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技術士の2次試験対策(記述試験対策)

技術士の2次試験の試験対策はどうすればいいか教えてください。
技術士の2次試験は受験申込書の書き方から始まっています。
・受験申込書の対策は「業務経歴と業務の詳細」をしっかり書き上げること。
・筆記試験の対策は「過去問題からキーワードを抽出」し、自分で解説書を作り覚ること。
論文の正しい書き方を何度も繰り返して練習すること。


試験対策というと、本番の試験にばかり目がいきがちですが、技術士の2次試験の場合、実は受験申込書の書き方が結果に大きく影響するということがあまり知られていません。一度受験された方は分かると思いますが、初めて受験される方は、以下の内容をよく理解しておきましょう。

受験申込み書対策

2次試験最初のポイントは、受験申込書を書くときに始まります。

受験申込書には、5行の業務経歴を記入します。申込書では、受験者がどんな業務を行ってきたかを見ます。また、業務経歴の中から一つを選んで、「業務の詳細」と呼ばれる720文字の論文を書きます。図表は付けられません。

この二つは、筆記試験が終わるまでは一切使われませんので、筆記試験の合否には関係ないのです。

では、どこで使われるのか?

業務履歴は、筆記試験に合格した後の口頭試験で使用されます。つまり、口頭試験の質問の元になるものが、この受験申込書なのです。

口頭試験では試験委員が様々な質問を投げてきます。本当に、その業務を行ってきたのか、あるいはどんな考えに基づいて課題解決を行ったのかを質問します。当然ですが、やってもいないことを書いた場合、説明の中でボロがでますし、過大な表現や飾りすぎの結果なども直ぐにバレます。

さらに、その業務は技術士に相応しいものでなければなりません。「この業務のどこが技術士として相応しいのか説明して下さい。」と問われて、納得できる説明ができればいいのですが、出来なければ不合格となってしまいます。

そのため、たかが申込書と考えず、しっかり対策して業務経歴と業務の詳細を書く必要があります。


筆記試験対策

やはり、技術士試験最大の山場は筆記試験です。どの部門を受験しても7~8割が不合格となります。最後の口頭試験では、逆に7~8割が合格しますから技術士試験は「いかに筆記試験を乗り切るか」にかかっています。

平成19年~24年の間は、午前中の択一試験がなく、一般論文と呼ばれた技術者としての基本的な考え方を問うような、捕えどころのない試験が行われていました。しかし、平成25年度からは、択一試験が復活し機械で採点が行われるようなりました。また、午後の論文試験は、より専門的な内容になりました。専門知識、応用能力、課題解決能力が試される試験です。

なにをどう勉強すれば良いのかそれが分らない。分らないまま、時間が過ぎていつの間にか試験日は目前に迫っている。それが、多くの受験者に共通する悩みです。なにしろ、4月末に受験申込みをした2割の人が8月上旬に行われる試験を受けません。3ヶ月で自分の専門分野に関する全ての事項を勉強するのは難しいでしょう。

筆記試験に必要な勉強法は、大きく次の2つです。

  1. 過去問題からキーワードを抽出し、自分で解説書を作りそれを覚えること
  2. 論文の正しい書き方を何度も繰り返して練習すること。

この2点を、しっかりと計画を立てて、繰り返し徹底的に実行すれば、必ず合格できる試験です。

さらに論文は、自分が書いた文章を、できる人に見てもらうことが重要です。自分では気づかない指摘をフィードバックしてもらい、徐々にレベルを上げていくという過程が上達に必要だからです。