早速ですが証券外務員資格試験は、二種・一種いずれの試験もどなたでも受験できます。つまり、二種外務員資格試験を受けずにいきなり一種外務員資格試験へのチャレンジが可能です。試験を主催している日本証券業協会のホームページにも下記のように記載されています。
二種外務員資格を保有していない方でも、一種外務員資格試験の受験が可能です。
※参照元:日本証券業協会
まずは自分にとって必要な資格はどちらなのか整理しておきましょう。二種外務員資格と一種外務員資格の主な違いとして、それぞれの資格によって取り扱い可能な金融商品の違いが挙げられます。下記に表でまとめました。こうして見ると、二種と一種では取り扱い分野がまったく異なっている訳ではなく、二種外務員資格で扱うことのできる金融商品はすべて一種外務員資格に含まれることが分かりますね。つまり、信用取引やデリバティブ取引に携わることがあるかどうか、それによって取得目標となる資格がみえてくると思います。もちろん「業務としては携わらないが自分の勉強の為」等の理由で一種を目指すのも良いと思います。
種類 | 特徴 |
二種外務員 | 株式・国債・公社債・投資信託等のいわゆる現物を扱うことができる。 |
一種外務員 | 二種外務員が行える業務に加え、信用取引・デリバティブ取引などリスクの高い商品も含めて、金融商品取引に関する全ての金融商品を取り扱うことができる。 |
自分にとって必要な資格が一種外務員資格の場合、そこにたどり着くには2つのルートがあります。1つ目はいきなり一種外務員資格試験を受験するルート、2つ目はまずは二種外務員資格試験を受験して、その後一種外務員資格試験を受験するルートです。どちらが良いかは人それぞれですが、それぞれのルートの特徴を洗い出してみました。
恐らくこちらのルートを選択される方が多いのではないでしょうか。上手くいけば1回の試験で一種外務員資格を取得できるので、時間的にも金銭的にも効率が良いと言えます。ただし、合格できるかどうかは別問題。二種外務員資格試験よりも広範囲から出題されるのでそれなりの準備は必要です。万が一にも不合格となってしまった場合、どの範囲の実力が足りなかったのか分からない為、全範囲を復習してから再チャレンジすることになります。この辺りがデメリットと言えるでしょう。もしいきなり一種外務員資格試験を受験するのであれば、事前にしっかり対策をして、自信を持ってチャレンジできるレベルまで仕上げておく必要があります。
尚、証券外務員試験は、万が一不合格の場合、受験日から30日を経過するまでは再受験が出来ないことになっています。ある程度の冷却期間をおいてからでないと、再受験できない仕組みです。よってどちらのルートを選択するにしてもスケジュールには余裕を持って学習を進めることが大切です。
いかがでしたでしょうか。証券外務員試験は、二種外務員資格を保有していない人でもいきなり一種試験の受験が可能となります。ただ、いきなり一種を受けるにもメリット・デメリットがあるので、自身の状況によって判断しましょう。証券外務員試験はある程度の勉強時間を確保し、しっかり対策をして臨めば決して難しい試験ではありません。学習計画をたてて、自分が決めたルートを信じて着々と勉強すればきっと合格できるでしょう。こちらの記事が少しでも証券外務員試験合格にお役にたてたら幸いです。