技術士一次試験・二次試験の合格率は?過去10年の推移や部門別合格率を紹介

技術士の資格取得を目指すにあたって、合格率がどの程度なのか気になる方は多いでしょう。

過去10年の合格率は、一次試験が31.3〜51.4%、二次試験が9.1〜14.6%の間を推移しています。

本記事では、技術士試験の合格率について、部門別合格率や勉強時間なども含めて詳しく解説します。

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技術士の試験制度

技術士試験とは国家資格である技術士を認定する試験で、技術士とは科学技術に関連する専門知識をもつ技術者です。

技術士試験は「一次試験」「二次試験」の2つで構成されています。

技術士になるには、まず一次試験に合格するか合格同等と認められている教育課程を修了し、技術士補となる資格を取得する必要があります。

二次試験を受験するには実務経験が必要で、一次試験合格後は以下のいずれかの条件のもとで実務に従事し、受験資格を獲得しなければなりません。

  1. 技術士補に登録し、指導技術士の下で4年を超える実務経験を積む
  2. 職務上の監督者の下で4年を超える実務経験を積む(技術士補となる資格の取得日から算入)
  3. 7年を超える実務経験を積む(技術士補となる資格取得前の経験も算入可能)

1と2の実務期間は合算可能で、1〜3すべての期間には大学院修士・博士課程における理科系統の研究経歴を算入し、最大2年まで実務期間を短縮可能です。

なお、技術士の「総合技術監理部門」を受験する場合は、上記1〜3よりもさらに3年の期間が追加で必要です。

必要な実務経験を積んだら二次試験を受験し、筆記試験・口頭試験の2つの試験に合格する必要があります。

そして、公益社団法人日本技術士会に登録申請をしたのちに技術士としての登録を受けられます。

【あわせて読みたい】技術士とは?

技術士一次試験の合格率

ここからは、技術士一次試験の合格率について以下の項目に沿って解説します。

  • 一次試験の内容・合格基準
  • 過去10年の合格率推移
  • 令和7年度試験の部門別合格率

一次試験の内容・合格基準

技術士の一次試験には受験資格の規定がなく、年齢や学歴を問わず誰でも受験可能です。

試験内容は「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3つで、試験時間・配点・合格基準は以下のとおりです。

科目内容試験時間配点/合格基準
基礎科目科学技術全般の基礎知識1時間15点/50%以上
適性科目技術士法第4章の規定の遵守に関する適性1時間15点/50%以上
専門科目選択した技術部門の基礎知識と専門知識2時間50点/50%以上

一次試験は全科目択一式の筆記試験で、合格基準は全科目50%以上の得点と定められています。

すべての科目で50%以上の得点を取れば合格で、基準を満たしていない科目がひとつでもあれば不合格となります。

過去10年の合格率推移

過去10年の技術士一次試験の合格率は、31.3〜51.4%の間を推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
2025(令和7)17,0135,75433.8%
2024(令和6)16,6666,23337.4%
2023(令和5)16,6316,60139.7%
2022(令和4)17,2257,26442.2%
2021(令和3)16,9775,31331.3%
2020(令和2)14,5946,38043.7%
2019(令和元)13,2666,81951.4%
2018(平成30)16,6766,30237.8%
2017(平成29)17,7398,65848.8%
2016(平成28)17,5618,60049.0%

【参考】技術士第一次試験 統計情報技術士第一次試験結果(昭和59年度~令和7年度)

例年、受験者数はおおむね16,000〜17,000人ほどで、コロナ禍の影響が考えられる2019〜2020年は一時的に減少しています。

もっとも高い合格率は2019年の51.4%である一方、2021年は31.3%と低く、技術士一次試験の合格率は年度によって大きな開きがあるとわかります。

令和7年度試験の部門別合格率

令和7(2025)年度における技術士一次試験の部門別合格率は、以下のとおりです。

技術部門受験者数合格者数合格率
機械部門1,72347527.6%
船舶・海洋部門231252.2%
航空・宇宙部門401537.5%
電気電子部門1,41046733.1%
化学部門19110052.4%
繊維部門271140.7%
金属部門1055552.4%
資源工学部門18633.3%
建設部門8,9052,95033.1%
上下水道部門1,01335134.6%
衛生工学部門31913241.4%
農業部門72222731.4%
森林部門2947525.5%
水産部門943133.0%
経営工学部門2178840.6%
情報工学部門54724544.8%
応用理学部門2948428.6%
生物工学部門1256350.4%
環境部門86233538.9%
原子力・放射線部門843238.1%

【参考】令和7年度技術士第一次試験統計

令和7年度の技術士一次試験において、合格率は部門によって大きく異なりました。

もっとも高い合格率だったのは「化学部門」「金属部門」の52.4%で、一番低い合格率だったのは「森林部門」の25.5%でした。

受験者数が最多である「建設部門」の合格率は33.1%で、全体の合格率である33.8%に近い数字となっています。

技術士二次試験の合格率

続いて、技術士二次試験の合格率について以下の項目に沿って解説します。

  • 二次試験の内容・合格基準
  • 過去10年の合格率推移
  • 令和5年度試験の部門別合格率

二次試験の内容・合格基準

二次試験の内容は「筆記試験」と「口頭試験」の2つで、技術士になるには両試験に合格しなければなりません。

筆記試験・口頭試験の内容と合格基準をご紹介します。

▼筆記試験

技術士二次試験の筆記試験は「必須科目」と「選択科目」の2科目で構成されており、合格基準はすべての科目で60%以上の得点を取ることとされています。

試験の内容は、選択する技術部門が「総合技術監理部門」か、それ以外の20部門かで異なり、それぞれ以下のような内容で実施されます。

【総合技術監理部門以外の20部門】

必須科目では選択した技術部門全般の専門知識や応用力、問題解決能力、課題遂行能力に関する内容が出題されます。

選択科目は選択した技術部門に設定されている科目から選ぶもので、専門知識や応用力、問題解決能力、課題遂行能力に関する知識が問われます。

【総合技術監理部門】

必須科目として出題されるのは、総合技術監理部門に関する課題解決能力と応用力に関する問題です。

さらに選択科目として、上記「総合技術監理部門以外の20部門」と同一内容の試験を受ける必要があります。

▼口頭試験

技術士二次試験の口頭試験は筆記試験合格者のみが受験可能で、合格基準はすべての項目で60%以上の得点を取ることです。

口頭試験の内容は「総合技術監理部門」か、それ以外の20部門を選択するかで異なります。

【総合技術監理部門以外の20部門】

4つの項目があり、技術士の実務能力に関する「コミュニケーション・リーダーシップ」「評価・マネジメント」、適格性に関する「技術者倫理」「継続研さん」が問われます。

総合技術監理部門】

筆記試験の「総合技術監理部門」の必須科目に対応する内容として、「経歴と応用能力」「体系的専門知識」の2つが問われます。

加えて、総合技術監理部門以外の20部門と同内容の4つの項目が出題されます。

過去10年の合格率推移

技術士二次試験の過去10年間の合格率は、9.1〜14.6%の間を推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
2025(令和7)24,1352,75211.4%
2024(令和6)23,0432,39510.4%
2023(令和5)22,8772,69011.8%
2022(令和4)22,4892,63211.7%
2021(令和3)22,9032,65911.6%
2020(令和2)20,3652,42311.9%
2019(令和元)24,3262,81911.6%
2018(平成30)25,9142,3559.1%
2017(平成29)26,2533,50113.3%
2016(平成28)25,0323,64814.6%

【参考】技術士第二次試験 統計情報

合格率は年々少しずつ低下しており、令和元年以降は11%台が続いていることから試験はやや難化傾向にあると考えられます。

二次試験に合格するのは近年では約10人に1人程度で、技術士合格を目指す受験者はいっそうの努力が求められる状況だといえるでしょう。

令和7年度試験の部門別合格率

技術士二次試験の令和7年度試験の部門別合格率は以下のとおりです。

技術部門受験者数合格者数合格率
機械部門88414316.2%
船舶・海洋部門20315.0%
航空・宇宙部門50816.0%
電気電子部門1,02710410.1%
化学部門1532113.7%
繊維部門30310.0%
金属部門721318.1%
資源工学部門24416.7%
建設部門14,0941,3049.3%
上下水道部門1,60517410.8%
衛生工学部門4884910.0%
農業部門94411712.4%
森林部門2863411.9%
水産部門971414.4%
経営工学部門2163013.9%
情報工学部門430184.2%
応用理学部門6226410.3%
生物工学部門51815.7%
環境部門4064811.8%
原子力・放射線部門61914.8%
総合技術監理部門2,57558422.7%

【参考】令和7年度技術士第二次試験統計

令和7年度の技術士二次試験の合格率は、技術部門間で大きな開きがありました。

「情報工学部門」が4.2%と低い合格率だった一方で、「総合技術監理部門」は合格率が高く22.7%という結果でした。

受験者数が最多だった「建設部門」の合格率は9.3%で、低水準といえるでしょう。

合格率が異なることから、部門によって出題の難易度や受験者層に違いがあると考えられます。

技術士試験に合格するには?

技術士試験に合格するには、一次試験と二次試験それぞれに適した方法で学習することが大切です。

技術士一次試験では過去問を通して出題傾向を徹底的に分析し、弱点があれば重点的に学習するのがポイントです。

 

とくに基礎科目では過去問の類似問題が多く出題されるため、過去問を中心に演習を繰り返し、設問と解答のパターンを理解しましょう。

二次試験は過去問をしっかり分析しつつ、筆記試験対策として文章力を磨くのが効果的です。

実務経験年数の浅い受験者は参考書で専門知識を補強し、インプットとアウトプットを繰り返しましょう。

 

すでに豊富な実務経験をもっている受験者は、長年の実務による思い込みに陥らないよう、試験問題の論点や求められる見識・視点などをしっかりと捉えることが重要です。

専門知識と解答に必要な文章力を磨きつつ、過去問を中心に学習するのが技術士試験合格の重要なポイントといえます。

技術士試験合格に必要な勉強時間は?

技術士に合格するには、一次試験と二次試験を合わせて1,000〜2,000時間の勉強時間が必要だといわれています。

確保すべき時間の幅が大きい理由は、受験者の学習効率や実務経験の量によって必要な時間が異なるためです。

勉強時間の内訳は一次試験対策に400時間程度、二次試験対策に600〜1,200時間ほどで、二次試験は論文を作成するスキルを身につけなくてはいけないため、多くの時間を要します。

 

合格に必要な水準に達するまで、二次試験だけで最低でも600時間は確保して論文作成力を磨いておいたほうがよいでしょう。

仮に仕事をしながら1日2時間学習する場合、休みなく学習したとしても10ヶ月はかかります。

技術士二次試験に挑戦する場合は、1年ほどの準備期間を考慮してくとよいでしょう。

スタディングの技術士講座で合格された方々の合格体験談

実際の試験を意識し、毎日1テーマ、1問でも回答をすることを意識しました。

YASUさん
2024年度 合格

・技術士を目指した気かけ
 会社の自己研鑽プログラムの一環で、セミナーの受講から受験料を全額出資して貰えたこと、更に、収入がアップすることが魅力であったことも理由の一つです。
 ですが、何よりも、自分自身が技術者としてどの程度の実力があるのか、国内、海外でも、自己の力量を客観的に評価され認知される資格が欲しかったという事が真の理由となります。
 実際、海外では、博士号やMBAを取得している方、あるいは士業であればともかく、一般の技術者では、どれだけ実力があっても一般の技術者と同類海外の技術者よりは格下と考えられる場面が多くありましたので。

・受験勉強で工夫したこと
 とにかく、実際の試験を意識し、毎日1テーマ、1問でも回答をすることを意識しました。
文章の構成、分量を見極めると共に、それを制限時間内に文章としてしっかり紙面に落とし込むことが効果を発揮したと思います。

・モチベーションの保ち方
 「合格したらどうしよう」、「どんな自分になっているか」そのことを考えるようにしました。
実際、何度も挫けそうになりました。
そのたびごとに、3月の合格発表後に自分の発言力、意見がどの程度、周囲に認知され受け入れられるのか、自分が発する発言内容にどれほどの重みが増すのかも考え、力を得るようにしました。

・学習時間の確保
 可能な限り、無駄な時間を無くすことを意識しました。
食後の一服、通勤中の電車の中などをやりくりし、隙間時間に専門用語を覚えるようにし、まとまった時間が取れるならば、筆記試験の対策をするようにしました。

・スタディングの活用方法
 筆記試験対策をしようとして問題に向かっても、気が向かなかったり、筆が進まないことは多々ありました。
そんな時には、スタディングの学習教材に目を通したり、動画講義を視聴するなどして、手を使わないで目や耳から入る情報を頭に入れるようにしました。
 あとは、どの問題も、顧客に対しての報告書であると考えるようにし、読んでもらった時に内容を理解しやすく、一読するだけで簡単に記憶に残る様に工夫をしていく、そのためのテクニックを学習教材から得るようにもしてきました。

出典:スタディング「実際の試験を意識し、毎日1テーマ、1問でも回答をすることを意識しました。

スタディングのマイページで自分だけでなく他の方の学習状況を把握して、気持ちを高めていた

なべつかみさん
2024年度 合格

・技術士を目指したきっかけ
 コロナ禍でサプライチェーンに関わる業務を行っていた際に、技術的に何か資格を取って専門的な知識を高めたいと思ったため

・受験勉強で工夫したこと
 書いている文書が論理的かどうか、受験勉強だけでなく、日頃の業務で書くメールや報告書でも気にしていた。
また、パソコン業務が多い中、筆記試験では紙と鉛筆を使うため、その作業にも慣れるように原稿用紙を用意して取り組んでいた。

・モチベーションの保ち方
 スタディングのマイページで自分だけでなく他の方の学習状況を把握して、気持ちを高めていた

・学習時間の確保方法
 会社の通勤時間や土日で手が空いているときは、必ず勉強するようにしていた。

出典:スタディング「スタディングのマイページで自分だけでなく他の方の学習状況を把握して、気持ちを高めていた

まとめ

本記事では技術士試験の合格率について解説しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 技術士試験は「一次試験」「二次試験」で構成されており、両試験に合格すると技術士に登録できる
  • 技術士一次試験の合格率は31.3〜61.2%の間を推移しており、2023年の合格率は39.7%だった
  • 技術士二次試験の合格率は9.1〜15.1%の間を推移しており、令和元年以降は11%台が続いている
  • 技術士になるために必要な勉強時間は1,000~2,000時間ほどで、受験者の学習効率や実務経験の量によって必要な時間は大きく異なる

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