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証券外務員の計算問題の特徴と対策

証券外務員試験における計算問題

証券外務員試験合格を目指すうえで、計算問題の攻略は避けて通れません。外務員試験における計算問題は、もっとも配点ポイントの高い五肢選択方式(1問10点)で出題されます。計算問題ひとつを失点するだけで、大きなマイナスです。「計算問題を制するものが証券外務員試験を制する」と言っても過言ではないでしょう。

一種試験の計算問題の割合

証券外務員一種試験では、○×方式(各2点)で回答する問題が70問、五肢選択方式(各10点)で解答する問題が30問出題されます。計算問題は、五肢選択方式での出題となります。

証券外務員一種試験における計算問題数は、9~10問です。1問10点だから、およそ100点の配点。外務員一種の総得点は、440点ですので、約4分の1が計算問題に使われることになります。それだけ、証券外務員一種試験における計算問題の重要性は大きいと言えるでしょう。

二種試験の計算問題の割合

証券外務員二種試験では、○×方式(各2点)が50問、五肢選択方式(各10点)が20問という出題構成です。一種と同じく、計算問題は五肢選択方式で出題されます。

証券外務員二種試験における計算問題数は、5~8問。計算問題の得点は50点~80点ということになります。これは、証券外務員二種試験の総得点300点のうち、16%~26%を占める配点率となります。

二種試験でも、計算問題は大きなウェイトを占めます。

出題頻度の高い計算問題

証券外務員試験では、どんな計算問題が出題されるのでしょうか?特に出題頻度の高いテーマを列挙します。

  • PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)・ROE(自己資本利益率)などの株式業務の計算
  • 最終利回りや債権の売買代金を求める債券業務の計算
  • 株式投資信託の分配金に対する課税計算
  • 信用取引の追加保証金等の計算
  • バランスシートや損益計算書に関する計算

これらの計算問題は特に頻出で、絶対抑えておきたい重要テーマです。過去問題で繰り返し練習しておきましょう。

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計算問題は、プロセスを理解することがカギ

計算問題のタイプは大きくふたつに分けられます。ひとつは、公式を覚えて解くタイプ。これは公式を覚えておけばスムーズに解答できます。ゆえに、絶対に落としたくない問題です。

もうひとつは、計算プロセスをきちんと理解しなければ解けないタイプの問題です。信用取引やデリバティブ取引から出される計算問題がこれに該当します。

対策として重要なのは後者のほうで、どのような計算式とステップを踏んで解答に到達するか、そのプロセスを明確にイメージすることがこの問題の肝と言えます。

証券外務員一種試験でもとりわけ出題頻度の高い「先物取引における証拠金所要額の計算」を例に考えてみましょう。証拠金所要額を導き出すには、まず値洗い後の差し入れ証拠金の算出が必要であり、そこから「損益額→受入証拠金→証拠金所要額→証拠金余剰・不足額→現金余剰・不足額」と、ひとつ一つステップを踏んで金額を出していきます。それぞれの金額も、決められた算式にのっとって正しく導き出さなければなりません。これには、問題文を読んだ時点でどんなプロセスでの計算が必要となるか、明確にイメージできる力が大きな要素となるでしょう。

ただし、このように見ると「なんだか難しそう・・」と思われるかもしれませんが、証券外務員試験で出題される計算問題のパターンはそれほど多くありません。

したがって、事前に問題練習を繰り返しておけば、「数字を変えただけの問題を計算するだけ」という状態になります。ここまでくれば合格間違いなしです。