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証券外務員の資格更新研修とは?受講の流れと研修内容を解説

証券外務員の資格更新研修とは?受講の流れと研修内容を解説

外務員試験にスキマ時間で合格!

【スタディング 外務員(証券外務員)講座】

外務員登録制度について

金融機関等で外務員業務を行うためには、必ず、一種外務員資格試験または二種外務員資格試験に合格しなければなりません。試験に合格することで、日本証券業協会から外務員資格が付与されます。つまり、外務員としての一定水準の知識があることが認められたことになります。しかし、外務員試験に合格しただけでは、外務員業務を行うことはできません。

外務員業務を行うためには、所属している協会員(金融機関等)を通じての外務員登録が必要となります。なぜ、外務員登録が必要なのかについては、日本証券業協会のホームページに下記のように示されています(引用:日本証券業協会ホームページ、外務員資格、外務員登録(4)外務員登録)。

  • 外務員は所属している協会員に代わって職務を行うことから、その職務には外務員個人だけではなく、その外務員が所属している協会員にも責任が発生します。そのため、国から外務員登録を受けた者でなくては、外務員として働くことができません。
  • 外務員登録制度は、外務員の欠格要件を定め、法令違反等をした外務員の登録を取り消す等の処分により外務員としての不適格者を排除することで、投資者の保護を図ることを目的としています。

外務員資格更新研修について

所属している協会員(金融機関等)を通じて外務員登録を行った者は、既登録者(新規以外)については、原則として外務員の登録を受けた日から5年ごとに外務員資格更新研修を受講しなければならず、新たに外務員の登録を受けた方及び再び外務員の登録を受けた方については、原則として180日以内に外務員資格更新研修を受講しなければなりません。

外務員登録をしていない人は受講不要

ご注意いただきたいのは、現在、協会員に所属していない方は、受講対象者ではないということです。よって、外務員試験に合格した後、協会員(金融機関等)を通じて外務員登録をされていない方(金融機関等に勤めていない方)は、外務員資格更新研修を受講することができないことにより、外務員資格が取り消されることはありません。外務員資格更新研修について、日本証券業協会のホームページに下記のように示されています(引用:日本証券業協会ホームページ、外務員資格登録研修(1)外務員資格登録研修)。

  • 外務員資格更新研修とは、外務員に対する投資者の信頼性を確保するとともに、外務員の一層の資質向上を図るために受講が義務付けられている研修です。
  • 本協会の規則に定められた一定の期間内に研修を受講・修了しない場合、外務員資格が停止されます。さらに、資格停止期間中に研修を受講・修了しない場合、外務員資格はすべて取り消されます。

例えば、景気が良くなり始めると、企業は雇用を増やす傾向になるため、「新規求人数」が増えることになります。そのため「新規求人数」は先行指数に該当することになります。労働需給の面からみると、労働市場の好不況は景気とほぼ一致して動きますので、「有効求人倍率」は一致指数に該当することになります。また、家計面からみると、景気が良くなれば、収入が増えることにより消費が活発化し、逆に景気が悪くなれば、収入が減ることにより消費が減少します。よって、「家計消費支出」は、景気に遅行して動くことから遅行指数に該当します。

外務員資格更新研修の内容

外務員資格更新研修は、所属している協会員(金融機関等)を通じて申込みが行われるため、個人での申込手続きは原則不要です。研修は、外務員試験と同様、1人1台のパソコンを通じて行われます。動画講義とそれに対するテストで構成されており、テストに合格すると次の講義に進むことができます。テストは全体の7割以上の正解で合格となり、7割に満たない場合には、もう一度動画講義に戻って内容を確認し、再度テストを受けることができます。

全ての講義とテストをクリアすることで、外務員資格更新研修は修了となります。参考までに外務員資格更新研修の受講者数、修了者数および合格率を下記に示しておきます(引用:日本証券業協会、業務・財務資料、第3編資料)。

● 2021年度、受講者数75,542名、修了者数75,519名、合格率99.9%
● 2020年度、受講者数73,032名、修了者数73,011名、合格率99.9%
● 2019年度、受講者数72,975名、修了者数72,934名、合格率99.9%

上記の資料でわかるように、外務員資格更新研修を受講された方のほとんどが修了されています。しかし、外務員資格更新研修は、研修時間が決まっているため、その決められた研修時間の中で、全ての講義とテストをクリアしなければならない点には注意が必要です。

外務員資格更新研修の所要時間

外務員更新研修は、専用のコンピューターによるビデオ講義とミニテストによって構成されています。講義とミニテストは5つほどであり、講義のビデオの視聴を終えてから問題を解くという流れを複数回繰り返すことができます。

所要時間は135分で、時間内であれば繰り返しビデオ講義の視聴・ミニテストを受けることができるため、比較的簡単に合格できます。

ただ、所要時間内にすべての講義を視聴してミニテストを受ける必要があるため、何度も繰り返していると時間が足りなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。時間内にすべてのミニテストに合格すれば、途中退出も可能です。

外務員資格更新研修の受講会場

外務員資格更新研修は試験と同様にプロメトリック社が実施しています。そのため、基本的に試験と同じ会場で行われます。外務員資格更新研修は各都道府県で行われているため、基本的には自宅や職場の最寄りの会場で受けることが可能です。

更新研修の対象者は、基本的に証券会社や金融機関などに所属している会員です。所属している証券会社や金融機関などの団体で行うことになるため、原則として個人での申し込みや会場の予約などは必要ありません。

なお、証券会社や金融機関などに勤めていない会員ではない資格保有者はそもそも更新研修の対象者ではありません。個人での研修は原則として受け付けていないので注意しましょう。

外務員資格更新研修に必要な持ち物

外務員資格更新研修は会場に設置されたコンピューターで行われるので、基本的に持ち物は必要ありません。しかし、講義の内容はメモすることができるため、メモ帳やノート、筆記用具などを持っていくのがおすすめです。

とはいえ、特別に何かを持っていかなければ外務員資格更新研修を受けることができないわけではありません。試験勉強についても、試験対策のテキストなどは必要ありません。その他、所属する団体などで持ち物に関する指示があればその持ち物を用意してください。

転職や退職をした場合も資格の取り消しはない

外務員資格は、法令違反等による資格の取消し等がない限り、取り消されることはありません。例えば、金融機関等(協会員)から金融機関等(協会員)以外の仕事に転職した場合には、所属している金融機関等(協会員)を通じての外務員登録は外されることになりますが、外務員資格は失効になるわけではありません。その後、再度、金融機関等(協会員)に転職した場合には、その所属協会員から新たに外務員登録が行われることになります。

まとめ

ここでは外務員の資格更新研修について詳しくご紹介しました。それでは、今回のポイントをおさらいします。

  • 外務員として業務を行う場合、5年に1回外務員資格更新研修を受ける必要がある
  • 外務員として新規に登録した場合も資格更新研修を受ける必要がある
  • 証券外務員として証券会社や金融機関に所属しておらず会員でなければ研修を受ける必要はない
  • 非会員の場合、更新研修を受けなくても資格は維持可能
  • 外務員更新研修の合格率は99%以上
  • 外務員更新研修所要時間は135分で、会場は受験した場所と同様
  • 研修申し込みは所属している証券会社などの団体が行うため原則として個人での申し込みは不要

外務員登録をして働き続ける場合は、必ず資格更新研修を受けるようにしましょう。