
証券外務員試験にチャレンジして不合格だった場合は再受験が可能ですが、一定期間待機しなければいけません。
この記事では証券外務員試験に落ちたらどうなるのか、不合格にならないための勉強法について紹介していきます。
証券外務員試験の不合格はいつわかる?不合格通知は来る?
証券外務員試験の合格・不合格の結果は、試験当日にわかります。
証券外務員試験は一種・二種ともに試験会場のパソコンを使って受験する CBT(Computer Based Testing)方式のため、試験終了時の画面に試験結果(正答率)が表示されます。
画面に表示されるのは、あくまでも「正答率」であり「合格・不合格」といった直接的な表示はされませんが、70%以上の正答率であったことが記載されていれば合格となります。
また、一般の方であれば試験終了後、予約時に登録したEメールアドレス宛に試験結果(正答率)を記載した「受験結果通知」が送付されるので、そちらでも正答率を知ることが可能です。
一方、証券会社や銀行などに勤務している方は会社を通して受験することになるため、試験結果は会社の人事部などから後日知らされることになります。
なお、会社側は「試験日の2営業日後」に、専用のシステムを使って受験者の試験結果を知ることができます。
【参考】外務員資格試験
【あわせて読みたい】証券外務員試験の結果が分かるのはいつ?
証券外務員試験で不合格だったらどうなる?
証券外務員試験ではたとえ一度不合格になったとしても、再度試験に挑戦できます。
証券外務員試験の直近2年間の合格率は、以下の表から見てとれるように年平均で約70%ほどです。
【2022年度】
試験種類 | 一種外務員資格試験 | 二種外務員資格試験 |
受験者数 | 4,533名 | 2,413名 |
合格者数 | 3,198名 | 1,700名 |
合格率 | 70.5% | 70.5% |
【2021年度】
試験種類 | 一種外務員資格試験 | 二種外務員資格試験 |
受験者数 | 4,690名 | 2,846名 |
合格者数 | 3,365名 | 2,006名 |
合格率 | 71.7% | 70.5% |
それほど難易度が高くないとはいえ、万が一不合格になった場合のことも前もって考えておけば、次の一手が取りやすくなるでしょう。
注意しなければならないのは、結果発表後すぐに再受験できるわけではないことです。
次章で詳しく説明していきます。
証券外務員試験には30日間の待機期間がある
証券外務員試験は基本的に土日・祝日、および試験運営会社の年末年始休業を除いた日であればいつでも受験できます。
そのため自分の好きなとき、準備が仕上がったタイミングで試験にチャレンジできるため、学習計画が立てやすいメリットがあります。
ただし、「たとえ不合格になっても、来週またチャレンジしよう」と思ってすぐに再受験できるかと言えば、そう簡単にはいきません。
証券外務員試験で不合格判定が出された場合、受験日の翌日から30日を経過するまで、一種・二種ともに試験を受けることはできません。
ある程度期間をおかなければ、試験に再チャレンジできない仕組みです。
もし受験待機期間中に受験した事実が判明すれば、たとえ合格点に達していても不合格扱いとなります。
そのうえで、再度待機期間が設定されるため、待機ルールは必ず守るようにしましょう。
証券外務員試験に受からない主な原因
証券外務員試験に受からない主な原因は、以下の4つです。
- 勉強時間が足りなかった
- 学習の時間配分ができなかった
- 試験本番の環境がややこしくて混乱した
- 勉強中に自信を喪失してしまった
ここで不合格になってしまう原因を知り、事前に対策を立てることで短期合格できるようにしましょう。
勉強時間が足りなかった
証券外務員試験に受からない原因の一つ目は、勉強時間が足りなかったということです。
証券外務員試験の出題範囲は広く、一種・二種ともに「法令・諸規則」「商品業務」「関連科目」の3つの出題科目に及ぶため、どうしても時間が奪われがちです。
出題分野をすべて網羅しようとするような学習の仕方をしていては、いくら時間があっても足りなくなってしまうでしょう。
また、計算問題が出題されることも勉強時間が足りなくなってしまう要因の一つです。
合格するには、一種・二種ごとの頻出分野に絞った効率的な勉強が必須だといえます。
学習の時間配分ができなかった
証券外務員試験に受からない原因の二つ目は、勉強時間を確保できていたが分野ごとの時間配分ができなかったことです。
証券外務員試験では、金融商品に関する専門用語、計算問題など対策しなければならない分野が数多くあります。
一つの分野に時間をかけすぎてしまうとしわ寄せがきてしまい、試験本番までに全体の学習が終わらなくなってしまう可能性もあります。
必要な勉強時間を確保できていたのにもかかわらず学習が間に合わなかった分野ができてしまうと、合格が難しくなってしまいます。
それを防ぐためには事前に学習時間の調整や計画表の作成をして、試験本番までに一通りの学習を終えられるようにしましょう。
自分で学習計画を立てたり、時間を調整することにわずらわしさや不安を感じる方は、オンライン講座などを利用してみるのもおすすめです。
試験本番の環境がややこしくて混乱した
証券外務員試験に受からない原因の三つ目は、試験本番の環境がややこしくて混乱したということです。
証券外務員試験は、試験会場のPCを使って受験するCBT方式で実施されます。
はじめてCBT方式に触れる方にとっては、操作方法や試験の進め方がよくわからず混乱してしまい、不合格になってしまう可能性も考えられます。
試験当日に慌てることのないよう、事前にCBT方式での受験の流れをインターネットで確認したり、CBT方式を無料体験できるインターネットサイトなどを活用したりするとよいでしょう。
勉強中に自信を喪失してしまった
証券外務員試験に受からない原因の四つ目は、勉強中に自信を喪失してしまったということです。
証券外務員試験は出題分野が幅広く、専門的な知識が求められます。
慣れないうちは用語の意味をわからないままテキストを読み進めたり、問題の解答を見てもよくわからないといった場面も出てくるため、「このまま勉強を続けて本当に合格できるのだろうか?」と不安が頭をよぎることもあるでしょう。
やがて自信を無くしてモチベーションが保てなくなってしまい、準備が不十分のまま試験本番に臨んでしまうケースもあり得ます。
では、どうすればそうした不安を解消し、試験に合格できるのでしょうか。
次の章ではその方法を紹介していきます。
証券外務員試験に合格するために必要なこと
資格取得に向けた勉強方法のポイントを解説します。
インプットとアウトプットを繰り返す
テキストを読むといったインプット学習だけでは、理解したつもりでもいざ試験になると解けないことが多々あります。インプットした知識を自分のものにするには、問題演習といったアウトプット学習が不可欠です。また、まとめてインプットしてしまうと、アウトプット時には最初の方は忘れてしまっていることがありますので、こまめにインプット・アウトプットのサイクルを回していくことがポイントです。それにより記憶に定着しやすくなります。
毎日コツコツ学習する
前述の通りこまめに、テキスト理解と問題演習をしていくことが学習のコツであり、試験合格のコツとなります。その為には、通勤通学の電車やちょっとした待ち時間など、毎日10分でも20分でも良いので習慣をつけて学習しましょう。スキマ時間にコツコツ積み重ねていくことが、合格という大きな成果をたぐり寄せます。
計算問題を攻略する
証券外務員試験における計算問題はとても配点が高いです。計算問題を含めた五肢選択問題は1問10点、○×問題の1問2点と比べるといかに重要な得点源か分かると思います。計算問題と聞くとそれだけで苦手意識を持たれる方も多いですが、出題内容は比較的パターン化されているので、是非前向きに計算問題の学習に取り組みましょう。
模擬試験を受けてみる
模擬試験を受けてみることで、これまで勉強したことが身についているのか、学習内容の方向性が合っているのか、模擬試験の結果を通してフィードバックを適切に行うことで、試験合格へさらに一歩近づけるでしょう。
また、いきなり試験本番を迎える前に一度疑似体験をすることで、試験当日の緊張を和らげたり、CBT方式の試験にも慣れることができます。
自分の実力、苦手分野を知るためにも模擬試験はぜひ受験するようにしましょう。
実際の証券外務員試験の日程や申し込み方法などを知りたい方は、以下の記事を読むと、より証券外務員試験についての理解が深まるはずです。
まとめ
最後に、証券外務員試験の不合格に関するポイントをおさらいしておきましょう。
- 証券外務員試験の合格・不合格の結果は、試験当日にわかる
- 一般の方であれば試験終了後、「受験結果通知」が送付されてくる
- 証券外務員試験で不合格になっても再受験できる
- ただし、受験日の翌日から30日経過したあとでなければ再受験できない
- 合格するには、頻出分野に絞った勉強やスキマ時間の有効活用などが重要
証券外務員の資格は、金融の世界で活躍するうえで必須の資格ですが、学んだ知識を活かして自身の資産運用に役立てることも可能です。
年齢や学歴、職歴に関係なく誰もが受験でき、難易度もそれほど高くはないことから、すべての人に資格取得のチャンスがあります。
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