技術士試験の実務経験はどう書けばいい?意識すべきポイントを解説

技術士試験の対策にあたり、「実務経験証明書って何?」「どんな内容を書くの?」と気になる方は多いでしょう。

口頭試験での質疑応答にも使用されるため、ポイントを押さえて作成する必要があります。

本記事では、技術士試験の実務経験について、書き方・ポイントをご紹介します。

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技術士試験の実務経験証明書とは

技術士試験の二次試験では、申し込みの際に実務経験証明書の提出が必要です。

特に業務経歴については口頭試験での質問応答にも使用されるため、うまく書けるかが合否を左右するといっても過言ではありません。

実務経験証明書の具体的な内容としては、以下の項目が挙げられます。

  • 氏名・技術部門
  • 大学院における研究職歴
  • 業務経歴
  • 業務経歴証明欄
  • 業務内容の詳細

技術部門は、受験する技術部門をそのまま記載すれば問題ありません。

大学院における研究職歴を含めないと受験資格を満たせない場合、修了証明書や修了証書のコピーなどが必要になります。

業務経歴の欄は、受験する技術部門および選択科目に関連する業務を中心に、簡潔にわかりやすく記載する必要があります。

業務経歴については、第三者による証明も必要です。

証明者の電話番号やメールアドレスなどが求められ、不明点がある場合は問い合わせが発生する可能性もあります。

記載が事実と異なることが判明した場合、受験の禁止や合格の取り消しにつながることもあるため、注意しましょう。

業務内容の詳細に関しては、業務経歴の中から選んだ特定の業務について詳しく記載します。

ポイントを押さえて書く必要があるため、後述の書き方をご参照ください。

【あわせて読みたい】技術士試験の試験制度について

技術士試験の実務経験証明書の書き方

ここからは、技術士試験の実務経験証明書の書き方として、以下の2つに分けて解説します。

  • 業務経歴の書き方
  • 業務内容の書き方

業務経歴の書き方

業務経歴の欄は表形式になっており、経歴ごとに以下の項目を入力します。

  • 勤務先
  • 所在地
  • 地位・職名
  • 業務内容
  • 従事期間

業務経歴を記入するうえでのポイントは以下の通りです。

  • 2行程度にまとめ、具体的かつ簡潔に記載する
  • 業務内容は代表的なものに絞って記載する

業務経歴欄の表は枠がそれほど大きくありません。

そのため、文字数が多すぎると文字が小さくなったり読みづらくなったりします。

一方で短すぎると具体的な内容が伝わらないため、2行程度でコンパクトにまとめつつ、要点をおさえて記載するのがポイントです。

業務内容の書き方

業務内容の詳細は、業務経歴欄に記載した最大5つの業務から1つを選んで詳しく解説します。

令和6年度技術士第二次試験受験申込み案内」で挙げられている以下5つの項目は、必ず盛り込むように意識しましょう。

  • 目的
  • 立場と役割
  • 技術的内容及び課題
  • 技術的成果

指定は720字以内となっており、超えないよう注意が必要です。

最低の文字数は定められていませんが、実務経験がしっかり伝わるようできる限り720字に近い文字数で提出するのがよいでしょう。

また、業務経歴の中でもできる限り現在に近いものを記載すれば、個人の成長や高度な専門能力をアピールしやすくなるはずです。

提出した実務経験証明書は、二次試験の口頭試験で使用されます。

よく見せようとするあまり、内容を誇張してしまうと口頭試験でボロが出てしまうかもしれません。

質疑応答があることを想定したうえで、適切なアピールができるよう内容を書き上げましょう。

まとめ

本記事では、技術士試験の実務経験について、書き方・ポイントをご紹介しました。

改めて内容をおさらいしてみましょう。

  • 技術士の二次試験では、実務経験証明書の提出が求められる
  • 記載した業務内容は口頭試験での質疑応答にも使用される
  • 表形式の業務経歴欄は、具体的かつ簡潔にまとめることが大切
  • 業務内容は、目的や技術的課題、成果などを盛り込みつつ、720字以内にまとめる

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