
技術士の二次試験は、筆記試験と口頭試験で構成されています。
本記事では、筆記試験合格後に口頭試験に落ちたらどうなるのか、口頭試験の対策はどうすればよいのか、まとめて解説します。
技術士試験を受ける予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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技術士の口頭試験に落ちたらどうなる?
技術士になるためには、以下のステップが必要です。
- 技術士一次試験に合格する(または合格同等と認められた教育課程を修了する)
- 一定の実務経験を積む
- 技術士二次試験の筆記試験に合格する
- 技術士二次試験の口頭試験に合格する
- 技術士の登録申請を行う

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技術士の二次試験には筆記試験と口頭試験があり、筆記試験合格者だけが口頭試験に進めます。
近年の二次試験全体の合格率は、以下の通りです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年(令和5) | 22,877 | 2,690 | 11.8% |
2022年(令和4) | 22,489 | 2,632 | 11.7% |
2021年(令和3) | 22,903 | 2,659 | 11.6% |
2020年(令和2) | 20,365 | 2,423 | 11.9% |
2019年(令和1) | 24,326 | 2,819 | 11.6% |
参考:技術士第二次試験 統計情報|公益社団法人 日本技術士会
口頭試験単体での合格率は明かされていませんが、8~9割程度といわれています。
適切な対策を取れば十分合格できますが、1~2割の受験者は不合格になっているのも事実です。
油断することなく、計画的に対策を進めていきましょう。
不合格の場合、翌年度以降に受け直す必要がある
口頭試験に不合格になった場合、翌年度以降に筆記試験から受け直す必要があります。
日本技術士会のサイトにも、口頭試験が不合格だった場合の筆記試験の免除について、「免除はありません」と明記されています。
参考:口頭試験に関する質問
技術士の試験対策といえば筆記試験がメインになりがちですが、口頭試験の準備も忘れずに行っておきましょう。
特に、後述する通り口頭試験の対策は受験申込書の段階から始める必要があります。
試験の内容を理解したうえで、適切な対策を取ることが大切です。
技術士の口頭試験に落ちないための対策
ここでは、「せっかく二次の筆記試験に合格したのに口頭試験で落ちてしまった」という事態にならないよう、取るべき対策を解説します。
- 受験申込書を作り込む
- スピーチ原稿を準備する
- ビデオで振り返りながら練習する
- 第三者にレビューしてもらう
順番に見ていきましょう。
受験申込書を作り込む
口頭試験は、その名の通り試験委員から口頭で伝えられる質問にその場で回答する試験です。
試験委員の質問は、筆記試験の解答や試験申込時に記入が必要な 「業務経歴」「業務内容の詳細」などを踏まえて行われます。
つまり、受験申込書を作成する段階から口頭試験での質疑応答を想定しておく必要があるのです。
本番をイメージしたうえで、受験申込書を作りこみましょう。

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スピーチ原稿を準備する
口頭試験では、多くの場合に「業務経歴」と「業務内容の詳細」を3分程度で説明するよう求められます。
スムーズに回答できるよう、「業務経歴」を30秒程度、「業務内容の詳細」を2分30秒程度として、スピーチ原稿を準備しておきましょう。
ただ提出したものを読み上げるのではなく、「業務内容の詳細」に書き切れなかった内容を盛り込むのがポイントです。
ビデオで振り返りながら練習する
自分が回答している様子を客観的に振り返るため、練習中はビデオに撮影するのがおすすめです。
明るい表情で話せているか、わかりやすい説明ができているかなど、映像で振り返ることで改善点が見えてきます。

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第三者にレビューしてもらう
「業務経歴」や「業務内容の詳細」は、当然ながら自分自身が内容をもっともよく理解しています。
そのため、「第三者にとってわかりやすい説明になっているか」「一般的でない専門用語を使っていないか」といった点は見落としてしまいがちです。
できる限り、技術士に必要な知識を備えた第三者にレビューしてもらうのがよいでしょう。
オンライン講座などであれば、手軽に回答を添削してもらえます。
まとめ
本記事では、筆記試験合格後に口頭試験に落ちたらどうなるのか、口頭試験の対策はどうすればよいのかを解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 技術士の二次試験は、口頭試験に合格できなければ筆記試験から受け直しになる
- 口頭試験の合格率は8~9割といわれるが、十分な対策は欠かせない
- 受験申込書の作り込みや、スピーチ原稿の準備などをしておきたい
- オンライン講座などを利用して、可能な限り第三者のレビューを受けるのがおすすめ
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