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覚えることが多すぎて受かる気がしないんですが…。 |
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本試験によく出される重要な部分と、それほど出題されないマイナー部分にメリハリをつけて勉強していきましょう。 |
実験は子供達に最初やさしいパズルを解かせ、その後に難しいパズルに挑戦させるというものです。
当初、ドゥエック教授は難しいパズルにつまづいた子供達は全員落ち込んでしまうだろうと予想しました。
ところがつまづいても落ち込んだりせず、かえって興味と意欲をかきたてられている子供達がいたのです。
このような肯定的な反応を示す子供とそうでない子供との違いは何か調べたところ
「考え方」に大きな違いがあることが分かりました。
そうした子供達は
「つまづくことは失敗ではなく何かを学ぶチャンスだ」
という考え方を持っていたのです。
「考え方」一つで、困難な事態に直面した人間の対応能力に大きな差が出てくることは驚きです。
幸いなことに「考え方」は正しい方法を用いれば自分自身で変えられることが分かっています。
その方法ですが、まず、そもそも望ましくない「考え方」を自分がしているということに気付く必要があります。
案外、人はその場その場にとりあえず対処することで精一杯で
自分がどのような考え方に基づいて行動しているのか自分自身でも気付かないことが多いのです。
自分で意識できないことは修正することもできません。
そこで、まず、現在の自分がどのような「考え方」をしているのかを把握しましょう。
そのためには、何か解決すべき問題に直面した際に、
どのような「考え方」に基づいて行動したか、できるだけ直後にメモを取っておくようにします。
例えば、テキストを読むとき、あなたはどんな考え方で取り組んでいらっしゃいますか?
受験者に多いパターンですが
「満点を目指してテキストの隅から隅まで徹底的に読みこなさなければならない。」
という考え方で取り組んでいる人もいらっしゃるでしょう。
しかし、このような完璧主義的な考え方は受験では大変危険です。
なぜなら、こうした考え方では本試験によく出される重要な部分と、
それほど出題されないマイナー部分のメリハリが全くつけられないからです。
では、どのような「考え方」が現実的なものかといいますと
「本試験で合格基準点を得られるようにメリハリを付けて読み進める。」
といった柔軟なマインドセットを持たれるのがよいでしょう。
このような「考え方」に立って学習を進めれば無駄に重箱の隅をつつくことを避けられ、
本当に重要なポイントに絞り込んで繰り返し学習できます。
もっとも、単に現実的な「考え方」を知っただけでは不十分です。
人間のマインドセットはそれほど簡単には変化しませんので、
自分が新しい「考え方」に従って日常の学習活動を行っているかどうかセルフチェックを繰り返す必要があります。
その際には文章化してみると自分の考え方を客観的に扱えるようになりますから修正するのも容易になります。
試験に合格するために自分のマインドセットの中身をチェックし、
必要なら修正していくことが重要です。
ご自分のマインドセットを時々チェックして「合格できるマインドセット」になっているかどうか確認されることをお勧めします。