試験に合格に向けて必要なことは何ですか? | |
「期限を決定する力」と「学習素材の範囲を決定する力」を身につけましょう。 |
「期限を決定する力」
ITパスポート試験は、入学試験や他の資格試験とはちょっと違うところがあります。それは、試験日を自分で選択できるという点です。これはとても有利に思えるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。一番よくないのは、実力が十分に身についてから受験しようと考えて、なかなか受験申込みをしないというやり方です。自分で受験日を選択できるわけですから、受験を遅らせるということも可能ではあります。しかし、そうしたやり方では、逆に時間をムダにしてしまう恐れがあるのです。
もちろん、まったく学習していないのにまぐれ当たりを狙って受験申込みだけやってしまうというというのは論外です。しかし、そうではなく、ある程度学習は進んでいるのに、もうちょっと合格の可能性が高まってから申し込もうと考えて、受験申込みをしないというのは、あまりお勧めしません。理由は、「締め切り効果」を活用できないからです。
ここで、締め切り効果というのは、例えば、学校の試験勉強で試験日の直前は集中力が高まり、勉強がはかどるというような効果のことをいいます。人は、余裕のあるときよりも、時間的に切迫したときの方が集中力が高まるという人間の心理を受験に活用するわけです。この締め切り効果を発生させるために必要な作業が「期限を決定する」ことです。デッドラインとなる期限が決まらなければ、時間的な切迫感も生まれないからです。こういうわけで、合格を勝ち取るために必要な決定力の一つ目は、期限を決定する力です。
「学習素材の範囲を決定する力」
では、合格を勝ち取るために必要な決定力の二つ目は何でしょうか。それは、学習素材の範囲を決定する力です。本屋さんに行くと、ITパスポート試験関連の参考書が数多く出版されています。手にとってあれこれ見比べていると、これもいい、あれもいいと、ついつい教材の数を増やしてしまいがちです。しかし、残念ながら教材の数を増やせば増やすほど、短期合格は遠のいていくというのが受験の鉄則なのです。
これはなぜかといいますと、試験に合格する最大のポイントが「あいまいなたくさんの知識ではなく、絞り込んだ範囲に関する明確な記憶を身につけること」だからです。なんとなく学習していると、あれもこれも必要な知識に思えてくるものです。しかし、実際は試験で得点するために必要不可欠な知識は限られています。これは、ITパスポート試験だけでなく、ほとんどの試験に共通して言えることであり、過去問を研究してみると同じようなところから繰り返し繰り返し出題されていることがよく分かります。
そこで、合格を勝ち取るために必要な決定力の二つ目は「学習素材の範囲を決定する力」ということです。学習を始めたら、あれこれ学習素材を取り換えたりせず、一つの教材を繰り返し繰り返し反復学習して、絞り込んだ範囲に関する明確な記憶を身につけるようにしましょう。
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