FP技能士、AFP、CFP®って何が違うの?

ファイナンシャルプランナー関連の資格には、国家資格であるFP技能士以外にも、AFPやCFP®と呼ばれる民間資格があります。民間資格とはいえ、2級FP技能士と同等かそれ以上の高度なレベルが求められ、取得バリューは大きいといえます。2級FP技能士まで取得したら、ぜひ上位資格であるAFP・CFP®取得まで検討してみてください。



FPには、FP技能士、AFP、CFP®がありますが、何がどう違うのですか?
FPは、ファイナンシャルプランナーの関連資格や資格保有者の総称です。1~3級のFP技能士は国家資格、AFP・CFP®は民間資格となっており、それぞれ受験条件やレベルが異なります。受検のハードルが比較的低いのは、3級・2級FP技能検定です。AFP・CFP®取得を目指すなら、まずはFP3級・2級からの学習になるでしょう。


目次

  1. 受験条件やレベルが異なる
  2. FP、FP技能士とは
  3. AFPとは
  4. CFP®とは
  5. 上を目指すならAFP・CFP®もしくは1級




受験条件やレベルが異なる

FP(ファイナンシャルプランナー)資格には、国家資格と民間資格があります。「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士」は国家資格です。日本FP協会・金融財政事情研究会(きんざい)が実施する国家検定「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定」に合格することで、1~3級のFP技能士となります。一方、民間資格「AFP」と「CFP®」については、NPO法人である日本FP協会が認定試験・研修を行っていて、合格後にそれぞれ登録する必要があります。ステップアップを目指してAFP・CFP®の取得を目指す人も少なくありません。



FP、FP技能士とは

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、一般的に、ファイナンシャルプランナー資格および資格保有者の総称を表します。

FP技能検定は、厚生労働大臣指導の下、日本FP協会またはきんざいが実施する国家検定です。FP技能検定に合格すると、FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士の国家資格を取得することができます。

FP技能士は名称独占資格です。FP技能士と名乗って関連業務をするためには、FP技能検定に合格する必要があります。FP技能士には1級・2級・3級があり、それぞれ難易度や試験問題のレベルが異なります。3級は合格しやすい入門者レベルで、2級まで取ると実務で通用するレベルといわれています。1級を受験するには「実務経験5年以上」または「2級合格者で実務経験1年以上」など、必要な条件を満たす必要があります。

1級・2級・3級FP技能検定試験のいずれも学科試験・実技試験があります。なお、日本FP協会が実施するのは2級・3級の学科および実技試験と、1級の実技試験。きんざいはこれらの試験のほかに、1級の学科試験も実施します。一度取得したFP技能士資格は、更新の必要がありません。一生ものの国家資格として、ファイナンシャルプランニング関連のサービス提供に活用できます。



AFPとは

AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャルプランナー)は、日本FP協会が認定する民間資格です。認定試験では、相談者からの相談内容に応じ、ふさわしいファイナンシャルプランニングをできるかどうかのスキルが問われます。受験するには「3級FP技能検定合格」「FP実務経験2年以上」「AFP認定研修受講の修了」のうち、いずれかに該当しなければなりません。AFP認定を受けるには、AFP認定研修を終了し、かつ2級FP技能検定に合格する必要があります。日本FP協会に登録した後、資格が付与されます。

AFPは、2級FP技能士と同等レベルです。2年ごとの更新では、日本FP協会実施の継続教育を受講する必要があります。その目的は、最新知識の習得と時代ニーズに応じたスキルの獲得です。



CFP®とは

CFP®(サーティファイド ファイナンシャルプランナー®)は、AFPと同じく日本FP協会認定の民間資格です。このCFP®は、AFPより上級に位置づけられています。国内にとどまらず、世界レベルで通用するプランニングスキルの有無が問われます。CFP®資格審査試験を受けるには、AFP認定者であるか、協会指定大学院の所定課程を修了するかいずれかに該当する必要があります。

CFP®認定されるまでの流れは以下のとおりです。

1. AFP認定を受ける

2. CFP®資格審査試験6科目に合格

3. CFP®エントリー研修を修了

4. 通算で3年以上の実務経験を積む

5. 試験合格後5年以内に登録申請。書類に不備がなければ認定


上記2の審査試験6科目とは、「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」です。すべてに合格する必要があるものの、一度の試験ですべて合格しなければならないというものではありません。1科目ずつ自分のペースで受験し、合格する選択をする人もいます。

CFP®は、1級FP技能士と同等レベルといわれます。上述のように、一朝一夕で取得できる資格ではありません。しかし、この資格を取得するとグローバルに活躍できるFPとして、多方面から信頼を寄せられる可能性が高まります。



上を目指すならAFP・CFP®もしくは1級

受検のハードルが比較的低いのは、3級・2級FP技能検定です。AFP・CFP®取得を目指すなら、FP2級の取得は必須になります。

実際、FP技能検定にチャレンジする方の多くはまず3級・2級に合格し、上位を目指す中でAFPやCFP®の取得に動いています。FP1級よりAFPのほうが取得しやすく、かつCFP®へのチャレンジもできることから、「FP2級の後はAFP」または「FP2級と同時にAFP」という流れがスタンダードです。

CFP®合格まで達成できれば、1級FP技能士と同等レベルの実務スキルを証明できます。どちらが優れ、取りやすい資格か断定できるものではありませんが、いずれの資格も一流のファイナンシャルプランナーとしての実力を表すものです。しかし、ここまでのレベルに到達するには、2級FP技能士やAFPを取得するまでのプロセスが重要となります。 FPに関する知識がない方でも、着実に学習すればステップアップできるのがFP資格です。3級・2級FP技能士を取得する際に基礎をしっかり固めておけば、AFP・CFP®・1級FP技能士への道も開きやすくなるでしょう。


参考サイト:

https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/ninteikyouiku/

https://zuuonline.com/archives/108324


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