FP3級の試験当日の注意点|CBT方式で失敗しないためのポイントと持ち物・時間配分【2026年最新】

FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能検定)は、ファイナンシャルプランナーを目指す人の登竜門となる試験です。基本的な内容が中心で、しっかり準備すれば短期間の学習でも合格を目指せます。

ただし、FP3級は2024年4月から、パソコンで受検する「CBT方式」に完全移行しています。紙の試験とはルールや当日の流れが大きく異なるため、昔の情報のまま受検すると、思わぬ失敗につながりかねません。

この記事では、FP3級のCBT試験で失敗しないために、試験当日の注意点や時間配分、受検後の流れ、直前にやっておきたい対策を解説します。

FP3級は「CBT方式」で実施されている

CBT(Computer Based Testing)方式とは、全国のテストセンターに設置されたパソコンで問題を解く試験方式です。FP3級は、日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)のどちらもCBT方式で実施されています。

紙の試験からの主な変更点は、次のとおりです。

項目以前の紙の試験現在のCBT方式
試験日年3回の指定日休止期間を除き、好きな日時・会場を予約
受検票必要廃止(本人確認書類で受付)
筆記用具鉛筆・消しゴムを持参会場で貸与されるものを使用
電卓持参した電卓を使用持込み不可(画面上の電卓を使用)
学科試験の時間120分90分
結果後日発表試験直後にスコアレポートで得点を確認、正式な合否は、受検月ごとに定められた合格発表日に、申込時に登録したマイページで発表

CBT方式の試験日程や申込方法については、こちらの記事でくわしく解説しています。

FP3級の試験時間・問題数・合格基準

まずは、FP3級の試験の概要を確認しておきましょう。

試験実施機関・科目出題形式・問題数試験時間合格基準
学科FP協会・きんざい共通○×式30問、三答択一式30問(計60問)90分60点満点中36点以上
実技FP協会「資産設計提案業務」三答択一式20問60分100点満点中60点以上
実技きんざい「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」事例形式5題(15問)60分50点満点中30点以上

学科試験は、FP協会・きんざいのどちらで受けても同じ内容で、「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6分野から出題されます。

実技試験は、実施機関と科目によって出題内容や合格率が異なります。2026年4月〜8月の実施分では、FP協会の資産設計提案業務の合格率が83.29%、きんざいの実技全体が49.65%でした。どの科目を選ぶか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。

試験当日の注意点

FP3級は合格率が比較的高い試験ですが、当日のルールを知らずに受検できなくなっては元も子もありません。次の点に注意しましょう。

本人確認書類を必ず持参する

CBT方式では受検票が廃止され、テストセンターの受付で本人確認書類を提示して受付を行います。

申込時に指定された本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)を必ず持参してください。本人確認書類を忘れると、受検できず欠席扱いになってしまいます。使用できる書類の種類は、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

当日の持ち物については、こちらの記事でくわしく紹介しています。

試験手続きに時間がかかるため、余裕をもって到着する

テストセンターでは、受付で本人確認をした後、手荷物をロッカーに預け、試験の説明を受けてから入室します。試験開始時刻の30分前を目安に、遅くとも15分前までには到着しておくと安心です。

万が一遅刻した場合、試験開始時刻から30分以内であれば受検できますが、試験の終了時刻は予約時のままで、延長はありません。つまり、遅れた分だけ試験時間が短くなります。また、遅刻の理由にかかわらず、開始時刻から30分を超えて遅れると受検できないので注意してください。

初めて行くテストセンターの場合は、事前に場所やアクセス方法を確認しておきましょう。

電卓は持ち込めない。画面上の電卓を使う

CBT方式では、自分の電卓を持ち込むことはできません。計算問題は、パソコンの画面上に表示される電卓機能を使って解きます。

マウスやキーボードで操作する電卓は、手元の電卓に比べて操作に時間がかかりがちです。とくに実技試験は計算問題が多いため、普段からパソコンの電卓で計算する練習をしておくと、本番でも落ち着いて取り組めます。

筆記用具とメモ用紙は会場で貸与される

筆記用具やメモ用紙は持ち込まず、テストセンターで貸与されるものを使います。問題文に直接書き込むことはできないため、計算の途中経過や気になる問題の番号は、メモ用紙に書き出しながら解き進めましょう。

学科と実技を同日に受けるなら、時間に余裕をもって予約する

学科試験と実技試験は、同じ日に続けて受検することもできます。ただし、続けて受検する場合も一度退室して再度受付をする必要があるため、1つ目の試験時間に15分以上を加えた時刻で、2つ目の試験を予約することが推奨されています。

たとえば、学科試験を10時に予約した場合は、学科試験が11時30分に終わるため、実技試験は11時45分以降に予約すると安心です。予約の時間が重なっていると、2つ目の試験時間がその分だけ短くなってしまいます。

時間配分のコツ

CBT方式の学科試験は90分で60問なので、1問あたり1分半ほど使える計算です。時間は十分にあるように思えますが、紙の試験と違って問題を見渡しにくいため、時間配分を意識しておくことが大切です。

まず、1問に時間をかけすぎないことです。わからない問題や計算に時間がかかる問題は、いったん後回しにして、解ける問題から確実に得点しましょう。CBTの画面では、見直したい問題に印をつけて、後から戻ることができます。

次に、見直しの時間を確保することです。すべての問題を解き終えた後、印をつけた問題や解答漏れがないかを確認する時間を、10〜15分程度残しておくと安心です。

実技試験は60分と学科より短く、資料を読み取る問題や計算問題が中心です。問題文と資料を行き来しながら、画面上の電卓で計算することになるため、本番と同じ制限時間で演習を重ねておきましょう。

試験が終わったら:スコアレポートと合格発表

CBT方式では、すべての問題に解答して試験を終了すると、パソコンの画面に得点が表示されます。退室時には、得点状況が記載された「スコアレポート」が渡されるので、忘れずに受け取りましょう。

スコアレポートには得点は記載されていますが、合否は記載されていません。正式な合否は、受検月ごとに定められた合格発表日に、申込時に登録したマイページで発表されます。

紙の試験のように問題用紙を持ち帰ったり、模範解答で自己採点したりする必要はありません。スコアレポートの得点を見れば、合格基準に達しているかどうかの目安がわかります。

合格発表の日程や確認方法については、こちらの記事で解説しています。

不合格だった場合は?

学科試験と実技試験のどちらか一方だけ合格した場合は「一部合格」となり、次回以降の受検では、合格した方の試験が免除されます(免除期限あり)。CBT方式では受検のタイミングを自分で選べるため、苦手な分野を復習してから、早めに再チャレンジしましょう。

試験前にやっておきたい3つの対策

1. 本番と同じ形式で問題演習をする

CBT方式では、試験の問題が毎回公開されるわけではありません。公式に公表される問題は限られているため、出題傾向を押さえた問題集や講座の演習問題を活用して、幅広い論点に触れておくことが大切です。

演習の際は、紙だけでなく、パソコンやスマホの画面上で問題を解く練習もしておくと、本番の形式に慣れることができます。

2. 本番と同じ制限時間で模擬試験を解く

試験前に一度は、学科90分・実技60分の制限時間を計って、模擬試験を解いてみましょう。本番前に自分の実力と時間配分を確認でき、苦手分野を見つけることもできます。

3. 頻出テーマを重点的に復習する

FP3級では、毎回のように出題される頻出テーマがあります。限られた時間で得点を伸ばすには、頻出テーマから優先的に復習するのが効率的です。

FP3級の頻出テーマ

学科試験の頻出テーマ

分野頻出テーマ
ライフプランニングと資金計画FPと関連法規、6つの係数、公的医療保険、公的年金の制度と給付、住宅ローン、教育ローン・奨学金
リスク管理契約者保護に関する制度、生命保険料の仕組み、生命保険商品、損害保険商品
金融資産運用経済指標、投資信託・債券・株式の仕組み、株式の投資指標、外貨建商品、金融商品と税金、セーフティネット
タックスプランニング各種所得の計算、損益通算、所得控除、住宅借入金等特別控除
不動産建築基準法(道路・用途制限、建ぺい率、容積率)、不動産の譲渡と税金
相続・事業承継贈与税の基礎知識、法定相続分、遺言、小規模宅地等の評価減

実技試験(FP協会・資産設計提案業務)の頻出テーマ

分野頻出テーマ
ライフプランニングと資金計画FPと関連法規、キャッシュフロー表、6つの係数、バランスシート、公的医療保険、公的年金の給付、住宅取得プランニング
リスク管理生命保険の仕組みと商品、第三分野の保険、損害保険の商品
金融資産運用主要なマーケット指標、投資信託の仕組み、株式の投資指標、外貨建商品
タックスプランニング各種所得の計算、所得控除、所得税の申告
不動産建築基準法(建ぺい率、容積率)
相続・事業承継贈与税の計算、法定相続分、遺言

学科試験・実技試験の出題傾向は、こちらの記事でくわしく解説しています。

FP3級の試験当日に関するよくある質問

受検票は届きますか?

CBT方式では、受検票は発行されません。申込み後に届く予約確認のメールで、受検日時と会場を確認しておきましょう。当日は、申込時に指定された本人確認書類で受付を行います。

電卓は持ち込めますか?

持ち込めません。計算は、パソコンの画面上に表示される電卓機能を使います。

試験が早く終わったら途中退室できますか?

すべての問題に解答し終えたら、試験時間内でも試験を終了して退室できます。ただし、見直しの時間を十分にとってから終了することをおすすめします。

自己採点はできますか?

CBT方式では、試験終了後に得点が表示され、スコアレポートが渡されるため、自己採点をする必要はありません。正式な合否は、受検月ごとに定められた合格発表日にマイページで確認できます。

まとめ:CBT方式のルールを押さえて、万全の準備で本番に臨もう

FP3級の試験当日の注意点を解説しました。本記事のポイントは以下のとおりです。

  • FP3級はCBT方式で実施されており、受検票は廃止。申込時に指定された本人確認書類を必ず持参する
  • 試験開始の30分前を目安に余裕をもって到着する。30分以内の遅刻は受検できるが時間は延長されず、30分を超えると受検できない
  • 電卓は持込み不可で、画面上の電卓を使う。筆記用具とメモ用紙は会場で貸与される
  • 学科は90分60問、実技は60分。わからない問題は後回しにし、見直しの時間を確保する
  • 試験終了後はスコアレポートで得点を確認でき、正式な合否は受検月ごとに定められた合格発表日にマイページで確認できる

CBT方式の試験では、画面上で問題を解くことに慣れておくことが、本番で実力を発揮するための鍵になります。

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