FP試験ではどんな電卓(計算機)を使えば良い?

FP(ファイナンシャルプランナー)試験で使う電卓(計算機)について、詳しく説明しています。どんな電卓を使えば良いか迷っている人は必読です。
内容は日本FP協会・金融財政事情研究会(きんざい)のFP試験で共通です。

 

FP(ファイナンシャルプランナー)試験で使う電卓はどのようなものが良いですか?
CBT方式で実施されるFP試験2級3級の本試験では、画面上の電卓を使用するため電卓を持ち込むことはできないのでご注意ください。なお、日常の学習では、ご自分の手のサイズに合った電卓がおすすめです。

CBT方式の試験では電卓の持ち込みはできない

CBT方式で実施される2級、3級の試験では、電卓を持ち込むことはできません。
ですが、試験画面上に表示される電卓の機能を利用することができます。

そのため、計算問題の演習の際は電卓をスムーズに利用できるよう、日ごろから使用しておくと良いでしょう。

電卓の大きさ

人によってさまざまです。ご自分の手のひらに合ったサイズの電卓を使いましょう。 一般的なサイズは、縦15〜20cm×横10〜15cm程度です。

なお、カードサイズの電卓は使わないようにしましょう。小さいため、キーの打ち間違いが起こりやすいからです。


電卓のキー・表示

FP試験対策の場合、電卓のキーには、0〜9の数字、+・−・×・÷、=、%、√ (ルート)、ACまたはCA(全消去)、C(クリア)があれば問題ないでしょう。

数字は最低でも10桁以上表示されるものにしましょう。12桁以上表示されるものであればさらに良いです。10桁で十億単位、12桁で千億単位まで表示できます。


電卓のメーカー

耐久性や機能性を考えて、大手メーカーの電卓であれば問題ないでしょう。 一方、無名のメーカーで非常に安価な電卓には、壊れやすいものや打ちづらいものがありますので、ご注意ください。

なお、カシオ製とシャープ製(キヤノン製などを含む)では、キーの打ち方が異なる場合があります。複利計算においては、以下のような違いがあります。

例:1.02の10乗を計算する場合

<カシオ製>

1.02××=========(1.02の後に、×を2回、=を9回入力します。)

<シャープ製>

1.02×=========(1.02の後に、×を1回、=を9回入力します。)

いずれも計算結果は、1.21899…となります。


電卓の価格

家電量販店などで1,000〜2,000円程度で販売されているもので十分です。ネット通販で購入しても構いません。ただ、大きさが分かりづらいのがネックです。お店で実物を見た上で、ご自分の手のひらに合うものを選ぶのがおすすめです。


右手か左手か

ちなみに、ご自分の利き手でない方の手で電卓を打てるのがベストです。なぜなら、利き手でない方で電卓を打ち、利き手で文字を書けると、時間のロスがないからです。右利きの人は左手でキーを打ち、左利きの人は右手でキーを打てると便利です。

ただ、利き手でない方を使うのが苦手な人もいるでしょう。FP試験であれば、致命傷にはなりませんので、利き手で電卓を打っても構いません。

なお、簿記や税理士の試験も受けようと思っている人は、さらにスピードを求められるため、利き手でない方でもトレーニングしておくと、将来的に役立つでしょう。


その他

スマートフォン、携帯電話等の電卓機能も、試験では使用することができません。そもそも試験ではスマホなどの電源をオフにする必要があります。


まとめ

FP試験対策で使う電卓には、ご自分の手のひらに合ったサイズのものを選びましょう。 高い電卓でなくても構いませんが、知名度のあるメーカーの電卓が壊れにくさや使いやすさの面から無難です。 右手・左手については、利き手でない方の手を使えると良いのですが、FP試験ではそこまで神経質になる必要はありません。

試験会場では、持ち込んだ電卓を使用することはできません。当日は試験画面上に表示される電卓機能を使用することになるため、パソコン等の電卓機能でスムーズに操作できるよう練習しておきましょう。 試験本番までに素早く正確に打てるようにしておくことが何よりも大切です。

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