからソフトウェアまで、IT機器を利用する際の知識を扱っています。

頻出度 テーマ・用語
最頻出 表計算ソフト、関係データベース、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)、生体認証(バイオメトリクス認証)
頻出 オープンソースソフトウェア、暗号技術


関係データベースをテーマにした問題が多く出されているので、主キーやE-R図といった用語の理解、関係データベースの演算方法等は理解しておくようにしましょう。

暗号技術の問題では、共通鍵方式・公開鍵方式のどちらか一方がほぼ必ず出題されるので、両方を対策しておき得点につなげましょう。


ITパスポート試験ではプログラミング言語の問題が出題される

ITパスポート試験では、プログラミングの擬似言語を用いた問題が出題されます。

プログラミング経験のない人は尻込みしてしまうかもしれませんが、実は疑似言語の問題はそれほど難しくありません。

初心者でも、基本的な試験対策と過去問で十分解けるようになるレベルの難易度です。

疑似言語の問題の傾向は、過去問で把握しておきましょう。


ITパスポート試験の過去問入手方法

ここまで、ITパスポート試験における過去問対策の重要性を解説してきましたが、過去問はどうすれば入手できるのでしょうか。

入手方法は、主に以下の3つがあります。

  • ITパスポート試験の過去問本を購入する
  • ITパスポート試験公式サイトから過去問をPDFダウンロードする
  • ITパスポート試験の過去問アプリを使う


ITパスポート試験の過去問本を購入する

1つ目は、ITパスポート試験の過去問本を購入することです。

参考書を購入すると費用はかかりますが、解説を見て学ぶことができるというメリットがあります。

問題を解くだけでなく、解説を読んで理解したい人は、購入しておくとよいでしょう。


ITパスポート試験公式サイトから過去問をPDFダウンロードする

2つ目は、ITパスポート試験公式サイトから過去問をPDFダウンロードすることです。

ITパスポート試験の公式サイトから、過去問のPDFファイルをダウンロードできます。

「過去問題(問題冊子・解答例)」というページを開くと、10数年分の過去問と解答例を入手できます。

問題に対する解説は公開されていないので、解説を見たい方は前述の問題集などを併用するとよいでしょう。


ITパスポート試験の過去問アプリを使う

3つ目は、ITパスポート試験の過去問アプリを使うことです。

ITパスポート試験では、過去問に挑戦できる学習アプリが公開されています。

過去問アプリはちょっとしたスキマ時間に、わざわざ机に向かわなくても勉強を進められるため大変便利です。


ITパスポート試験内容を解説

ITパスポート試験の概要は以下の通りです。

各項目について、詳しく説明していきます。

  • ITパスポート試験日程
  • ITパスポート試験試験会場
  • ITパスポート試験内容
  • ITパスポート試験の出題範囲・問題数
  • ITパスポート試験の合格基準
  • ITパスポート試験の試験方式


ITパスポート試験日程

ITパスポート試験は会場により異なりますが、少なくとも各会場で月に1~2回程度、多いところではほぼ毎週の頻度で土曜日や日曜日に実施されています。

また、多くの場合は実施日に3つの時間帯【午前・午後・夕方】で実施されており、自分の都合に合わせて試験実施日を選択可能です。


試験日の開催状況は会場ごとに、3カ月先まで確認することができます。

各試験実施日で、受験できる人数が定められているので、受験したい時期が決まっている方は早めに受験申し込みを済ませておくことをおすすめします。

なお、試験時間はどの時間帯でも120分となります。


まだ学習を始めていない方、もしくは受験自体を迷っている方は、先に受験日を決めておくのも一つの方法です。

あらかじめ受験日が決まっていれば、目標がないまま学習を進めるよりも集中力が高まり、効率の良い学習プランを立てやすくなります。


ITパスポート試験会場

ITパスポート試験の試験会場は、全国47都道府県に設置されています。

都道府県によっては複数の会場が設置されていることもあれば、1カ所のみの場合もありますので、まずは近くの試験会場を確認しましょう。


また、会場では下記事項の対応は不可とされています。

  • 解答等の代理入力、問題の読み上げ、個室の用意、マウス・キーボード等パソコン周辺機器の持込み
  • 試験中の付添い者の試験室への入室、所定の設置場所からのパソコンの移動
  • 試験時間の延長 など

試験実施日・試験会場の詳細については、下記、ITパスポート試験:試験開催状況一覧ページを確認しましょう。


※一部の試験会場では、車椅子での受験も可能となります。

【ITパスポート試験】情報処理機構-IPA⇒試験開催状況一覧ページ


その他、筆談での受験を希望の方や、試験中に薬の服薬が必要な方などは、試験会場・試験日時が決定次第、ITパスポート試験 コールセンターに問い合わせてみましょう。


ITパスポート試験内容

ITパスポート試験の試験内容は、以下の通りです。

項目 内容
試験時間 120分
出題数 小問:100問(*1)
出題形式 四肢択一式
出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度

マネジメント系(IT管理):20問程度

テクノロジ系(IT技術):45問程度

合格基準 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点

600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点

ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式(*2)

受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。

採点方式 IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。

(*1)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問でおこないます。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
(*2)身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験を実施します。


ITパスポート試験の出題範囲・問題数

ITパスポート試験の出題範囲と問題数は、以下の通りです。

分野 大分類 中分類
ストラテジ系 1 企業と法務 1 企業活動
2 法務
2 経営戦略 3 経営戦略マネジメント
4 技術戦略マネジメント
5 ビジネスインダストリ
3 システム戦略 6 システム戦略
7 システム企画
マネジメント系 4 開発技術 8 システム開発技術
9 ソフトウェア開発管理技術
5 プロジェクトマネジメント 10 プロジェクトマネジメント
6 サービスマネジメント 11 サービスマネジメント
12 システム監査
テクノロジ系 7 基礎理論 13 基礎理論
14 アルゴリズムとプログラミング
8 コンピュータシステム 15 コンピュータ構成要素
16 システム構成要素
17 ソフトウェア
18 ハードウェア
9 技術要素 19 <2022年4月の試験から>

情報デザイン

<2022年3月の試験まで>

ヒューマンインタフェース

20 <2022年4月の試験から>

情報メディア

<2022年3月の試験まで>

マルチメディア

21 データベース
22 ネットワーク
23 セキュリティ

【引用】ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」


ITパスポート試験の合格基準

ITパスポートの合格基準は以下の通りです。全体で6割、3つの分野でそれぞれ3割以上正解していれば合格となります。

合格基準 総合評価点

600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
※総合評価点が600点を超えていても、分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は、不合格となります。


ITパスポート試験の試験方式

ITパスポート試験では、CBT(Computer Based Testing)方式が採用されています。

CBT方式は、ペーパー試験ではなくパソコンを使った受験方式です。

問題は、すべてパソコンのディスプレイに表示され、解答はキーボードやマウスを使って記入・選択をおこないます。


【引用】ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」


ITパスポート試験に合格するためのおすすめ勉強法

ITパスポート試験に合格するための勉強法として、以下3つのおすすめ勉強法を詳しく解説します。

  • 過去問でアウトプットする
  • 出題頻度の高いテーマ・用語を把握する
  • ITパスポートの模擬試験を受けてみる


過去問でアウトプットする

1つ目は、過去問でアウトプットすることです。

テキストなどである程度インプットができたら、なるべく早めに過去問を解いてアウトプットをしましょう。

ひたすらインプットだけを続けるよりも、インプット後すぐに問題を解いてアウトプットをしたほうが、知識を定着しやすくなります。

スタディングの「ITパスポート試験講座」では、動画で学んだ内容を確実に覚えるための「スマート問題集」とよく出題される重要なテーマを厳選した「セレクト問題集」を使って、効率的なアウトプットが可能です。


出題頻度の高いテーマ・用語を把握する

2つ目は、出題頻度の高いテーマ・用語を把握することです。

試験勉強では、出題範囲すべてを丸暗記しようとすると時間がかかるだけでなく定着もしづらいため、効率的とは言えません。

それよりも、過去問などでよく出題されていたテーマや用語に絞って集中して学んだほうが、短期間で合格レベルの知識を習得できるでしょう。

スタディングの「ITパスポート試験講座」では、「試験に出るところ」「大事なところ」に絞って作られたカリキュラムのため、出題傾向の高いところだけを効率的に学べます。


ITパスポートの模擬試験を受けてみる

3つ目は、ITパスポートの模擬試験を受けてみることです。

学習がある程度進んだら、試験本番と同じ形式で時間を計りながら問題を解いてみましょう。


模擬試験に挑戦しておくと、当日までに試験の形式に慣れることができます。

スタディングの「ITパスポート試験講座」には、オンラインで受けられる模擬試験があります。

本番さながらの形式で挑戦できるので、本番直前の練習にもおすすめです。


【あわせて読みたい】ITパスポート試験はどれくらいの期間の勉強時間が必要か?


まとめ

最後に今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • ITパスポート試験の過去問対策はアウトプットや出題傾向の把握に有効
  • ITパスポート試験はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系から出題される
  • 試験勉強では過去問を使ったアウトプットやよく出題される内容の把握、模擬試験が重要

ITパスポートの試験対策には、過去問を収録した問題集を使って効率的に学べる「スタディング ITパスポート試験講座」のオンライン講座がおすすめです。

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