証券外務員として働くためには外務員登録が必要です。
外務員登録をしていない場合、証券外務員試験に合格しても証券外務員として働くことはできません。
証券外務員の外務員登録に関しては、金融商品取引法第64条に記載されています。
金融商品取引業者等は、勧誘員、販売員、外交員その他いかなる名称を有する者であるかを問わず、その役員又は使用人のうち、 その金融商品取引業者等のために次に掲げる行為を行う者(以下「外務員」という。)の氏名、生年月日その他内閣府令で定める事項につき、 内閣府令で定める場所に備える外務員登録原簿(以下「登録原簿」という。)に登録を受けなければならない。
証券外務員試験に苦労して合格したのに、外務員登録をしていないことが原因で働けないのは勿体ないですよね。
そのため、試験に合格した後証券外務員として働く予定のある方は、忘れずに外務員登録を行いましょう。
証券外務員登録の流れは、以下の通りです。
ここまで何度かお話しした通り、国から外務員登録を受けた者でなければ、外務員として働くことはできません。
また、新規登録者は180日以内、新規以外の登録者は5年ごとに外務員資格更新研修を受講する必要があります。
必要に応じて受講の講習も忘れないようご注意ください。
証券外務員登録に関する主な疑問を以下にまとめました。
疑問を事前に解決しておくことで、証券外務員登録に関する失敗のリスクを減らせます。
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
外務員とは、協会員(本協会に加入している証券会社や銀行など)に所属している役職員のうち、顧客に対して金融商売の販売や勧誘などを行う人のことです。
この記事で紹介したように、個人で外務員登録を行うことはできず、所属している協会員を通じて行う必要があります。
自分の状況に合わせて外務員登録を済ませ、外務員として活動できる状態にしておきましょう。
証券外務員登録では、5年間の有効期限が定められています。
そのため、証券外務員は外務員登録を済ませた日から5年ごとに外務員資格更新研修の受講が必要です(新規で外務員の登録を受けたときは180日以内)。
もし、一定期間内に外務員資格更新研修を受講・修了していない場合は、外務員資格が停止されるだけでなく、取り消される可能性もあります。
協会員に所属していない場合は受講対象ではありませんが、受講対象の場合は忘れずに講習を受講・修了しましょう。
証券外務員資格は、退職した(協会員に所属していない状態でなくなった)場合やほかの協会員に転職した場合でも無くなることはありません。
ただし、法令違反によって外務員登録が取り消された場合は資格も取り消される可能性があります。
たとえば、5年ごとに受講しなければならない資格更新研修を修了していなかった場合などです。
外務員登録をする方は、どのタイミングで資格更新研修を受講するのか忘れずに把握しておきましょう。
協会員でない場合、外務員登録をしなくても資格が取り消されることはありません。
もし証券外務員として働く予定が無く、「資格を就職や転職に活用したい」「自分のスキルとして活用したい」といった理由で資格を取得したい場合でも大丈夫です。
【参考】日本証券業協会|外務員・基礎試験
この記事では、証券外務員として働くために必要な外務員登録について詳しく解説しました。
最後に改めて、この記事でご紹介した内容をおさらいしましょう。
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