
技術士の合格発表の時期は一次試験が例年2月下旬、二次試験は筆記試験が10月下旬、口頭試験が3月上旬です。
本記事では、技術士試験の流れや合格の発表方法、発表後にやるべきことを解説します。
技術士資格の取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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技術士一次試験・二次試験の合格発表はいつ?
技術士試験の合格発表について、一次試験と二次試験それぞれの時期や発表方法、発表後の流れを解説します。
一次試験
技術士一次試験の合格発表について、発表方法と令和7年度のスケジュールを見ていきましょう。
発表方法
技術士一次試験の合格発表は、次の3つの方法で実施されます。
- 官報での公告
- 日本技術士会・文部科学省のホームページへの掲載
- 郵送による通知
合格発表日に官報で合格者の受験番号と氏名が公告され、日本技術士会および文部科学省のホームページに合格者の受験番号が掲載されます。
また、受験者には合否にかかわらず成績が郵便で通知され、合格者には成績通知書と「技術士第一次試験合格証」が送付されます。
令和7年度のスケジュール
技術士一次試験は、例年6月上旬に受験申込書が配布され、6月中旬から下旬に受付、11月下旬に試験が実施され、翌年2月下旬に合格発表という流れで行われます。
令和7年度(2025年度)の技術士一次試験のスケジュールは、次の通りです。
受験申込書の配布 | 令和7年6月9日(月)~6月26日(木) |
---|---|
受験申込書の受付 | 郵送:令和7年6月11日(水)~6月26日(木) WEB:令和7年6月11日(水)9:00~6月25日(水)17:00 |
筆記試験 | 令和7年11月23日(日) |
合格発表 | 令和8年2月 |
令和7年度(2024年度)の試験日は11月23日で、試験会場は北海道、宮城県、東京都、神奈川県など全国12都道府県です。
合格発表は令和8 年(2025年)2月の予定で、官報や日本技術士会・文部科学省のホームページにて結果が発表されます。
二次試験
続いて、技術士二次試験の合格発表についても発表方法と令和7年度のスケジュールを見ていきましょう。
▼発表方法
技術士二次試験は、筆記試験と口頭試験で構成されています。
【筆記試験】
筆記試験の合格発表方法は、日本技術士会および文部科学省のホームページへの掲載と郵送による通知です。
合格者の受験番号が上記のサイトに掲載され、併せて受験者全員に結果が郵送されます。
【口頭試験(最終合格発表)】
口頭試験の合格発表方法は、官報での公告、日本技術士会および文部科学省のホームページへの掲載、郵送による通知です。
郵送による結果通知は受験者全員に行われ、合格者には「技術士第二次試験合格証」が送付されます。
【あわせて読みたい】技術士とは?試験制度や資格取得の流れ・メリットを紹介
令和7年度のスケジュール
技術士二次試験は、例年7月中旬に筆記試験、10月下旬に筆記試験の合格発表、12月上旬から翌年1月に口頭試験、3月上旬に最終の合格発表という流れで行われます。
令和7年度(2024年度)の技術士二次試験のスケジュールは、次の通りです。
内容 | 時期 |
---|---|
受験申込書の配布 | 令和7年3月24日(月)~4月16日(水) |
受験申込書の受付 | 郵送:令和7年4月1日(火)~4月16日(水) WEB:令和7年4月1日(火)9:00~4月15日(火)17:00 |
筆記試験 (総合技術監理部門の必須科目) | 令和7年7月20日(日) |
筆記試験(総合技術監理部門を除く技術部門および総合技術監理部門の選択科目) | 令和7年7月21日(月) |
筆記試験合格発表 | 令和7年11月 |
口頭試験 | 令和7年12月~令和8年1月 |
口頭試験合格発表 | 令和8年3月 |
スケジュールを把握して、申し込み忘れなどが起きないようにしましょう。
技術士一次試験・二次試験の合格発表後にやるべきことは?
技術士試験は、一次試験と二次試験で構成されています。
それぞれに合格・不合格だった場合、その後にやるべきことを確認しておきましょう。
一次試験の合格発表後にやるべきこと
まずは一次試験に合格だった場合と不合格だった場合にやるべきことを解説します。
▼合格の場合
技術士一次試験に合格したら、二次試験の受験時期を検討しましょう。
二次試験は、来年度以降に受けることも可能です。
ただし、二次試験には受験の要件があり、次の3つの経路のいずれかを満たす実務経験が必要です。
- 技術士補に登録し、指導技術士の下で4年を超える実務経験を積む
- 監督者の下で4年を超える実務経験を積む(技術士補になれる資格の取得日から算入)
- 7年を超える実務経験を積む(技術士補になれる資格の取得日以前の経験も算入可能)
1〜3のいずれの場合でも、大学院(理科系等に限る)修士課程、専門職学位課程の修了者および博士課程に在学した期間を、経験として2年を限度に算入できます。
また、1と2の業務経歴は相互に合算可能です。
「総合技術監理部門」を受験する場合は、1~3の期間からさらに3年の実務経験が必要になります。
二次試験には記述式の筆記試験と口頭試験があり、その両方に合格する必要があります。
一次試験に合格したら、じっくり対策するためにも、二次試験に向けて計画的な学習を始めましょう。

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▼不合格の場合
技術士一次試験に不合格となった場合、まず試験結果の振り返りから始めましょう。
試験問題と正答は日本技術士会のホームページで公開されるので、自身の成績表と照らし合わせて解答を確認します。
一次試験に合格するには、「基礎科目」「適性科目」「専門科目」それぞれの科目で50%以上の得点が必要です。
合格基準までどの程度の得点が必要だったのかを把握しましょう。
加えて、設問ごとに「なぜ正解できたのか」「なぜ間違えたのか」を丁寧に分析し、自身の弱点を明らかにすることも重要です。
試験の振り返りが終わったら、結果を踏まえて再受験するかどうかを検討しましょう。
再チャレンジする場合は、明らかになった弱点を克服する対策を立て、無理のないスケジュールで学習を進めることが大切です。
二次試験の合格発表後にやるべきこと
続いて、二次試験に合格だった場合と不合格だった場合にやるべきことを解説します。
▼合格の場合
技術士二次試験に合格したら、技術士登録を行うかどうかを決めます。
技術士として業務を行う場合は技術士登録が必須で、登録せずに技術士を名乗ることはできません。
技術士としての活動を視野に入れている場合は、日本技術士会の案内にしたがって登録手続きを行いましょう。
また、合格後のさらなるキャリアアップのため、他の技術部門の受験も検討してみてください。
選択肢の一つとして挙げられるのが「総合技術監理部門」で、これはその他の20部門とは異なる立ち位置の部門です。
総合技術監理部門では経済性や安全性などの多角的な視点からプロジェクトを管理する能力が求められ、合格すれば技術者としての価値を高められるでしょう。
総合技術監理部門以外でも、自身の業務経験に応じた技術部門を追加で受験することで、業務の幅を広げられます。
自身のキャリアプランに応じて、受験を検討してみてください。
▼不合格の場合
技術士二次試験に不合格の場合は、試験結果の詳細を把握したうえで次回に向けた学習計画を立てましょう。
「筆記試験」と「口頭試験」に分けて、不合格だった場合の対策を解説します。
【筆記試験】
筆記試験が不合格の場合、まずは現状を把握するために試験結果を振り返りましょう。
筆記試験の結果は「A評価・B評価・C評価」の3段階で通知されますが、成績の開示請求(有料)を行えば、評価の根拠がより詳しく把握できます。
丁寧な振り返りにより、自身の改善点が明確になるでしょう。
また、筆記試験の答案を復元して、現職の技術士や試験対策講座の講師にアドバイスをもらうのもおすすめです。
【口頭試験】
口頭試験が不合格だった場合は、次回の試験のために専門家の指導を受けることを検討してみてください。
口頭試験は、限られた時間内で実務経験や技術的な内容を的確に説明する試験であり、独学での対策は簡単ではありません。
オンライン講座などでも口頭試験対策に対応しているものがあるため、効率よく対策を行いましょう。
まとめ
本記事では技術士一次試験・二次試験の合格発表時期と、発表後にやるべきことを紹介しました。
最後にポイントをおさらいしましょう。
- 一次試験の例年の合格発表は、試験日の翌年2月下旬
- 二次試験の例年の合格発表は、筆記試験が10月下旬で口頭試験が翌年3月上旬
- 一次試験合格後は、二次試験の受験時期を決めて計画的に対策をするのがおすすめ
- 二次試験合格後は、技術士登録や別部門の受験を検討するのがおすすめ
- 不合格だった場合、次回の試験に向けて試験成績を振り返ることが重要
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