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技術士試験の難易度と合格率ってどれぐらいなんですか? |
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将来的には10%を切るとまで言われるほど難関な国家資格です。 |
技術士第二次試験の合格に要求される専門知識は、第一次試験で出題された傾向とほぼ同等です。第一次試験に合格できていれば、それ以上の専門知識を習得しなくでも問題はありません。第二次試験では、習得している専門知識をどのように活用するか、専門知識をどのように文書にするかが問われます。
技術士試験は、主に業務経験を積んだ方が受験されているので、普段の業務中に応用能力は発揮されているかと思われます。
しかし、技術士第二次試験では、それらを文章で表現しなければならず、そのために文章表現の力が必要になります。自分自身の考えやアディアなどをいかに相手に分かりやすく伝えるかが合否の判断基準になります。
技術士試験の合格基準は以下の通りです。第一次試験では各科目50%以上の点数、第二次試験では総じて60%以上の得点を確保しないと合格基準に達しません。
合格基準 | 基礎科目:50%以上の得点 適正科目:50%以上の得点 専門科目:50%以上の得点 |
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【筆記試験】 | 総合技術監理部門を
除く技術部門
必須科目 「技術部門」全般にわたる専門知識 60%以上の得点 選択科目 「選択科目」に関する専門知識及び応用能力 「選択科目」に関する課題解決能力 60%以上の得点 総合技術監理部門 必須科目 「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び 応用能力(択一式) 「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び 応用能力(記述式) 60%以上の得点 選択科目 「技術部門」全般にわたる専門知識 「選択科目」に関する専門知識及び応用能力 「選択科目」に関する課題解決能力 60%以上の得点 |
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【口頭試験】 | 総合技術監理部門を
除く技術部門
技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力 60%以上の得点 技術士としての適格性及び一般的知識 ・技術者倫理 ・技術士制度の認識その他 60%以上の得点 総合技術監理部門(必須科目) 総合技術監理部門の必須科目に関する 技術士として必要な専門知識及び 応用能力 ・体系的専門知識 ・経歴及び応用能力 60%以上の得点 総合技術監理部門(選択科目) 技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力 60%以上の得点 技術士としての適格性及び一般的知識 ・技術者倫理 ・技術士制度の認識その他 60%以上の得点 |
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成20年 |
26,423 | 4,143 | 15,7% |
平成21年 | 26,743 | 4,269 | 16.0% |
平成22年 | 27,862 | 4,117 | 14,8% |
平成23年 | 26,686 | 3,828 | 14,3% |
平成24年 | 24,848 | 3,409 | 13,7% |
平成25年 |
23,123 | 3,801 | 16,4% |
平成26年 | 23,207 | 3,498 | 15,1% |
平成27年 | 24,878 | 3,649 | 14,7% |
平成28年 | 25,032 | 3,648 | 14,6% |
平成29年 | 26,253 | 3,501 | 13,3% |
平成30年 | 25,914 | 2,355 | 9,1% |
令和元年 | 24,326 | 2,819 | 11.6% |
令和2年 | 20,365 | 2,415 | 11.9% |
令和3年 | 22,903 | 2,659 | 11.6% |
技術士第二次試験の合格率は平成20年以降の平均でみると、おそよ15%前後になります。平成26年あたりからは合格率が下降傾向にあります。この理由としては、平成25年は、試験制度変更があり、合格率が上昇しました(難易度が下降したため)。しかし、翌年の平成26年から合格率が低下しはじめ(難易度が上昇)、平成27年以降も合格率は低下した状態です。ですが、令和元年試験では、再度試験制度の変更があり、平成25年と同様に合格率が上昇いたしました。