令和7年(2025年)1級建築士試験「設計製図の試験」合格発表

令和7年(2025年)1級建築士試験「設計製図の試験」 合格者は3,988人、合格率は35.0%!

令和7年12月24日(水)に公益財団法人 建築技術教育普及センターから、令和7年1級建築士「設計製図の試験」の合格者が発表されました。合格された方、本当におめでとうございます。

令和7年設計製図の試験は、11,381人の受験者に対して、合格者が3,988人という結果でした(前年度の合格者は3,010人)。

また、合格率は35.0%でした。昨年の合格率(26.6%)より上昇する結果となりました。

令和7年 (2025年)1級建築士試験「設計製図の試験」の結果について

  • 試験日:令和7年10月12日(日)
  • 実受験者数:11,381人(前年11,306人)
  • 合格者数:3,988人(前年3,010人)
  • 合格率:35.0%(前年26.6%)

総合(学科+製図)の試験結果

  • 合格率:11.4%(前年8.8%)

※ 公益財団法人 建築技術教育普及センターの発表より

1級建築士試験「設計製図の試験」過去の結果

試験年度実受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)総合合格率(%)
平成28(2016)8,6533,67342.412
平成29(2017)8,9313,36537.710.8
平成30(2018)9,2513,82741.412.5
令和元(2019)10,1513,57135.212
令和2(2020)11,0353,79634.410.6
令和3(2021)10,4993,76535.99.9
令和4(2022)10,5093,473339.9
令和5(2023)10,2383,40133.29.9
令和6(2024)11,3063,01026.68.8
令和7(2025)11,3813,9883511.4
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1級建築士試験「設計製図の試験」合格基準点について

1級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における令和7年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。

採点のポイント(1)空間構成
①建築物の配置・外構計画、②ゾーニング・動線計画、
③要求室等の計画、④建築物の立体構成等
(2)建築計画(環境・意匠)
①周辺環境への配慮及び来庁者への配慮
②来庁者と職員・議員等とのセキュリティを踏まえた動線計画
③庁舎に必要な室(議場、町長室・副町長室等)の配置と諸室との関係性
(3)構造計画
①採用した構造(耐震構造・免震構造・制振構造等)の特性を踏まえた計画
②議場の構造計画
(4)設備計画
①省エネルギー及び二酸化炭素排出量削減への配慮
②庁舎の機能維持のために発電機の給電対象とした設備とその配慮
※ 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
①「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「面積表が完成されていないもの」又は
「計画の要点等が完成されていないもの」
②図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
③次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
議場、町長室、副町長室、事務室、書庫、大会議室、会議室A、会議室B、サーバー室、
休憩室、更衣室、防災備蓄倉庫、住民交流スペース、カフェ、守衛室、受水槽室、
消火ポンプ室、エレベーター、PS・EPS、車椅子使用者用駐車場、サービス用駐車場
④法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの
採点結果の区分等○採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。
ランクⅠ:「知識及び技能」*を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本
的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
○なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。
ランクⅠ:35.0%、
ランクⅡ:1.6%、
ランクⅢ:53.7%、
ランクⅣ:9.7%
○受験者の答案の解答状況
ランクⅢ及びランクⅣに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げる
ことができる。
・設計条件に関する基礎的な不適合:「要求室・施設等の特記事項の不適合」、「高さ制
限への適合が確認できる情報の未記載」等
・法令への重大な不適合:「直通階段に至る重複区間の長さ」等
合 格 基 準採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。

※公益財団法人 建築技術教育普及センターホームページ「令和7年一級建築士試験「設計製図の試験」の合格者の発表について」(令和7年12月24日)より

1級建築士試験「設計製図の試験」合格発表の確認方法

合格発表は建築技術教育普及センター(https://www.jaeic.or.jp/)の公式サイトで、指定の発表日時に受験番号が掲載される形で行われます。

合格者への郵送通知や官報掲載の有無を含めた最新の確認手順は、発表直前の公式サイト案内でご確認ください。

受験番号がわからなくなった場合は、同センターへの問い合わせが必要です。

合格後にすべきこと ― 建築士免許登録の流れ

1級建築士試験に合格しただけでは、建築士として設計・工事監理業務を行うことはできません。

国土交通大臣の免許を受けるため、日本建築士会連合会および各都道府県建築士会を窓口とした免許登録の手続きが必要です。

登録に必要な実務経験と提出書類

令和2年の建築士法改正により、それまで受験時の要件だった実務経験は免許登録時の要件に変更されました。

学歴要件で受験した場合、卒業した学校の種別(大学・短期大学等)に応じて必要な実務経験年数が異なります(大学で指定科目を修めた場合はおおむね2年、短期大学<3年制>の場合はおおむね3年が目安とされています)。

登録申請では、卒業証明書に加えて実務経験証明書等の提出が必要です。

登録にかかる期間・費用

1級建築士の免許登録には、登録免許税(60,000円)に申請手数料等を加えて、合計80,000円以上の費用がかかります。

申請から免許証明書の交付までは、通常3ヶ月程度を要します。実務経験の対象可否の判断が難しいケースでは審査に時間がかかることがあるため、余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。

ランクⅡ・Ⅲ・Ⅳだった方への次のステップ

設計製図試験の採点結果は、知識・技能を有するランクⅠ(合格)から、不足しているランクⅡ、著しく不足しているランクⅢ、設計条件の重大な不適合があるランクⅣまでの4段階で区分されます。

ランク別に見る不合格の典型パターンと弱点

ランクⅢ・Ⅳに該当しやすい典型パターンとしては、時間内に図面を完成させられない「未完成」、要求されている室や面積条件を満たさない「要求室の欠落」などが挙げられます。

時間配分を明確に決めたエスキス練習と、必須条件のチェックリスト運用が対策の基本です。

学科免除を活かした次回受験の学習計画

学科試験合格後は4回(欠席時は3回)まで学科免除で製図試験に再挑戦できます。次回に向けては、今回の答案を振り返って弱点(エスキスの精度、作図スピード、条件の見落とし等)を特定し、重点的に演習量を積む学習計画を立てることが合格への近道です。

過去10年の合格率トレンドから見える出題傾向の変化

直近10年の設計製図試験の合格率は、年によって30%台から40%台まで変動しています。

令和6年に26.6%まで低下した合格率が、令和7年には35.0%まで回復するなど、単年の数字だけでなく複数年の推移を見ることで、その年の採点の厳しさの傾向をつかむ手がかりになります。

過去の一級建築士試験「設計製図の試験」の課題は次の通りです。

試験年度課題名
平成28(2016)子ども・子育て支援センター (保育所、児童館・子育て支援施設)
平成29(2017)小規模なリゾートホテル
平成30(2018)健康づくりのためのスポーツ施設
令和元(2019)美術館の分館
令和2(2020)高齢者介護施設
令和3(2021)集合住宅
令和4(2022)事務所ビル
令和5(2023)図書館
令和6(2024)大学
令和7(2025)庁舎
令和8(2026)ホテル
【参考】建築技術教育普及センター「過去の試験問題等」

令和8年度 1級建築士試験のスケジュール

令和8年(2026年)の1級建築士試験は、学科試験が7月26日(日)、設計製図試験が10月11日(日)に実施され、設計製図試験の合格発表は12月23日(水)の予定です。

詳しい申込期間等のスケジュールはこちらの記事をご確認ください。

【Q&A】1級建築士試験に関するよくある質問

1級建築士の合格発表はいつ・何時からですか?

令和7年は設計製図試験の合格発表が12月24日に行われました。次回令和8年は12月23日(水)の予定です。

発表は建築技術教育普及センターの公式サイトで行われます。

合格はどこで確認できますか?

建築技術教育普及センター(https://www.jaeic.or.jp/)の公式サイトに、合格者の受験番号が掲載されます。

不合格でも学科免除は使えますか?

学科試験の合格者は、以降一定回数(4回、欠席時は3回)まで学科試験が免除され、設計製図試験から再挑戦できます。