【目次】
・証券外務員資格の試験日
・証券外務員試験の申し込みから資格取得までのながれ
・受験料と支払方法
・証券外務員試験で必要なもの
・証券外務員資格試験の合否発表
・証券外務員試験の難易度
・証券外務員試験に合格するために
・証券外務員資格試験に合格した後の流れ
・まとめ
試験日は、一種・二種ともに土日祝日を除き、ほぼ毎日開催されています。ご自身の都合の良い試験会場の試験日・試験時間を確認して、申し込みましょう。
土日祝日や年末年始を除いて、申し込んだ日の翌日を1日目として、5日目以降、1カ月以内の試験日の中から、受験の予約をすることができます。
たとえば、4/1(火)に申し込んだ場合、土日祝日を除いた5日目となる、4/8(火)が最短試験日となります。
4/1(火) | 4/2(水) | 4/3(木) | 4/4(金) | 4/5(土) | 4/6(日) | 4/7(月) | 4/8(火) |
申し込み | 1日目 | 2日目 | 3日目 | - | - | 4日目 | 5日目 |
試験申し込みは、プロメトリックのホームページより、オンライン予約が必要です。
各試験会場で設定されている開始時間から選択することが出来ます。
尚、会場によって設定されている開始時間が異なりますので、検討している試験会場の設定をご確認ください。
▼試験開始時間の例
09:15~ 10:00~ 10:45~ 11:30~ 12:15~ 13:00~ 13:45~
14:30~ 15:15~ 16:00~ 16:45~ 17:30~ 18:15~ 19:00~
所要時間は、一種外務員資格試験と二種外務員資格試験で異なります。一種外務員資格試験の方が範囲が広い分、試験時間も長くなります。
一種外務員資格:160分
二種外務員資格:120分
証券外務員試験は、もともと日本証券協会の会員向けの試験を一般に開放したものです。そのため、証券会社や金融機関などに勤務している社員や役員などの会員以外でも受験できるようになっています。
試験申し込み方法はいくつかあります。もっとも簡単なのはオンライン予約です。Web上で専用フォームに必要事項を入力するだけで簡単に試験日の予約が可能です。
オンライン予約以外では電話での予約も受け付けています。こちらでも希望の日に試験予約ができます。
所属している証券会社や金融機関などを介して受験する場合は団体予約になります。この場合、個人で予約するのではなく、所属団体に申し込みます。
申し込みをしたら予約日に試験会場で受験します。試験は会場にあるコンピューターで解答します。
試験が終わったら合格発表はその日のうちに行われ、合格すればその場で資格取得となります。合否発表の際に発行される通知書がそのまま資格保有の証明書になるため、大切に保管してください。
一般的な資格試験とは違い、好きな日に試験を受けることができ、さらに合否もすぐに発表されることもあって短期間で取得できる資格となっています。申し込みから資格取得までのながれは一種・二種とも共通です。
一度試験予約が確定すると日程の変更や科目の変更、受験者の変更、キャンセルなどはできません。受験しなくても受験料金の返金はできないため、受験可能な日時をよく確認した上で予約する必要があります。
キャンセルはできませんが、試験当日に欠席し、受験しなかった場合は翌日以降から再予約が可能です。
受験料は一種外務員試験、二種外務員試験ともに共通で現在は13,860円(税込)となっています。2022年4月1日に料金の変更が行われ、それ以前は10,323円(税込)でした。以前受験したことがある方は料金が変更されているため注意してください。
料金は予約後すぐに支払うことになります。支払方法はクレジットカード、コンビニエンスストア払い、Pay-easy払いの3種類から選べます。
クレジットカードは3Dセキュアに対応しているVISA、マスターカード、JCB、AMEXのみです。コンビニエンスストア払い、Pay-easy払いの場合、支払期限内に入金されない場合は自動でキャンセルになってしまうため注意してください。
・顔写真付きの本人確認書類※
・予約時に印刷した確認書
※本人確認書類として有効なものは下記の7点のみとなります。
運転免許証・パスポート・個人番号カード(マイナンバーカード)・住民基本台帳・在留カード・特別永住者証明書・運転経歴証明書(平成24年4月1日以後に交付されたもの)
試験会場には筆記用具や電卓などの持ち込みはできません。その代わりに会場でノートボードとペンが支給されるため、メモ代わりに使うことができます。電卓はパソコンの画面上で電卓を使用できるようになっています。
試験終了後、その場で合否が判明します。
試験終了後に「外務員試験受験結果通知書」を渡されます。通知書に「70%以上の得点であったことをお知らせします。」と記載がされている場合は合格です。「70%以上の得点に至らなかったことをお知らせします。」と記載がされている場合は不合格です。
※日本証券業協会の協会員である金融商品取引業者等を通じて受験された方は、人事担当者への合否通知となりますので、試験終了後には判明しません。
参考記事:証券外務員試験の結果が分かるのはいつ?
残念ながら不合格となった場合、再受験できる日程に制限があります。試験日の翌日から起算して30日経過するまでは試験を受けることができませんのでご注意ください。
資格試験を受験する際に気になるのは難易度です。特にこれからどの資格試験を受験しようか検討している方にとって、難易度は資格選びのポイントのひとつとなります。試験の難易度にもいくつかの考え方がありますが、ここでは以下の2点についてご紹介します。
それぞれのポイントに分けて詳しくご紹介します。
合格率=試験の難易度とは断言できません。受験資格や受験者の傾向などによっても合格率は大きく変動します。また、合格基準によっても左右されるため、合格率が高い試験ほど簡単であるとは言えません。
とはいえ、どのくらいの割合の人が合格しているのかは試験の難易度を考える上で重要なポイントです。証券外務員試験には一種と二種があり、それぞれ内容も難易度も異なっているため合格率も異なります。
証券外務員二種の合格率
証券外務員二種の合格率は60〜70%前後となっています。受験者の過半数が合格していると考えると、かなり合格率の高い試験だと言えます。証券外務員の場合、もともと証券会社や金融機関などで働いている方が多く、基礎知識がある受験者の割合が高いため合格率も高くなっています。
証券外務員一種の合格率
これまで、証券外務員一種は二種を保有している方のみしか受験できませんでした。この条件付きだった2007年の合格率は約50%だったのに対して、受験資格が撤廃された後の2014年の合格率は44%まで落ちています。
このデータからも証券外務員一種試験は初学者には難易度の高い試験であると言えます。一方で、近年では合格率はかなり高くなっています。試験内容はより難しいものの、合格率のみで見ると二種試験とそれほど差がありません。
試験の難易度について考える際に、合格率と同様に重要となるのが勉強時間です。もちろん、勉強時間も大学などで金融に関して学んでいる、金融業界での実務経験がある方とまったくの初学者では大きく異なりますが、目安を知ることは試験対策をする上でも重要です。
証券外務員試験合格のために必要な時間の目安は二種で50〜80時間、上位にあたる一種で80〜100時間とされています。これは一般的なものであり、もともとの知識量や勉強効率などによっても差がでますが、勉強時間確保のための目安となります。
仮に100時間で証券外務員一種試験合格を目指す場合、1日1時間勉強できれば3〜4カ月で、1日に2〜3時間以上勉強できるのであれば1カ月と短期間で合格を目指すこともできます。受験資格もないため、短期間で気軽に取得を目指せる資格としても魅力的です。
そもそも必要な勉強時間が他の資格と比較するとそれほど長くはないため、仕事などで忙しくなかなか勉強時間を確保できない方もスキマ時間などを使った勉強でも十分に合格を目指せます。
毎日10分〜20分といった短時間であっても、コツコツと積み重ねていくことが大切です。
外務員試験はほぼ毎日実施されているため、自分のペースで勉強を始めて準備ができたタイミングで受験するといった方法でのチャレンジもできます。
合格率が比較的高いとはいえ、50時間以上の勉強時間を確保しないといけない証券外務員資格試験。確実に合格するための対策をしておきたいところです。
資格取得に向けた勉強方法のポイントを解説します。
テキストを読むといったインプット学習だけでは、理解したつもりでもいざ試験になると解けないことが多々あります。インプットした知識を自分のものにするには、問題演習といったアウトプット学習が不可欠です。また、まとめてインプットしてしまうと、アウトプット時には最初の方は忘れてしまっていることがありますので、こまめにインプット・アウトプットのサイクルを回していくことがポイントです。それにより記憶に定着しやすくなります。
前述の通りこまめに、テキスト理解と問題演習をしていくことが学習のコツであり、試験合格のコツとなります。その為には、通勤通学の電車やちょっとした待ち時間など、毎日10分でも20分でも良いので習慣をつけて学習しましょう。スキマ時間にコツコツ積み重ねていくことが、合格という大きな成果をたぐり寄せます。
証券外務員試験における計算問題はとても配点が高いです。計算問題を含めた五肢選択問題は1問10点、○×問題の1問2点と比べるといかに重要な得点源か分かると思います。計算問題と聞くとそれだけで苦手意識を持たれる方も多いですが、出題内容は比較的パターン化されているので、是非前向きに計算問題の学習に取り組みましょう。
証券外務員試験を受験するとその日に合否がわかり、合格すれば資格取得となります。しかし、資格を取得しても実際に外務員として働くためには手続きが必要です。
ここでは証券外務員試験に合格した後の外務員登録、そして資格を維持するための外務員資格更新研修、そして登録や更新研修はどんな場合に必要なのかといった点について詳しくご紹介します。
外務員資格を取得して、証券会社や金融機関などで外務員として実際に業務を行うためには外務員登録が必要です。所属している証券会社や金融機関といった協会員を通じて登録をします。この登録をしてはじめて外務員としての業務を行うことができます。
ちなみに、この外務員登録を行わなくても外務員の資格そのものは保有できます。外務員資格試験そのものは証券会社や金融機関などに所属していない方でも受験可能です。しかし、登録するためには日本証券業協会の会員である団体に所属している必要があります。
そのため、証券会社や金融機関などに所属していない方はそもそも外務員登録を行うことができないのです。ただ、登録をしなくても資格を失ったり制限をされたりすることはありません。先に資格を取得しておいて証券会社や金融機関に就職後に登録することもできます。
外務員資格を維持するためには5年ごとに外務員資格更新研修を受講する必要があります。また、新規に外務員資格登録をした際にも原則として180日以内にこの更新研修を受講しなければなりません。
外務員資格更新研修の申し込みは所属している証券会社や金融機関などを通じて行われます。そのため、個人で申し込みをする必要はありません。研修の内容は動画講義とミニテストで構成されており、すべての講義を受けてテストに合格する必要があります。
テストというと身構えてしまう方も多いかもしれませんが、直近数年の合格率は99.9%でほとんど不合格になることはありません。時間内であればミニテストは何度も受けることができるため、特に準備なども必要ないでしょう。
この外務員資格更新研修が義務づけられているのは外務員登録をしている方のみです。そもそも、会員を通じてしか申し込みができないため、登録をしていない資格保有者は受講する必要がなく、受講もできません。
ただし、前述の通り新規に登録した場合も180日以内に更新研修を受講する必要があります。つまり、証券外務員として実際に働くためにはこの更新研修を受講することになるのです。
参考記事:証券外務員の資格更新研修とは?受講の流れと研修内容を解説
ここでは証券外務員の試験日程や合格までの流れ、そして合格後の手続きなどについても詳しくご紹介しました。それではポイントをおさらいします。
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