令和6年(2024年)2級建築士試験「設計製図の試験」
合格者4,680人、合格率47.0%!
令和6年12月5日(木)に公益財団法人 建築技術教育普及センターから、令和6年 2級建築士「設計製図の試験」の合格者が発表されました。
合格された方、本当におめでとうございます。
令和6年設計製図の試験は、9,947人の受験者に対して、合格者が4,680人という結果でした(前年度の合格者は4,985人)。
また、合格率は47.0%でした。直近5年間では、一番低い合格率となりました。
令和6年 (2024年)2級建築士「設計製図の試験」試験結果について
- 試験日:令和6年9月15日(日)
- 実受験者数:9,947人(前年9,988人)
- 合格者数:4,680人(前年4,985人)
- 合格率:47.0%(前年49.9%)
総合(学科+製図)の試験結果
- 実受験者数:21,512人(注)
- 合格者数:4,680人
- 合格率:21.8%
(注)今年「学科の試験」から受験した者と、過去に「学科の試験」に合格し今年免除制度を使用し「設計製図の試験」から受験した方の合計です。
※ 公益財団法人 建築技術教育普及センターの発表より
直近7年間の「設計製図の試験」結果
年 | 実受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | 総合合格率(%) |
平成 30年 | 10,920 | 5,997 | 54.9 | 25.5 |
令和 元年 | 10,884 | 5,037 | 46.3 | 22.2 |
令和 2年 | 11,253 | 5,979 | 53.1 | 26.4 |
令和 3年 | 11,450 | 5,559 | 48.6 | 23.6 |
令和 4年 | 10,797 | 5,670 | 52.5 | 25.0 |
令和 5年 | 9,988 | 4,985 | 49.9 | 22.3 |
令和 6年 | 9,947 | 4,680 | 47.0 | 21.8 |
2級建築士「設計製図の試験」合格基準点について
2級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における令和6年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。
採点のポイント | (1)設計課題の特色に応じた計画 1.喫茶すぺ-スの計画 2.談話コーナーの計画 3.屋外広場の計画 (2)計画一般(敷地の有効利用、配置計画、動線計画、設備計画、各室の計画等) (3)構造に対する理解 (4)断面に関する知識 (5)要求図書の表現 (6)設計条件・要求図書に対する重大な不適合 1.鉄筋コンクリート造2階建てでないもの 2.要求図書のうち図面が1面以上未完成 3.図面相互の重大な不整合(上下階の不整合等) 4.延べ面積が、「250㎡以上、300㎡以下」に適合していないもの 5.要求室のうち、次のいずれかの室が欠落又は設置階が違っているもの ・1階:エントランスホール・観光案内所、管理人室、喫茶スペース、多目的室、非常用電源室 ・2階:客室、談話コーナー ・屋外:屋外広場 6.著しく非常識な計画(エレベーター、階段の欠落等) |
採点結果の区分等 | 〇採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。 ランクⅠ:「知識及び技能」※を有するもの ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの ランクⅣ:設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの ※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。 〇なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。 ランクⅠ:47.0% ランクⅡ:4.7% ランクⅢ:37.1% ランクⅣ:11.1% ※構成比は、小数点以下第2位を四捨五入して表示しているため、必ずしも合計値が100にならない場合があります。 〇解答の傾向 「未完成」、「主要室の欠落」、「設計条件の違反(喫茶スペース・談話コーナー等の席数、屋外広場の計画、非常用電源室の計画が不適当なもの)」、「要求図書の違反(防火設備の表示が不適当なもの)」に該当するものが多かった。 |
合 格 基 準 | 採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。 |
※公益財団法人 建築技術教育普及センターホームページ「令和6年二級建築士試験 「設計製図の試験」の合否判定基準について (令和6年12月5日)より