FP(ファイナンシャル・プランナー)とは?

夢をかなえるトータルアドバイザー
FP資格のメリット、活躍シーン、試験制度についてご説明します。

目次

  1. FP(ファイナンシャル・プランナー)について
  2. FP資格を取るとどんな良いことがあるの?
  3. FPにはどんな活躍シーンがあるの?
  4. FPの試験制度とは?
  5. FP試験の6つの科目とは?
  6. FP試験の日程
  7. FP試験の受検手数料
  8. FP試験の合格率



FP(ファイナンシャル・プランナー)について

FP(ファイナンシャル・プランナー)は、お金に関わる広い分野について、トータルなアドバイスを行い、目標達成の支援をする専門家です。

近年では、自分の将来のお金の計画を、一人ひとりが考えることが必要になってきました。年金や保険、税金、金融資産、不動産など、お金に関する知識は、金融業界、保険業界、不動産業界等だけでなく、一般の人や会社でも必要になってきたのです。しかし、こういったお金に関する広い知識を一般の人が理解して、人生設計に活用するのは簡単ではありません。そのため、FPというアドバイザーが必要とされているのです。

具体的には、FPは、「子どもを大学まで卒業させたい」、「将来一戸建ての家に住みたい」、「老後は夫婦二人で田舎で暮らしたい」といった、個人の希望に対して、資金はいくら必要かを計算し、その資金を準備する方法などをアドバイスします。そして、その計画が実現するよう、継続的に必要なサポートをすることが、FPの重要な仕事です。

このように、FPは、お金の知識を提供するだけでなく、相談者の人生に関わる重要な仕事といえるでしょう。

また、少子高齢化社会の到来や国の経済状況によって、年金や医療についても自分自身で考えていく必要性が増しています。こういった社会環境の中で、自分らしい豊かな人生を実現するために、FPという支援者の存在が求められているのです。



FP資格を取るとどんな良いことがあるの?

FP資格は、お金に関する広い知識を活かして、ライフプランの作成やアドバイスを行える人を認定する制度です。また、2003年(平成15年)から国家資格(FP技能士)として認定されたこともあり、非常に人気が高くなっています。

FP資格は、年金、保険、税金、金融資産の運用、不動産など、私達の生活に密着した内容になっています。FP資格を取得すれば、お金に関する広い視野・知識が得られ、ライフプランが作れるようになります。これは、自分自身の将来のお金の計画を考えるときにとても役に立ちます。

FP資格は、FPとして独立したい方だけでなく、企業の中でキャリアアップしたい人や、金融業界・不動産業界・保険業界などに就職・転職したい人、お金に関する知識を人生設計に生かしたい人にも有効です。




FPにはどんな活躍シーンがあるの?

独立コンサルタント


FP資格を取得することで、FPとして独立する道が開けます。金融業界や特定の会社にいる場合は、その会社の方針に沿った仕事をしますが、独立FPは完全に相談者の利益のために助言し、サポートすることができます。
FP本来の「顧客利益優先の原則」を貫き、信頼して相談していただいた方の力になることは、FPとしての一番の喜びです。

FP資格を活かして就職・転職


まず、FP事務所に就職・転職することで、FP本来の仕事である相談業務を行う事ができます。
また、金融業界、保険業界、不動産業界などでは、資格を取ることを奨励する会社が多くなっています。これは、FPのお金に関する知識や、顧客に提案するスキルが直接役に立つからです。このような会社に就職・転職するためには、FP資格を持っていることは能力と熱意をアピールする要素になります。
また、FPで学んだ知識や問題解決能力を活用して、コンサルタントとして活躍することも可能です。


企業内でキャリアアップ


FP資格で得られる金融知識と提案能力があると、企業内の様々な場面で活躍できます。
最近では、企業内でもコンサルティング能力があると有利な仕事が増えています。

・営業 提案力を生かし、コンサルティング営業により顧客の課題を解決する。
・総務 保険、株式、不動産の知識を活用して業務のレベルアップを図る。
・人事 社員向けの年金セミナーを開催したり、相談業務を行うことで、社員の満足度を高める。
・経営 資金契約やリスク管理などの企業経営を強化する。

これら以外の職種でも、現代の仕事では金融知識や分析・提案能力は重要になってきており、活躍の場面が広がっています。


自分自身の人生設計に活用


FP資格の知識があると、自分自身や自分の家族を含めた人生のライフプランを作成できるようになります。将来にかかるお金を計画的に準備したり、不測の事態に備えることができます。

また、株式や投資信託などの金融商品の知識を生かして、リスクの少ない投資を始めることも可能です。このように、FPは仕事だけでなく、自分自身の人生設計に役立つことが大きな特長です。



FPの試験制度とは?

●FP資格の種類

FP資格は全部で5種類あります。国家資格のFP技能士は1~3級に分かれています。また、日本FP協会(以下「FP協会」という)が認定する資格にAFP(国内ライセンス)とCFP®(国際ライセンス)の2種類があり、FP技能士2級とAFPは試験が共通です。

1級~3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)<国家資格>

※学科試験と実技試験に合格することで資格取得

AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャルプランナー)<民間資格>

CFP®(サーティファイド ファイナンシャルプランナー®)<民間資格・国際資格>

●FP試験の種類

FP試験(FP技能検定)は、FP協会と金融財政政策研究会(以下「きんざい」という)が実施しており、FP技能士については、どちらで受検しても、同じ資格を取得できます。
2級FP技能士、3級FP技能士の試験については、学科試験は、FP協会・きんざい両方共通の試験になっています。実技試験は、それぞれの機関の試験を受検することになります。1級FP技能士の試験については、FP協会では実技のみ、きんざいでは学科・実技が実施されます。
なお、民間資格であるAFPとCFP®の試験は、FP協会により実施されます。

・1級~3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)

AFP:2級FP技能検定 兼 AFP資格審査試験

・CFP®CFP®資格審査試験

●FP試験の内容(出題形式、試験時間、合格基準)

FP試験では、3級・2級のいずれも、多肢選択式の学科試験と、実技試験(3級多肢選択式/2級記述式)を受検することになります。FP協会・きんざいが実施する試験のいずれも、学科、実技試験ともに6割以上正解すれば合格となります。なお、FP協会のCFP®認定者の場合には、1級の学科試験が免除されていて、1級の実技試験に合格すれば、1級FP技能士になることができます。


・出題形式

3級>

[学科]CBT試験(多肢選択式/計60問)

[実技]CBT試験(多肢選択式)

    ・日本FP協会:資産設計提案業務(計20問)

    ・きんざい:個人資産相談業務保険顧客資産相談業務から選択

2級>

※2級試験も2025年4月1日よりCBT試験導入が予定されています。

[学科]筆記試験(マークシート形式/計60問)

[実技]筆記試験(記述式)※数値・語句記入、語群選択など

    ・日本FP協会:資産設計提案業務(計40問)

    ・きんざい:個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務から選択

1級>

[学科]①基礎編

     筆記試験(マークシート形式・四肢択一式/計50問)

    ②応用編

     筆記試験(記述式/5題)

[実技]筆記試験または面接試験

    ・日本FP協会:記述式/2題20問

    ・きんざい:口頭試問方式


・試験時間

<3級>

[学科]90分 [学科]60分

CBT試験では、各テストセンターの受付可能な時間帯から選択して受検予定を申し込むことが可能です。

<2級>

[学科]10:00~12:00(120分)

[実技]13:30~15:00(90分)

<1級>

日本FP協会(1級は実技のみ)

[実技]13:30~15:30(120分)

きんざい

[学科]基礎編 10:00~12:30(150分) 応用編 13:30~16:00(150分)

[実技]約12分の口述試験を2回実施(約半日)


・合格基準

3級>

[学科]36点以上(60点満点)

[実技]60%以上(日本FP協会 100点満点/きんざい 50点満点)

2級>

[学科]36点以上(60点満点)

[実技]60%以上(日本FP協会 100点満点/きんざい 50点満点)

1級>

日本FP協会

[実技]60点以上(100点満点)

きんざい

[学科]120点以上(200点満点)

[実技]120点以上(200点満点)




FP試験の6つの科目とは?


FP試験は大きく6つの科目で構成されています。

この6つのテーマから、学科試験と実技試験が実施されます。

以下はFP2級の科目と主要テーマです。

科目

主要テーマ

ライフプランニングと資金計画

社会保険、年金、住宅ローン、教育資金など個人の資金計画に関する知識

リスク管理

生命保険、損害保険の仕組みと主な商品など、リスクマネジメント全般の知識

金融資産運用

預貯金、株式、債券、投資信託など、金融商品とその運用方法全般の知識

タックスプランニング

所得税、法人税、消費税などの税金に関する知識

不動産

不動産取引、建築基準法など不動産関連の法律など、住宅や宅地に関する知識

相続・事業承継

贈与・相続の法律と税金、事業承継対策などの知識


主要テーマを見ると分かるように、FP試験の内容には、私たちの生活に密着しているテーマが多く含まれています。

なお、2級と3級の違いは、主に法人関連のテーマが3級には含まれないということです。具体的には、法人税、法人の決算、法人の税務、事業承継、中小法人の資金計画などのテーマは3級の出題範囲に含まれません。




FP試験の日程

3級CBT試験は休止期間と各テストセンターの休業日を除き、随時受検が可能です。

2024年度休止期間は以下の通りです。

  • 2024年5月26日~5月31日
  • 2024年12月27日~2025年1月6日
  • 2025年3月1日~3月31日

2級試験は、各年度において5月・9月・翌年1月の年3回実施されます。例年のスケジュールは以下の通りです。

※2級試験も2025年4月1日よりCBT試験導入が予定されています。

試験実施月 5月試験 9月試験 1月試験
試験時期 5月下旬の日曜日 9月上旬の日曜日 1月下旬の日曜日
受検申請期間 3月中旬~4月上旬 7月上旬~7月下旬 11月中旬~12月上旬
受検票発送時期 5月上旬 8月下旬 1月上旬
結果発表時期 7月上旬 10月下旬 3月上旬



FP試験の受検手数料

3級・2級FP試験の受検手数料は以下の通りです。

<3級>

試験種類 学科と実技 学科のみ 実技のみ
受検手数料(非課税) 8,000円 4,000円 4,000円


<2級>

試験種類 学科と実技 学科のみ 実技のみ
受検手数料(非課税) 11,700円 5,700円 6,000円




FP試験の合格率(FP2級・3級)

日本FP協会により実施されているファイナンシャルプランナー(FP)試験の合格率は、以下のとおりです。


FP2級の合格率(日本FP協会)

試験日 学科試験 実技試験
2023年9月 53.54% 52.02%
2023年5月 48.82% 58.61%
2023年1月 56.12% 59.53%
2022年9月 42.16% 56.55%
2022年5月 49.20% 62.11%
2022年1月 41.51% 56.33%
2021年9月 50.56% 60.26%
2021年5月 55.61% 66.67%
2021年1月 44.02% 71.01%
2020年9月 49.19% 57.37%
2020年5月 中止 中止
2020年1月 41.86% 62.61%
2019年9月 43.42% 62.63%
2019年5月 40.17% 62.65%
2019年1月 48.26% 50.31%
2018年9月 39.47% 50.52%
2018年5月 42.93% 51.68%


FP3級の合格率(日本FP協会)

試験日 学科試験 実技試験
2023年9月 74.78% 77.67%
2023年5月 88.25% 86.83%
2023年1月 85.25% 88.34%
2022年9月 80.78% 84.44%
2022年5月 83.37% 90.33%
2022年1月 87.01% 90.75%
2021年9月 84.69% 80.50%
2021年5月 83.25% 76.65%
2021年1月 87.92% 86.53%
2020年9月 89.64% 88.04%
2020年5月 中止 中止
2020年1月 85.34% 79.45%
2019年9月 78.09% 79.48%
2019年5月 69.07% 86.42%
2019年1月 74.09% 83.38%
2018年9月 78.63% 86.50%
2018年5月 78.92% 90.47%

(日本FP協会発表資料よりKIYOラーニング作成)

日本FP協会に限って見ると、FP2級の合格率は、学科が40~50%、実技は50~60%ほどです。FP3級の合格率は、学科が70~80%、実技は80~90%ほどであることがわかります。

日本FP協会の試験では、個人申込の受検者が多く、実技試験ではオーソドックスな問題が出題されているため、合格率がやや高いと考えられます。

なお、日本FP協会が実施している実技試験の科目は、資産設計提案業務です。


▼FP試験のより詳しい合格率と難易度はこちらから

FP試験の合格率・難易度はどれくらい?


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