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口頭試験対策の3つのポイント

筆記試験を通過し、口頭試験に進むことになりました。対策はどのように行えばよいでしょうか。
対策のポイントは次の3つです。(1)学習計画表を立てましょう!(2)スピーチ原稿を作りましょう!(3)自分のスピーチ様子をビデオに撮りましょう!

平成25年度の試験からは、筆記試験の合格者が提出していた「技術的体験論文」が廃止されました。代わりに、受験申込み時に「業務の詳細」と呼ばれる720文字の論文を提出することになりましたが、口頭試験の時はこの「業務の詳細」が質問の元になります。

特に、始めて受験する場合、受験講座で指導でもしてもらわない限り、
合格しやすい「業務の詳細」は書けません。しかも、それは受験の申込み時点で書かなければならないので、しっかり準備をしましょう。

口頭試験で問われることは、業務経歴と業務の詳細に書かれた受験者の経験と経験に裏付けされた応用能力です。また、25年からは、筆記試験の解答に関する質問も出ています。そのため、筆記試験の解答は再現しておく必要があります。

筆記試験が終わると気が緩みますが、どんなに疲れていても解答の再現だけは、1~2日以内に行ってください。

現在の口頭試験は、20分~25分です。そのうち、10分~15分は業務経歴と業務の詳細に関する質問に使われます。業務経歴と業務の詳細に関する質問は、その人それぞれに対する質問になるため予測することは難しいですが、どの部門のどの専門科目の人にも共通で質問されることもあります。

口頭試験を乗り越えるために、以下の3つの対策ポイントを紹介します。

(1)学習計画表を立てましょう!

筆記試験を通過し、口頭試験へ進むことが決まったらまずは、学習計画表を立てましょう。まずは計画が無ければなにも始まりません。

計画表を作成する際、計画表の中にはモチベーション維持の仕組みを入れるようにして下さい。できれば、マイルストーンのように入れると良いでしょう。

例えば下記のようなものを設定してみてください。

●1週間単位で「日曜日までにここまでできたら、好きな本を1冊購入」と決めて、毎週1冊を購入。
●3日続けて目標を達成できたら、1日休みの日を入れる。

ささやかなもので構いませんので、”計画した目標を達成できたら、こういうことができる”といった仕組みを設定することで、モチベーション維持につながります。

不合格になってしまう要因の一つに、”学習が継続して行えず、対策が充分にできなかった”ということがあります。せっかく筆記試験を通過したのに、口頭試験で不合格になってしまってはもったいないです。

上記のように、モチベーションを維持できる仕組みのある学習計画表を作成し、学習の習慣化を図り、充分に対策を行った上で、口頭試験に臨みましょう!

(2)スピーチ原稿を作りましょう!

学習計画を立てたら、最初に作った方がよいのは業務経歴と業務の詳細を説明するためのスピーチ原稿です。ほとんどの人が3分程度の時間で業務経歴と業務の詳細を説明することを求められます。

割合的には業務経歴を30秒、業務の詳細を2分30秒の合計3分間目安としましょう。

試験委員は提出した申込書を目の前に置いてます。
そこには業務経歴も業務の詳細と解答した筆記試験の解答用紙もあります。

そのため、目の前にある文章をただ音読するのではなく、業務の詳細の中に書けなかったことを書いて下さい。行間を埋めるようなスピーチを作成するようにしてみましょう。

注意点として、試験委員は同じ分野の専門家ではありますが、受験者の業務は把握していないので、略語や特殊な業界用語は避けましょう。異なる領域の専門家でも分る程度にブレイクダウンした言葉で説明できるよう意識しみてください。

(3)自分のスピーチ様子をビデオに撮りましょう!

口頭試験対策に最も使える道具、それはビデオカメラです。

作成したスピーチ原稿も用意して、一度カメラの前で業務経歴と業務の詳細を説明している様子を録画してみましょう。その際、3分間を超えないよう時間も図りながらチャレンジしてみて下さい。

撮り終わったら自分でスピーチの様子を見て、以下の点ができているか確認してみましょう。

●明るい態度で話しているか
●説明を聴いただけで分りやすいか
●言葉は明瞭か
●勘違いされそうな表現にはなっていないか
●正面を見て話しているか

態度や話し方は受験者の方が考えている以上に重要です。
録画した映像を見ながら確認して自分で拙いと思うところは修正して下さい。

手の動き、目の位置、仕草なども注意してみて下さい。
気がつかない癖は誰にでもあります。
癖を無くす必要はありませんが、映像を見て自分ながら嫌だと感じるところは修正し、試験委員に自信を思ってアピールできる対策をしましょう

自分が話をしている映像を見るのは慣れないかもしれませんが、技術士に受かるかどうかが決まります。
自分自身の話している様子を客観的に見て、修正を行うことで、口頭試験の合格率がぐんと挙がってきます。