1級建築士と2級建築士の違いがひと目でわかる一覧表

建築士には、1級や2級といった種類があります。

資格取得を目指す際、どちらを選ぶか迷うかもしれません。

できれば自分に合ったものを学び、将来にも生かしたいところでしょう。

今回は仕事内容、難易度、受験資格や適性の違いをご紹介いたします。

違いがひと目でわかる一覧表

1級建築士と2級建築士の違いについて、ひと目でわかる一覧表にまとめました。

1級2級
管轄国土交通大臣都道府県知事
設計・工事監理できる建物規模・構造・用途に制限なし(超高層ビル・公共施設・大規模商業施設などを含む)比較的小規模な建物に限られる(住宅・アパート・小規模店舗・リフォームなど)
受験資格・大学、短期大学、高等専門学校において、入学年が2009年度(平成21年度)以降で指定科目を修めて卒業した者、または入学年が2008年度(平成20年度)以前で建築または土木の課程を修めて卒業した者
・2級建築士の資格保有者
・国土交通大臣が、上記の二者と同等以上の知識及び技能を有すると認める者
・建築設備士の資格保有者
・大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校において、入学年が2009年度(平成21年度)以降で指定科目を修めて卒業した者、または入学年が2008年度(平成20年度)以前で建築または土木の課程を修めて卒業した者
・都道府県知事が、上記と同等以上の知識及び技能を有すると認める者
・建築設備士の資格保有者
・7年以上の実務経験者
総合合格率10%弱25%前後
難易度きわめて高い高い
勉強時間約1,000〜1,500時間約500~700時間
主な就職先大手ゼネコン・組織設計事務所・大手不動産会社など中小の工務店・設計事務所・ハウスメーカーなど
平均年収700万円程度500万円程度

仕事内容(業務範囲)の違い

2級建築士は、木造および鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造の建物を設計・工事監理できますが、以下の制約があります。


木造
高さが16m以下かつ階数3以下で、500㎡以下の建物
高さが16m以下かつ階数3以下で、1,000㎡以下の特定の用途以外の建物
高さが16m以下かつ階数3以下で、1,000㎡超の特定の用途以外の1階建ての建物
木造以外高さが16m以下かつ階数3以下の300㎡以下の建物

上記の制限を超える建物は、すべて1級建築士の業務範囲です。

そのため、主な就職先も1級建築士は大手ゼネコンや大手不動産会社、二級建築士は中小の工務店や設計事務所となっています。

平均年収も就職先に左右されるため、一級建築士が約700万円、二級建築士は約500万円が目安と言われています。

もちろん会社や個人のスキルによって大きく異なりますが、より難易度が高い1級建築士の資格保有者は、2級建築士よりも年収が高い傾向にあると言えるでしょう。

いずれにせよご存知の通り建築士は人気の資格で、初学者が一級建築士に合格するには1,000~1,500時間、二級建築士で700~1,000時間とも言われる勉強時間をしっかりと確保する必要があります。

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合格率・難易度の違い

1級建築士は、建築の規模や構造形式、構造材料に関係なくあらゆる種類の建物を取り扱えます。

実際の業務では、意匠や構造、設備に限らず高度な専門知識が必要です。

そのぶん試験の難易度も上がり、合格は難しくなっています。

合格率で見ると、1級は学科試験が20%前後、製図試験が30%前後で総合では10%弱なのに対し、2級は学科試験が40%前後、製図試験が50%前後で総合では25%前後となっています。

1級の最終的な合格者は1割ほどになることが多く、かなりの難関です。

合格までのおおよその勉強時間も、1,000時間以上が目安となっています。

一方、2級の最終的な合格者は2割を超える場合が少なくありません。

つまり、4人に1人は合格できる計算です。

これらの数字からも、2級は1級より試験の難易度が低いとわかります。

ただし、1級と同様に学科試験の方が製図試験より合格率が低い傾向にあり、しっかり対策する必要があるでしょう。

2級合格までのおおよその勉強時間は500時間以上です。

主に一般住宅を手がけることも考えれば、専門知識だけでなく居住者の気持ちを理解する姿勢も大切です。

まとめ

建築士が手がける設計は、1級か2級かによって許可される範囲が変わります。

受験資格や試験は1級のほうが厳しくなりますが、2級に合格するのも簡単ではありません。

どちらか迷ったときには、仕事内容や難易度だけでなく適性まで含めて検討するとよいでしょう。