FP(ファイナンシャルプランナー)試験で使う電卓はどのようなものが良いですか? |
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ご自分の手のサイズに合った電卓を選びましょう。念のため電卓のキーや表示の桁数を確かめてください。それほど高価なものでなくても構いませんが、試験で使える電卓は条件を満たすものに限られますので、ご注意ください。
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電卓の大きさ
人によってさまざまです。ご自分の手のひらに合ったサイズの電卓を使いましょう。 一般的なサイズは、縦15〜20cm×横10〜15cm程度です。
なお、カードサイズの電卓は使わないようにしましょう。小さいため、キーの打ち間違いが起こりやすいからです。
電卓のキー・表示
FP試験の場合、電卓のキーには、0〜9の数字、+・−・×・÷、=、%、√ (ルート)、ACまたはCA(全消去)、C(クリア)があれば問題ないでしょう。
数字は最低でも10桁以上表示されるものにしましょう。12桁以上表示されるものであればさらに良いです。10桁で十億単位、12桁で千億単位まで表示できます。
FP試験で使える電卓
以下の条件を満たすものに限られます。
①電源内蔵のもの(そろばん不可)。
②演算機能のみを有するもの。※1、2
③数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
④外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
※1 使用可…定数計算、消費税に係る税込・税抜、 売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、 マルチ換算キー、メモリー(M)機能、GTキー。
※2 使用不可…関数機能(Σ(シグマ)・log 等)、ローン計算・複利計算に係る機能、紙に記録する機能、音(タッチ音等)を発する機能、計算式の入力機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
電卓のメーカー
耐久性や機能性を考えて、大手メーカーの電卓であれば問題ないでしょう。 一方、無名のメーカーで非常に安価な電卓には、壊れやすいものや打ちづらいものがありますので、ご注意ください。
なお、カシオ製とシャープ製(キヤノン製などを含む)では、キーの打ち方が異なる場合があります。複利計算においては、以下のような違いがあります。
例:1.02の10乗を計算する場合
<カシオ製>
1.02××=========(1.02の後に、×を2回、=を9回入力します。)
<シャープ製>
1.02×=========(1.02の後に、×を1回、=を9回入力します。)
いずれも計算結果は、1.21899…となります。
電卓の価格
家電量販店などで1,000〜2,000円程度で販売されているもので十分です。ネット通販で購入しても構いません。ただ、大きさが分かりづらいのがネックです。お店で実物を見た上で、ご自分の手のひらに合うものを選ぶのがおすすめです。
右手か左手か
ちなみに、ご自分の利き手でない方の手で電卓を打てるのがベストです。なぜなら、利き手でない方で電卓を打ち、利き手で文字を書けると、時間のロスがないからです。右利きの人は左手でキーを打ち、左利きの人は右手でキーを打てると便利です。
ただ、利き手でない方を使うのが苦手な人もいるでしょう。FP試験であれば、致命傷にはなりませんので、利き手で電卓を打っても構いません。
なお、簿記や税理士の試験も受けようと思っている人は、さらにスピードを求められるため、利き手でない方でもトレーニングしておくと、将来的に役立つでしょう。
その他
スマートフォン、携帯電話等の電卓機能は、試験では使用することができません。そもそも試験ではスマホなどの電源をオフにする必要があります。
試験会場に電卓を複数台持ち込めますが、試験で使用できる電卓は1台限りです。
まとめ
FP試験で使う電卓には、ご自分の手のひらに合ったサイズのものを選びましょう。 高い電卓でなくても構いませんが、知名度のあるメーカーの電卓が壊れにくさや使いやすさの面から無難です。 右手・左手については、利き手でない方の手を使えると良いのですが、FP試験ではそこまで神経質になる必要はありません。
試験会場では、電卓の貸出しは一切行われません。早めにお気に入りの電卓を決め、問題演習で使い慣れておきましょう。 電卓については、試験本番までに素早く正確に打てるようにしておくことが何よりも大切です。