専業主婦で家事をしながら空いている時間でFPの勉強をしようと思うのですが、 資格を取ったらどこで使えますか? |
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資格と聞くとビジネスシーンを思い浮かべますが、FP資格は日常生活でのお金のやりくりや将来の生活設計など、 日々のあらゆるシーンで役立つ資格です。 |
専業主婦がFP資格を持つメリット
ファイナンシャルプランナーの資格が生かせるのは、ビジネスシーンだけではありません。お金にまつわる知識が豊富になることで、生活シーンにもその効果が波及します。
お金のやりくりがうまくなる
専業主婦であれば、一家の収入をベースに、毎日の家計をやりくりしていることでしょう。お金を計算しながら生活の見通しを立てる生活管理は、毎日の収支をチェックしたり、無駄な支払いを切り詰めたりする地道な作業によって支えられます。世帯収入のベースとなる労働所得は、家計のやりくりで増えるわけではありません。しかし、支払いをどう減らし、結果的に家庭に残るお金をどう増やすかは、家計スキルの上達によって成し遂げられるのです。その知識とスキルの習得に役立つのが、ファイナンシャルプランナー資格です。
年金や税金、保険の知識に精通するファイナンシャルプランナーは、どの商品を選び、どのような方法で支払いをすればお金を減らさずに済むのか、というノウハウを熟知しています。こうした知識は、一家の財布を預かる専業主婦にこそ必要ともいえるでしょう。お金の管理をする立場であればさまざまな場面で資格の勉強で得たことが役に立ちます。「仕事がなくなった」「収入が減った」など不測の事態が起きたときほど、保険選びや資産運用などの知識が生きてくるのです。
将来の生活設計に役立つ
来月、再来月の生活に必要なお金のやりくりだけでなく、老後など遠い将来を見据えた生活設計や資金計画にも役立つのが、ファイナンシャルプランナー資格です。「将来、子どもたちが独り立ちし、夫婦だけで生活するとなったら、収入はどうしよう、年金だけで足りるかしら…」という漠然とした不安は、多くの夫婦が抱えることかと思われます。しかし、不安に思ったとしても、具体的にどのようなアクションを起こせば問題の解決に結び付くのか、分からず立ち止まるケースがほとんどでしょう。ファイナンシャルプランナーはまさにそうした悩みを解決できるお金の専門家。専業主婦自身が資格を持つことで、自分たちのライフスタイルにフィットしたマネープランと資金確保も可能となるのです。
再就職に生かせる
専業主婦を卒業して社会復帰を目指す際、ファイナンシャルプランナーの資格があると金融機関や不動産関係の会社での再就職が有利となります。実務経験がないと心配されるかもしれませんが、それでも資格がある・ないではその差は大きいといえます。お金関連の知識が豊富で、かつ具体的な提案力やプランニング能力があると認められれば、ブランクがあったとしても関連業種に就職できる可能性は決して低くありません。
再就職が難しくても、副業や個人事業をはじめる際にその知識とスキルが生かされます。税金や保険・金融商品・ローン選びに知見を持てば、周りからの相談対応やアドバイスも可能となるでしょう。株式投資の仕組みも理解できて、不労所得も得られるようになるかもしれません。
お金が増えれば、生活が楽しくなる!
節約・節税の知識は、生活の知恵ともいえます。ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指す中でお金について専門的に学ぶことで、目から鱗の知識を持つようになり、さまざまな生活シーンで役立てられるでしょう。ファイナンシャルプランナーは、出て行くお金を減らすスキルに長けると同時に、有効な商品を選ぶ眼力により資産運用も得意とします。家庭に残るお金が増えれば、欲しいものや必要なものの購入にも余裕が生まれ、生活に活力が生まれるでしょう。
また、ファイナンシャルプランナーの専門分野を学べば、自然とこれからの人生や老後について深く考えるようになります。自分や家族の人生を本気で考えるようになり、早い段階で老後の備えや対策を立てられるようになるところも、大きなメリットです。
なお、FP技能士資格には1級~3級まであります。3級の試験内容は平易で取得も難しくありませんが、実用スキルとして役立つのは2級からとされます。余裕がある方は、ぜひ2級取得までがんばって目指してください。
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