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筆記試験を通過し、口頭試験に進むことになりました。対策はどのように行えばよいでしょうか。 |
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口頭試験対策のポイントは次の3つです。 (1)学習計画を立て、想定質問への準備を進めること。 (2)業務経歴と業務内容の詳細を説明するスピーチ原稿を作ること。 (3)自分の説明を録画し、話し方や伝わりやすさを確認すること。 |
平成25年度(2013年度)の試験制度変更により、筆記試験の合格者が提出していた「技術的体験論文」は廃止されました。代わりに、受験申込み時に業務経歴と、720字以内の「業務内容の詳細」を提出する方式となりました。
この業務経歴と業務内容の詳細は、筆記試験合格後の口頭試験で重要な資料となります。そのため、口頭試験の準備は、実は受験申込みの段階から始まっているといえます。
特に初めて受験する方は、どのような業務経験を取り上げ、課題や解決策、自分自身の役割をどのように説明するか、十分に検討しておくことが大切です。実際の経験に基づき、試験委員から質問されても具体的に説明できる内容にまとめましょう。
口頭試験では、提出した業務経歴や業務内容の詳細、筆記試験の答案などを踏まえ、技術士としての実務能力や取組姿勢が確認されます。
例えば、担当した業務でどのような課題があり、どのように解決策を検討したのか、関係者とどのように調整したのか、成果をどのように評価したのかといった質問が考えられます。
また、筆記試験の答案に関連した質問に備えることも重要です。筆記試験が終わったら、できるだけ記憶が鮮明なうちに解答を再現し、自分が記述した内容や判断の根拠を振り返っておきましょう。
令和8年度(2026年度)の口頭試験の試問時間は20分で、10分程度延長される場合があります。
限られた時間の中で、自分の経験や考えを簡潔かつ論理的に伝える必要があります。業務経歴に関する質問は受験者ごとに異なりますが、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)に基づく共通の観点からも対策できます。
ここからは、口頭試験に向けて取り組みたい3つの対策を紹介します。
(1)学習計画表を立てましょう!
筆記試験の合格が決まったら、まずは口頭試験当日までの学習計画を立てましょう。
口頭試験では、業務経歴の説明だけでなく、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術者倫理、継続研さんなど、幅広い観点から質問されます。
そのため、準備すべき内容を整理し、試験日から逆算して計画的に進めることが重要です。
例えば、次のような学習項目を設定するとよいでしょう。
●受験申込書の業務経歴と業務内容の詳細を振り返る。
●想定質問を整理し、自分の経験に基づいた回答を準備する。
●業務経歴を説明するスピーチ原稿を作成する。
●声に出して練習し、録画や模擬面接で改善点を確認する。
計画を立てる際には、1週間ごとの目標を決めるなど、進捗を確認できる仕組みを取り入れることもおすすめです。
例えば、次のような小さな目標を設定してみましょう。
●日曜日までに想定質問20問の回答を整理する。
●3日間続けて練習できたら、好きなことをする時間を設ける。
無理のない計画を立て、学習を習慣化することが大切です。
せっかく筆記試験に合格しても、口頭試験の準備が不十分では、実務経験や能力を十分に伝えられない可能性があります。
試験日までの限られた時間を有効に使い、計画的に対策を進めましょう。
(2)スピーチ原稿を作りましょう!
学習計画を立てたら、次に取り組みたいのが、業務経歴と業務内容の詳細を説明するためのスピーチ原稿の作成です。
口頭試験では、業務経歴や業務内容について説明を求められる場合があります。説明時間や質問の進め方は試験によって異なりますが、まずは3分程度で要点を伝えられるように準備しておくとよいでしょう。
例えば、業務経歴の概要を30秒、代表的な業務の説明を2分30秒程度にまとめる方法があります。
ただし、重要なのは時間配分そのものではなく、自分の役割、課題、解決策、成果をわかりやすく説明できることです。
試験委員は、受験申込書に記載された業務経歴や業務内容の詳細を確認しています。そのため、提出した文章をそのまま読み上げるのではなく、限られた字数では書ききれなかった背景や判断の根拠を補足するように説明しましょう。
特に、次のような点を意識して原稿を作成すると効果的です。
●担当した業務の目的と背景を簡潔に説明する。
●自分自身の役割と責任を明確にする。
●直面した課題と、その解決に向けた判断を具体的に伝える。
●関係者との調整や、成果の評価について説明する。
また、試験委員が必ずしも受験者の業務の詳細を把握しているとは限りません。略語や業界特有の専門用語を多用せず、専門分野が異なる相手にも伝わるように説明することが大切です。
スピーチ原稿が完成したら、想定質問への回答も準備しましょう。説明内容について「なぜその方法を選んだのか」「ほかにどのような選択肢があったのか」など、追加で質問された場合にも、自分の言葉で答えられるようにしておくことが重要です。
スタディング技術士講座では、口頭試験に向けた想定質問集80問、回答例23問、口頭試験対策の添削課題などを用意しています。想定質問への回答を整理し、添削を通じて改善点を把握することで、実際の口頭試験を見据えた準備を進められます。
口頭試験対策の進め方に不安がある方は、スタディング技術士講座の学習内容もぜひご確認ください。
(3)自分のスピーチの様子をビデオに撮りましょう!
スピーチ原稿を作成したら、実際に声に出して説明する練習を行いましょう。
その際に役立つのが、スマートフォンなどを使った録画です。自分が話している様子を客観的に確認することで、話し方や説明のわかりにくい部分に気づくことができます。
まずは、作成した原稿をもとに、業務経歴と業務内容の詳細を3分程度で説明してみましょう。時間を計りながら練習し、説明が長くなりすぎないか確認することも大切です。
録画した映像を見ながら、次のポイントを確認してみてください。
●落ち着いた態度で話しているか。
●説明の内容がわかりやすいか。
●言葉を明瞭に発音できているか。
●誤解を招く表現を使っていないか。
●適度に顔を上げ、相手に向かって話せているか。
●決められた時間内に説明できているか。
口頭試験では、質問の意図を正しく理解し、自分の考えを簡潔かつ論理的に伝えることが重要です。
録画を確認する際は、姿勢や視線などの見た目だけでなく、説明の順序や内容にも注目しましょう。
例えば、結論がなかなか出てこない場合は、最初に要点を伝える構成に見直すと、相手に理解してもらいやすくなります。
また、専門用語が多すぎる場合は、わかりやすい言葉に置き換えるなど、伝え方を改善していきましょう。
自分の話す姿を見ることに抵抗を感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、自信を持って説明できるようになります。
口頭試験では、原稿を暗記して一方的に話すのではなく、試験委員の質問に応じて、自分の経験や判断を適切に説明することが大切です。
録画による練習に加えて、家族や同僚などに質問役をお願いし、質疑応答の練習を行うことも効果的です。
まとめ|口頭試験は実務経験を自分の言葉で説明できるように準備しよう
技術士第二次試験の口頭試験では、受験申込書に記載した業務経歴などを踏まえ、技術士としての実務能力や取組姿勢が確認されます。
合格に向けては、次の3つの対策を意識しましょう。
- 試験日から逆算して学習計画を立てる。
- 業務経歴と業務内容の詳細を説明する原稿を作り、想定質問への回答を準備する。
- 録画や質疑応答の練習を通じて、説明のわかりやすさを改善する。
筆記試験に合格した後は、できるだけ早く口頭試験の準備に取りかかることが重要です。
スタディング技術士講座では、想定質問集や回答例、添削課題などを活用しながら口頭試験対策を進められます。
これまで積み重ねてきた実務経験や技術者としての考えを、試験委員にしっかり伝えられるよう準備を進めましょう。



