
技術士の一次試験には免除制度があります。
本記事では、技術士一次試験の免除制度について、JABEE課程の修了やその他資格の保有など、免除の条件を解説します。
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技術士一次試験の概要
技術士試験は一次試験と二次試験で構成されており、技術士としての登録を受けるには以下のようなステップを踏む必要があります。
- 技術士一次試験に合格する(または合格同等と認められた教育課程を修了する)
- 一定の実務経験を積む
- 技術士二次試験の筆記試験に合格する
- 技術士二次試験の口頭試験に合格する
- 技術士の登録申請を行う
一次試験には受験資格の定めがないため、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。
基礎科目・適性科目・専門科目の3つで構成され、すべて択一式の試験です。
すべての受験科目で50%以上の得点を取れば、一次試験に合格となります。
技術士一次試験が免除される条件
技術士の一次試験には免除制度が設けられており、以下3つのパターンがあります。
- JABEE課程の修了
- 特定の資格保有者
- 旧制度での合格者
それぞれの免除制度の条件や、免除の内容を見ていきましょう。
JABEE課程の修了
1つ目が、JABEE課程の修了です。
JABEE(一般社団法人日本技術者教育認定機構)とは、大学の学科やコースを技術者育成の教育プログラムとして認定する組織で、
免除対象となるプログラムは文部科学省のホームページで公表されています。
JABEE課程を修了していれば、技術士一次試験の全部が免除となります。
特定の資格保有者
一部の資格保有者に対しても、免除制度が設けられています。
具体的には、中小企業診断士・情報処理技術者の2つです。
いずれも対象の部門や科目が限定的であるため、免除制度を利用する際は注意しましょう。
▼中小企業診断士
中小企業診断士に登録している方が経営工学部門で受験する場合、専門科目(経営工学部門)が免除となります。
対象者には「養成課程又は登録養成課程を修了した方であって当該修了日から3年以内の方、
中小企業診断士第2次試験に合格した方であって当該合格日から3年以内の方」も含まれます。
▼情報処理技術者
「情報処理技術者試験の高度試験合格者」および「情報処理安全確保支援士試験合格者」が情報工学部門で受験する場合、専門科目(情報工学部門)が免除となります。
「令和6年度技術士第一次試験 実施案内」では、情報処理技術者試験の高度試験として以下の試験が挙げられています。
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
旧制度での合格者
平成14年度以前の旧制度で一次試験の合格を経ずに二次試験に合格している方が受験する場合、試験科目の一部が免除されます。
二次試験に合格した技術部門と同じ技術部門で受験する場合は基礎科目と専門科目、二次試験に合格した技術部門と異なる技術部門で受験する場合は基礎科目のみが免除となります。
まとめ
本記事では、技術士一次試験の免除制度について、JABEE課程の修了やその他資格の保有など、免除の条件を解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 技術士になるには、一次試験と二次試験に合格する必要がある
- 技術士の一次試験には免除制度が設けられている
- JABEE課程の修了者は、一次試験の全部が免除となる
- 特定の資格保有者は、対象の専門科目のみが免除となる
- 平成14年度以前の旧制度で二次試験に合格している場合、一部が免除となる
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