証券外務員試験に落ちた場合、すぐの再受験はかないません。証券外務員試験には待機期間のルールが定められており、一定期間をおいてからでないと受験ができない決まりです。このルールを知らずに申し込みをして受験しても、その努力はまったくの無駄となるため要注意を。今回は、証券外務員試験の待機期間についてお伝えするとともに、落ちないための対策をご紹介します。
証券外務員試験は、基本的に土日・祝日および試験運営会社の年末年始休業を除いた日であればいつでも受験が可能です。そのため、自分の好きなときに、準備が仕上がったタイミングで試験にチャレンジできるため、勉強計画が立てやすいメリットがあります。
それでは、「たとえ不合格になっても、来週またチャレンジしよう」と思ってすぐに再受験できるかと言えば、そう簡単にはいきません。
証券外務員試験で不合格判定が出された場合、受験日の翌日から30日を経過するまで、一種・二種ともに試験を受けることはできません。ある程度の冷却期間をおいてから出ないと、再チャレンジできない仕組みです。
仮に、受験待機期間中に受験を試みて、その事実が判明すれば、たとえ合格点に達していても不合格扱いとなります。そのうえで、再度待機期間が設定されるため、待機ルールは必ず守るようにしましょう。
どんな資格試験についても言えることですが、落ちるつもりで試験に挑む人はいないでしょう。どんなに難関試験でも一発合格がベストなのは間違いありませんが、そううまくことは運ばないのが現実です。一度落ちると、受かる気がしない・・・と感じる方もいるかもしれません。
証券外務員試験は金融商品や金融取引に関する法令諸規則の知識を問う試験だけに、出題内容も専門的な問題になります。しかし、ある程度の勉強時間を確保し、対策を立てて望めば、合格は比較的難しくありません。
参考までに証券外務員試験の合格率を紹介しますと、一種試験が40%前後、二種試験が60%前後となっています。税理士などの大型国家資格レベルの試験と比べると、合格率の高さは歴然です。しかも、試験は毎営業日実施されており、自分の好きなタイミングでトライできます。「この試験に落ちたら、また1年待たなければならない……」などの緊張感やプレッシャーにさらされる心配もありません。その点を考えると、比較的リラックスした気分で試験問題と向き合えるのではないでしょうか。
なるべく最初の挑戦で証券外務員試験に合格するためにも、試験に落ちないための対策と準備を整えましょう。
働きながらの試験勉強となると、空いた時間を上手に活用する勉強方法が望まれます。仕事での通勤や帰宅の時間、あるいはちょっとした待ち時間でも学習に充てるだけで、それが積み重なり、知識の集積につながります。そのためには、スマホをのぞくだけで金融用語や復習内容のチェックも可能となるオンライン講座などの活用がおすすめです。
テキストを読んで理解したつもりでも、いざ問題となると解けないことが多々あります。特に証券外務員試験では計算問題が必ず出題されるため、何度も演習問題を繰り返して理解を深める作業が不可欠です。計算問題は量をこなすことでスピード・理解度ともにレベルアップしていきますので、アウトプット学習をしっかり行える時間を確保しましょう。
せっかく合格できるレベルの状態に仕上げても、試験当日のルールと注意事項を守らなければ合格扱いとなりません。カンニングなどの不正行為はもちろん、本番中の携帯電話の使用や私語、メモ用紙の持ち込みは厳禁です。これらの行為に及んだ場合、試験の停止もしくは不合格となりますので、試験にあたっての留意事項を確認したうえで本番を迎えてください。