外務員資格試験の合格を今年の目標とされている方へ

外務員講座 松本講師によるコラム
新しい年を迎え、外務員資格試験の合格を今年の目標とされている方も多くいらっしゃることと思います。そこで、今回は外務員資格試験の概要につきまして話を進めていきたいと思います。


1.一種外務員資格試験と二種外務員資格試験

 外務員資格試験は、正会員向けの試験と特別会員向けの試験に分けることができます。一般の方が受験できるのは、正会員向けの試験であり、その試験は一種外務員資格試験と二種外務員資格試験の2つの種類があります
 外務員とは、顧客に対して株式、債券及び投資信託の販売・勧誘等を行う者をいい、外務員資格試験に合格しなければ、外務員の業務を行うことができないため、証券会社や銀行などの金融機関に勤める方にとっては必須の試験となります。
 一種外務員資格試験の合格者は、現物取引やデリバティブ取引などのすべての外務員の業務を行うことができますが、二種外務員資格試験の合格者は、デリバティブ取引などの一部の外務員業務を行うことができないという違いがあります。


2.試験の形式と方法等

 正会員向けの外務員資格試験では、一種外務員資格試験及び二種外務員資格試験とも○×方式と五肢選択方式の2つの形式で出題されます。一種外務員資格試験では、○×方式が70問、五肢選択方式が30問の合計100問が出題され、二種外務員資格試験では、○×方式が50問、五肢選択方式が20問の合計70問が出題されます。

 試験時間は、一種外務員資格試験が160分、二種外務員資格試験が120分となっており、試験の出題及び解答については全てパソコン端末により実施されます。計算問題については、パソコン上の電卓を使用して計算することになります。操作の慣れが若干必要となりますが、試験時間は十分にありますので、慌てずゆっくり計算することが大切です。

 合否の判定については、一種外務員資格試験では440点満点のうち7割(308点)以上得点した者が合格となり、二種外務員資格試験では300点満点のうち7割(210点)以上得点した者が合格となります。なお、試験終了後、試験会場にて「証券外務員試験受験結果通知」が渡されますので、その通知で合否の確認をすることができます


3.受験者数と合格率(日本証券業協会 FACT BOOK2021 より)

 一種外務員資格試験では、2018年度では受験者数53,760人、合格率46.7%、2019年度では受験者数47,153人、合格率48.3%、2020年度では受験者数39,362人、合格率57.5%という結果になっており、二種外務員資格試験では、2018年度では受験者数15,586人、合格率52.4%、2019年度では受験者数12,089人、合格率53.2%、2020年度では受験者数8,731人、合格率59.1%という結果になっています。


4.特別会員向けの外務員資格試験

 銀行等の金融機関は、原則として、顧客に対して株式、債券及び投資信託の販売・勧誘等を行うことができません。しかし、内閣総理大臣の登録を受けることで、有価証券関連業の一部を行うことができるとされており、登録を受けた銀行等の金融機関のことを登録金融機関といいます。特別会員とは、日本証券業協会に加入している登録金融機関のことをいいます。

 登録金融機関に勤めている人も外務員の業務を行うためには、外務員資格を必要とします。登録金融機関に限定された外務員資格試験が特別会員向けの外務員資格試験です。そのため、特別会員向けの外務員資格試験は、登録金融機関に勤めている人(若しくは当該企業に内定をもらっている人)でなければ受験することができず、受験申込みについても勤務している会社を通じて行うことになります。

 特別会員向けの外務員資格試験は、銀行等の登録金融機関に限定されたものであるため、仮に銀行から証券会社に転職する場合には、正会員向けの外務員資格試験の一種又は二種の合格を必要とします。正会員向けの外務員資格試験は、銀行等の登録金融機関でも有効であるため、登録金融機関に勤めている人(若しくは当該企業に内定をもらっている人)でも、正会員向けの外務員資格試験を受験される方が多いようです。


5.二種外務員資格試験を先に受験すべきか

 一種外務員資格試験と二種外務員資格試験の試験範囲の多くは重複しています。例えば、どちらの試験でも「金融商品取引法」という試験科目がありますが、一種外務員資格試験で出題される「金融商品取引法」も二種外務員資格試験で出題される「金融商品取引法」も出題される内容はほとんど変わりません。

 外務員資格は、外務員の業務を行ううえで必要不可欠な資格です。仕事内容が将来的にも二種外務員の業務のみということが確定しているのであれば、二種外務員資格試験のみを目指すべきかと思いますが、将来的に一種外務員の業務も行う可能性があるならば、一気に一種外務員資格試験を目指す方が効率的なように思います。


6.最後に

 外務員資格試験は、業務をするための最低限の知識を持っているかを確認する試験であって、決して落とすための試験ではありません。そのため、計画的にしっかり勉強すれば必ず合格する試験です。新しい年を迎え、外務員資格試験を目指される多くの方が合格の切符を手に入れることを期待しています。

松本敏郎プロフィール画像
松本 敏郎(まつもと としろう)プロフィール
大手予備校にて15年間、日商簿記検定、税理士簿記論などの講師として多くの受験生を指導。その後、研修講師として大手予備校の教材作成を行うとともに、大学や商工会議所などを中心に日商簿記検定や一種外務員の受験対策講座を開講している。資格試験の指導一筋で、これまで25年以上絶えることなく受験指導を行っている。
一種外務員、日商簿記検定1級、ビジネス会計準1級、ビジネス・マネジャー、メンタルヘルス・マネジメントⅠ種、銀行業務検定財務2級、銀行業務検定法務3級

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