
証券外務員一種に合格するには、試験日から逆算して学習スケジュールを立て、頻出分野に絞った効率のよい学習をすることが重要です。
この記事では証券外務員一種に合格できる勉強方法や必要な勉強時間、難易度や合格率について解説します。
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証券外務員一種の試験難易度は?
まずは、証券外務員一種の難易度について解説します。
合格率や合格に必要な勉強時間の目安についても説明しますので、受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
- 証券外務員一種の合格率は70%前後
- 証券外務員一種に必要な勉強時間目安
証券外務員一種の合格率は70%前後
証券外務員一種の合格率は、毎年70%前後で推移しています。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023 | 5,886名 | 4,199名 | 71.3% |
2022 | 4,533名 | 3,198名 | 70.5% |
2021 | 4,690名 | 3,365名 | 71.7% |
証券外務員二種の合格率も毎年70%前後のため、両試験の合格率はそれほど変わりません。
ただし一種は二種よりも専門的な試験内容となっているため、一種の方が難易度は高いと言えるでしょう。
合格率を見て「半数以上が合格できるなら、それほど難しい試験ではないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし受験者の中には、金融関係の仕事をしていて商品や法律の知識がすでにある人も多くいます。
こうした受験者が全体的な合格率を引き上げているのであって、知識のない初心者にとっては決して簡単な試験ではないといえるでしょう。
証券外務員一種に必要な勉強時間は?
証券外務員一種の合格に必要な勉強時間は、80〜100時間程度と言われています。なお二種の場合は50〜80時間程度です。
この勉強時間はあくまで目安ですが、一種のほうが専門的で難易度が高い試験のため、より多くの勉強時間が必要とされています。

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証券外務員一種は二種を取得していなくても受験できるが…
かつて証券外務員一種は、二種を取得していなければ受験することはできませんでした。
しかし、現在は二種を持っていなくても、一種からの受験が可能です。
二種を受験せず一種から受験すると、よりコストをかけずに資格を取得できるメリットがあります。
しかし、一種は二種に比べて専門的な知識が問われるため、合格に必要なハードルは高いでしょう。
二種から順番に受験すればその分学習時間も費用もかかりますが、一種からチャレンジするよりはハードルが低くなります。
つまり「自分が最終的にどこまで目指すのか?」「学習期間に余裕があるのか?」を考えて、どちらを受験するか決定するのが良いでしょう。

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証券外務員一種に合格するためのおすすめ勉強方法
ここまでは、証券外務員一種の難易度についてご紹介してきました。
次に、証券外務員一種に合格するためのおすすめ勉強方法について解説します。
これから試験勉強を始める予定の方は、ぜひ参考にしてください。
- 試験日から逆算してスケジュールを立てる
- 学習分野を頻出分野に絞る
- 数分単位のスキマ時間を学習に充てる
試験日から逆算してスケジュールを立てる
1つ目は、試験日から逆算してスケジュールを立てることです。
試験日から逆算した学習計画で進めていけば、「この日までにこの分野を終えて、この週には過去問を解く」といったペースがわかりやすくなります。
証券外務員一種は試験範囲が広く、覚えなければならない専門用語も多くあります。
一夜漬けなどの極端なスケジュールは避けたほうがよいでしょう。
また、スケジュールを立てる際に重要なのは「予備日を設けること」です。
あまりにもきついスケジュールを組んでしまうと、万が一急な用事や体調不良で学習時間を削らなければならない事態に対応できなくなってしまいます。
証券外務員一種に合格するには、約3~4ヵ月間の学習期間を目安に確保するのがおすすめです。
学習分野を頻出分野に絞る
2つ目は、学習分野を頻出分野に絞ることです。
証券外務員一種の出題範囲は、以下の通り広範囲にわたります。
▼法令・諸規則
- 金融商品取引法及び関係法令
- 金融商品の勧誘・販売に関係する法律
- 協会定款・諸規則
- 取引所定款・諸規則
▼商品業務
- 株式業務
- 債券業務
- 投資信託及び投資法人に関する業務
- 付随業務
- デリバティブ取引(一種外務員試験のみ)
▼関連科目
- 証券市場の基礎知識
- 株式会社法概論
- 経済・金融・財政の常識
- 財務諸表と企業分析
- 証券税制
- セールス業務
すべてを網羅しようとするよりも、頻出の分野や用語などに絞って勉強したほうが効率よく試験に向けた準備ができます。
学習する箇所は頻出の分野に絞り、重点的に対策しましょう。
数分単位のスキマ時間を学習に充てる
3つ目は、数分単位のスキマ時間を学習に充てることです。
仕事や学校、家事で忙しい人は、毎日のようにまとまった勉強時間を確保するのは難しいでしょう。
そんなときも、数分単位のスキマ時間を活用すれば効率的に学習できます。
例えば通勤時間や待ち時間といった数分程度の時間でも、動画を見たり問題を解いたりすることは可能です。
また、スキマ時間を活用するには分厚い参考書や問題集を持ち歩くより、場所を選ばずにできる勉強方法を選ぶのがおすすめです。
たとえばスマホやタブレットなどで受講できるオンライン講座なら、いつでもどこでも勉強できるので非常に効率よく学習を進められるでしょう。

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証券外務員一種合格のポイント
ここまでは、証券外務員一種のおすすめ勉強方法についてご紹介してきました。
次に、証券外務員一種に合格するためのポイントについて解説します。
合格を目指して試験勉強に取り組む際は、ぜひ以下のポイントを意識してみてください。
- 基礎知識の正答率を上げる
- わからない単語はその場で調べる
- 毎日学習を継続する
基礎知識の正答率を上げる
1つ目は、基礎知識の正答率を上げることです。
前述の通り、一種は二種よりも専門的な試験内容となっているため難易度は高いと言えます。
一種を受験する場合は応用知識の勉強も必要ですが、基礎知識の問題で正答率を上げることが非常に重要です。
そのため、基礎知識を確実に身につけられる対策をしましょう。
わからない単語はその場で調べる
2つ目は、わからない単語をその場で調べることです。
金融関連の用語は、専門的で難解なものが多くあります。
一度出てきた専門用語は、別の分野でも登場することが多いので、知らない用語が出てきたらその都度調べておくことが重要です。
あとで調べようと思って放置せず、その場ですぐに解決することを心がけましょう。
毎日学習を継続する
3つ目は、毎日学習を継続することです。
試験勉強の一番のポイントは、途切れずに毎日少しでも勉強することですが、試験対策の期間中モチベーションを常に維持するのは難しいでしょう。そんなときは、わずかな時間でも学習時間を設けることが大切です。
「今日は練習問題を一問だけ解く」「動画を一本だけ見る」など、5分でもよいので学習を継続しましょう。
まとめ
最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。
- 証券外務員一種の合格率は70%前後、必要な勉強時間は80~100時間ほど
- 一種は二種よりも専門的な試験内容を問われるため難易度が上がる
- 試験勉強はスケジュールを立て、スキマ時間を使いながら頻出分野に絞って学ぶ
- 合格するには学習を継続して基礎知識を固め、わからない用語はすぐ調べることが重要
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