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二級建築士の難易度と合格率は?合格するための勉強内容も紹介

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二級建築士の合格率から見る難易度

資格試験の難易度を知るためにはいくつかのポイントがありますが、中でも特に気になるのが合格率です。

合格率が高ければそれだけ合格しやすい試験であることを意味します。ここではまず、二級建築士試験の合格率から難易度について考えます。

総合合格率

二級建築士試験は学科試験と設計製図試験に分けられていますが、ここではまず総合格率から難易度をご紹介します。

二級建築士試験の過去6年分の総合合格率は以下の通りです。

年度
総合格率
受験者数
合格者数
平成30年 25.5% 23,533人 5,997人
令和元年 22.2% 22,715人 5,037人
令和2年 26.4% 22,638人 5,979人
令和3年 23.6% 23,513人 5,559人
令和4年 25.0% 22,694人 5,670人
令和5年 22.3% 22,328人 4,985人

過去5年の総合確率は22〜25%前後で推移しており、極端に上下していません。

受験者数も22,000〜23,000人前後で推移しています。

4〜5人に1人しか合格できない試験であることを考えると、決して簡単な試験ではないと言えます。

学科と製図の2種類の試験の対策をして、合格しなければならないことを考えると準備期間も長く、難関試験です。

一方で合格率、受験者数、合格者数はいずれも大きく変動していないため、難易度が安定している試験であるとも言えます。

学科試験の合格率

学科試験の特徴を一言で表すと、「非常に難しい試験」です。

実際にここ7年の2級建築士の学科試験と設計製図試験の合格率を下の表で確認しましょう。

年度
学科試験の合格率
学科試験の合格者数
設計製図試験の合格率
設計製図試験の合格者数
平成29年 36.6% 7,197名 53.2% 5,763名
平成30年 37.7% 7,366名 54.9% 5,997名
令和元年 42.0% 8,143名 46.3% 5,037名
令和2年 41.4% 7,565名 53.1% 5,979名
令和3年 41.9% 8,219名 48.6% 5,559名
令和4年 42.8% 8,088名 52.5% 5,670名
令和5年 35.0% 6,227名 49.9% 4,985名

多少の上下はあるものの、合格率は学科試験のほうが低い状態が続いています。

学科試験は2級建築士の場合学科Ⅰ~Ⅳまであり、各科目と総得点の双方で合格基準点以上を取らなければならないため、苦手科目があり、科目の基準点に満たない場合は、総得点がどんなに高得点であっても合格することはできません。

学習範囲も広く、問われる内容も多岐にわたるため、中途半端な学習では合格は難しい試験です。

学科試験の先にある設計製図試験の学習もした方がよいのかと迷われる方もいらっしゃるとは思いますが、まずは学科試験の勉強に集中するのが無難です。

製図試験の合格率

二級建築士試験の製図試験の合格率は以下の通りです。

年度
合格率
受験者数
合格者数
平成30年 54.9% 10,920人 5,597人
令和元年 46.3% 10,884人 5,037人
令和2年 53.1% 11,253人 5,979人
令和3年 48.6% 11,450人 5,559人
令和4年 52.5% 10,797人 5,670人
令和5年 49.9% 9,988人 4,985人

過去6年の製図試験の合格率は50%前後で推移しています。毎年約2人に1人が合格しているという計算になります。

前述の筆記試験と比較すると合格率はやや高めになっています。


とはいえ、製図試験を受験するのは学科試験に合格した人のみです。

最初にチャレンジする学科試験よりも建築に関する知識が深い人のみが受験している試験であると考えると、単純に合格率だけで難易度を判断することはできません。

ただ、学科試験に合格できた方であれば2人に1人は合格できる試験であると考えることができます。

もちろん、製図試験は実技であるため学科試験よりもさらに深い知識や理解度、そして応用力なども求められます。

そのため、決して簡単な試験とは言えませんが、しっかりと対策することで合格を目指せる試験であると言えます。

いずれにしても、まずは学科試験に合格する必要があるため、まずは基礎として学科試験の勉強をした上で、製図試験の準備を進めることが大切です。

二級建築士の難易度が高い3つの理由

すでにご紹介した通り、二級建築士試験は合格率が極端に低い試験というわけではないものの、難易度の高い国家資格のひとつに数えられます。

その理由としては以下の3点が挙げられます。

  • 受験資格がある
  • 学科試験と設計製図試験の2段階制
  • 合格基準が厳しい

ここではそれぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

受験資格がある

二級建築士を目指す上で最初のハードルとなるのが受験資格です。

国家試験の中には受験資格が設けられておらず、誰でも受験できるものも少なくありませんが、二級建築士には受験資格があり、これを満たしていなければそもそも受験ができません。

二級建築士の受験資格には以下のものがあります。

  • 大学、短期大学、高等専門学校や高等学校、専修学校、職業訓練校などで指定された科目を修め、卒業している
  • 建築設備士の資格を有している

このうち、建築設備士の資格を有している場合は実務経験なしで受験が可能です。

一方、学歴での要件を満たす場合は、最短実務経験なしで受験資格が得られますが、学校種別や履修した科目数などによって必要な実務経験の年数が異なります。

また、外国大学を卒業している人など、その他の都道府県知事が認めた人に関しては所定の年数以上の実務経験を積むことで二級建築士の受験資格を得ることができます。

いずれの条件も満たしていない場合は建築に関する実務経験を7年積むことで受験資格が得られます。

すでに社会人として働いている方の場合、これらの条件を満たすのが難しいというケースもあるため、二級建築士の資格取得が難しい理由のひとつとなっています。

学科試験と設計製図試験の2段階制

先ほどもご紹介しましたが、二級建築士試験は学科試験と設計製図試験の2段階に分けられており、その両方で合格する必要があります。

学科試験では建築に関する基礎や実務、法令などに至るまで幅広い知識が求められます。

科目数が多く、範囲が幅広いこともあって十分な時間をかけてしっかりとした対策をする必要があります。

独学での対策も可能ではありますが、短期合格を目指すのであれば効率的なスケジュール管理が必須です。

一方で、設計製図試験では実際に設計実務の知識や技術、そして応用力なども求められます。

この製図試験のテーマは毎年異なっており、テーマが発表されるのは先に行われる学科試験の直前となっているため対策に長い時間をかけられないことも難しい理由のひとつです。

単に知識を詰め込むだけでは合格することができないこともあって、他の資格試験と比較すると対策が難しい資格でもあります。

未経験の方の場合、製図試験対策が大きな課題となってくるでしょう。

合格基準が厳しい

合格基準が厳しいという点も二級建築士試験合格の難しさの理由です。

学科試験は全部で4科目に分かれており、それぞれに合格基準点が設けられています。

さらに、総得点の合格基準点も満たさなければ合格することはできません。

基本的に合格基準点は総得点が6割以上、各科目別で5割以上となっています。

例えば総得点が100点満点中、60点という合格基準を満たしていてもいずれかの科目の得点が合格基準点に満たなければ不合格となってしまいます。

そのため、苦手科目を作らず、すべての科目でしっかりした対策が求められます。

また、合格基準点はその年の難易度などによって調整が入ることもあります。

そのため、合格基準点を満たしたから確実に合格できるというわけではなく、相対評価的な面もあるため、できるだけ高い得点を目指す必要があるのです。

製図試験においては明確な点数がつけられるのではなく、4段階のランクで建築に関する知識と技能を有しているか否かが判別されます。

その中で最上位のランクを取得しなければ合格できません。

二級建築士と他の資格の難易度を比較

建築系資格には二級建築士以外にもさまざまなものがあります。

そのため、どの資格を取得するのか迷っているという方もいらっしゃるでしょう。

その判断の基準のひとつとして挙げられるのが難易度です。

当然、資格によって難易度は異なっています。ここでは建築や不動産業界などで生かすことができるいくつかの資格をピックアップして難易度を比較します。

一級建築士と二級建築士

建築士には2種類の資格があります。それが今回ご紹介している二級建築士と一級建築士です。

それぞれの合格率と勉強時間は以下の通りです。

資格
令和4年の合格率
必要な勉強時間の目安
二級建築士 25.0% 約500~700時間
一級建築士 9.9% 約1,000〜1,500時間

一級建築士は合格率が二級建築士の半分以下となっており、他の資格試験と比較しても屈指の難関試験であると言えます。

当然必要な勉強時間も長くなり、初学者の場合は1,000〜1,500時間です。

1年で合格を目指すのであれば1日に3〜4時間の勉強が必要です。

いきなり一級建築士はハードルが高いと感じられるのであれば、まずは二級建築士の資格を取得して経験を積みながら一級を目指すという選択肢もあります。


木造建築士と二級建築士

木造建築士はその名の通り、木造の建物に特化した建築系資格のひとつです。

それでは合格率と必要な勉強時間の目安を比較してみます。

資格
令和5年の合格率
必要な勉強時間の目安
二級建築士 22.3% 約500~700時間
木造建築士 44.5% 約300〜400時間

木造建築士の合格率は二級建築士よりやや高くなっています。

必要な勉強時間も300〜400時間で、二級建築士の700時間の半分ほどです。

1年間で合格を目指す場合、1日に1時間程度勉強することで対策できるため、働きながらでも合格を目指しやすい資格であると言えます。

ただし、試験の形式は二級建築士と同様に学科試験と製図試験があるため、しっかりとした対策が必須です。

建築施工管理技士と二級建築士

建築施工管理技士は主に建築の現場において、現場監督や現場全体の管理などを行うために必要な資格です。

建築の現場で活躍したい方にとって有利な資格です。

建築施工管理技士は建築士と同様に一級と二級があり、それぞれ難易度は異なっています。

資格
令和4年の合格率
勉強時間の目安
二級建築士 25.0% 約500~700時間
一級建築施工管理技士 45.2% 約100〜400時間
二級建築施工管理技士 42.3% 約100〜300時間

建築施工管理技士の合格率は一級、二級ともに二級建築士よりも高くなっています。

勉強時間も一級が100〜400時間、二級で100〜300時間です。

2時間程度の勉強時間が確保できればいずれも半年程度で合格を目指せる資格です。

宅建士と二級建築士

宅建士とは宅地建物取引士の略称です。国内で特に受験者数の多い国家資格のひとつとして知られています。

不動産取引のスペシャリストであり、土地や建物などの取引における重要事項の説明、重要事項書面への記名といった独占業務を持ちます。

不動産業界に就職を目指す方や、業界の第一線で活躍したい方に有利な資格です。

資格
令和5年の合格率
必要な勉強時間の目安
二級建築士 22.3% 約500~700時間
宅建士 17.2% 約200〜300時間

宅建士の合格率は二級建築士より低いものの必要な勉強時間は約半分となっています。

合格率が低い理由としては、宅建士には受験資格がなく、誰でも受験可能であるという点が挙げられます。

土地家屋調査士

土地家屋調査士とは不動産登記に必要な土地や家屋などの調査、測量などを行うために必要な資格です。

また、不動産登記の申請手続き、登記に関する審査請求手続きの代行なども行います。不動産業界において需要の高い資格のひとつとなっています。

それでは、二級建築士と土地家屋調査士の合格率や必要な勉強時間の目安を比較します。

資格
令和4年の合格率
必要な勉強時間の目安
二級建築士 25.0% 約500~700時間
土地家屋調査士 10.4% 約1,000〜1,500時間

土地家屋調査士は合格率が二級建築士の半分以下であり、必要な勉強時間の目安も長くなっています。

建築、不動産業界全体でみてもかなりの難関試験であると言えます。

法令に関する知識のみでなく、計算や作図、測量などの技能も求められることから難易度の高い試験となっています。

二級建築士の学科試験の勉強内容

学科試験は、難易度が高いため適切に対策する必要があります。

以下では、学科試験の各科目について、攻略ポイントを簡単にご説明します。

建築計画

計画分野は、出題範囲が広い点が特徴で、対策するのは容易ではありません。

具体的には、「建築史」「建築計画」「建築設備」「環境工学」等から出題されます。

この中の「建築史」「建築計画」「建築設備」の三つの分野は知識を覚える学習が中心になります。

特に「建築史」は、実際の建築事例について出題されるものですので、暗記が不得意な方は苦手意識を抱きやすいかもしれません。

ただし、過去問から繰り返し出題されることも多いため、無理に範囲を広げようとせず、過去問中心の学習をするとよいでしょう。

また、テキストだけで無理に覚えようとせず、インターネットで実際の建物の写真を検索したりして、視覚的に情報を取り込んでみることもおすすめです。

余裕のある時期でしたら、建築を身近に感じるため、ご自身の好きな建築物を探してみたり、楽しんで学習を進められれば、苦手意識は取り払えるのではないでしょうか。

「建築計画」は寸法や各種建築物の計画手法について出題されます。

普段生活している中で見聞きしたりする情報もあり、取り掛かりやすいかもしれません。

細かい数値についても問われますので、スケール感を持って考えるようにしましょう。

「建築設備」は、空調設備、給排水衛生設備、電気設備等から出題されます。

私たちが生きていく中で欠かせない設備ですが、深い知識となってくると、あまりよく知らないという方も多いと思います。

設備にはさまざまな方式があり、それぞれにメリット、デメリットがありますので、特徴を整理して覚えていってみてください。

「環境工学」は光、熱、空気等についての出題が出題されます。

計算問題もしばしば出題されますので、過去問で出題されたものについては押さえておく必要があるでしょう。

建築法規

法規では、建築基準法と建築関連のその他の法律を取り扱います。

建築基準法では個々の建築物の用途や規模等によって規定される「単体規定」と、敷地によってそれぞれ規定される「集団規定」いについて学び、その他の法令では、建築士法、高齢者円滑法、耐震改修法、都市計画法、消防法などを学びます。

「単体規定」「集団規定」「その他法令」は、いずれも法令集に規定されている内容に照らし合わせて答える出題ですので、「暗記する」必要はありません。

試験会場へ持ち込み可能な法令集がありますので、本試験では、法令集を素早く引いて、「短時間で回答する力」が求められます。

普段から専門に法令に関わっている方でなければ、分厚い法令集から、答えを探しだす作業はかなり時間がかかる作業です。

難しいように感じられますが、学習範囲はある程度決まっており、同じ問題も繰り返し出題されているので、繰り返し練習していくことで、スピードアップが図れます。

また、法令集を素早く引くためには、繰り返し練習することも大切ですが、試験元より許可される範囲でアンダーラインなどを引き、自分なりに法令集を読みやすくしておく必要があります。

法令集は必ず受験年度のものを用意し、法規の学習に入るまでに準備をしておくと良いでしょう。

法規は記憶するというよりも、答えを探し出す試験ですので、合格者は法規で得点を稼ぐともいわれています。

建築構造

構造は、「一般構造・材料」や「構造力学」を学んでいきます。

難易度が高く、合格者と不合格の差が開きやすいポイントでもあります。

「一般構造・材料」は木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの構造方式や架構方式や、地盤、基礎、材料などを学び、覚える学習をする分野です。

「構造力学」は建築物が荷重を受けたときに生じる力や変形などを解析する学問ですが、建築士試験においては、構造物をモデル化して、生じる力や変形などを「計算式」から求める問題が出題されます。つまり、計算問題です。

この分野からは、6問程度出題される傾向にありますので、もし、計算が苦手だったとしても、安易に捨てるわけにはいかない分量です。

構造力学は深く学習しようとするといくら時間があっても足りませんが、試験対策においては深入りして、無為に多くの時間を費やしてしまうのは危険です。

学習範囲はある程度決まっており、過去問で使用した解法で答えを導き出せる問題が多く出題されます。

ですので、まずは過去問を繰り返し解き、どのような手順で解答しているのかを知ることから始めてみてください。

はじめは理解できなくても解説を書き写すところからでかまいません。徐々に解き方が掴めてくるはずです。

一度解き方を覚えてしまえば、計算問題の苦手な方でも、きちんと答えを導き出すことが可能です。

建築施工

「施工計画・現場管理」「地業」「建築工事」「改修工事」などについて学習します。

いずれも知識を問う出題ですので、各種工法の特徴や手順、数値などを覚える必要があります。

建築業界にお勤めの方だと、様々な工事について現場監理の際に見たものも多くあると思いますが、全ての工事を見たという方は少ないでしょうから、イメージしにくいものもあると思います。

最初は細かい部分にこだわりすぎず、大まかな流れを学習することで徐々に理解を深められるはずです。

二級建築士の製図試験の勉強内容

製図試験では筆記試験の直前に発表される課題に合わせて実際に設計製図を行うという技能試験です。

建築や各種法令などに関する知識が必要なのみでなく、実際に製図をする技能が求められることもあって対策が難しい試験となっています。

対策としては、設計条件、敷地や周辺環境、建築物などそれぞれのポイントに分けて考えるトレーニングを行うことが重要です。

実際の試験の前に課題を知ることができるため、事前準備をしっかりと行って本番に臨むことができます。

課題は毎年異なっているため、早い段階から準備するというより、一次試験を終えてから準備を始めるという方も少なくありません。

短期間で対策できるように作図対策・時間対策などを事前に行っておくことも大切です。

二級建築士は独学でも合格できる?

二級建築士は建築系資格の中でも難易度の高い資格となっています。

そのため、独学での合格は決して簡単ではありません。

学科試験に関しては知識を身につける、理解を深めることが中心となるため、独学での対策も可能です。

一方、未経験の場合に大きな壁となるのが設計製図試験です。

もちろん、独学での合格も不可能ではありませんが、独学だけだとかなりの時間がかかってしまう可能性があります。

短期間で二級建築士試験合格を目指すのであれば、オンライン講座などの利用がおすすめです。

オンライン講座や通信講座であれば通学する必要がないため、働きながらでも無理なく合格を目指すことができます。

二級建築士試験の攻略ポイント

二級建築士試験は決して簡単な試験ではありません。

独学での合格も不可能ではありませんが、しっかりとした対策を立てて攻略することが求められます。

二級建築士試験合格のために特に重要な攻略ポイントは以下の3点です。

  • 勉強時間の目安を知る
  • 試験日までの学習計画を立てる
  • 過去問を繰り返し解く

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

勉強時間の目安を知る

二級建築士試験に限った話ではなく、資格試験の対策を行う際の最初のステップとなるのが必要な勉強時間の目安を知ることです。

もちろん、これまでの経験や勉強の効率などによって合格までに必要な勉強時間は異なりますが、一般的には700時間程度とされています。

まずはこの700時間の勉強をどのようにこなすのかを考えましょう。

試験日までの学習計画を立てる

必要な勉強時間の目安を把握したら学習の計画を立てます。

どのくらいの期間で合格を目指すのかによって1日あたり、1週間あたりに必要な勉強時間は異なります。

1年間で700時間勉強するのであれば1日辺りの勉強時間は約2時間です。

仕事などで毎日2時間の勉強が難しいのであれば週単位で計画を立てます。

平日は1日1時間しか勉強できないのであれば、土日に4.5時間程度勉強することによって1年間で700時間の勉強をこなせます。

試験日を基準としてそれまでに最低700時間の勉強をこなせるスケジュールを立ててください。

過去問を繰り返し解く

試験対策にはさまざまな方法がありますが、中でも重要なのが過去問を繰り返し解くというものです。

もちろん、問題を解くための知識を身につけることも重要ですが、肝心の問題を解けなければ得点には繋がりません。

そこで、過去問を繰り返し解いて、知識をアウトプットするトレーニングをしっかりと行うことが重要となります。

また、過去問を解くことによって、二級建築士試験の出題形式や傾向などを知り、試験に慣れるというメリットもあります。

試験の直前には本番に近い環境・時間で過去問や練習問題を解くことで、本番でも実力を発揮しやすくなります。

建築士の難易度に関してよくある質問

建築士試験は一般的に難関試験のひとつであるとされています。しかし、その難易度について疑問を抱いている方も多いでしょう。

そこで、ここでは二級建築士の資格そのものや難易度についてポイントに分けてご紹介します。

二級建築士は国家資格ではない?

二級建築士は国家資格のひとつです。

建築に関するさまざまな業務を行うために必要な資格であり、日本全国どこでも有効な資格となっています。

そのため、地域などを問わず生かすことができる資格のひとつであると言えます。

一級建築士の難易度のすごさは?

すでにご紹介した通り、建築士の資格には二級建築士の他に一級建築士があります。

一級建築士は合格率も10%前後、必要な勉強時間も1,000〜1,500時間と長く、数ある国家資格の中でも屈指の難易度を誇る難関資格です。

それだけに取得することによって建築業界でできる仕事の幅が広がります。

まとめ

ここでは二級建築士試験の難易度や合格のためのポイントなどを詳しくご紹介しました。

それでは今回のポイントをご紹介します。

  • 二級建築士試験は合格率も低く、難易度の高い試験のひとつ
  • 二級建築士試験には学科試験と設計製図試験の二段階に分かれている
  • 二級建築士試験には受験資格があり、いずれか1つを満たす必要がある
  • 二級建築士試験合格を目指すには勉強時間の目安確認、学習計画、過去問の実戦が重要

二級建築士試験は難関ですが、取得することで建築業界の第一線で活躍できます。

これから受験を考えているのであればスタディング二級建築士講座がおすすめです。まずは無料のお試し講座をご利用ください。