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FP試験は2つの実施団体があると聞いたのですが、どのような違いがあるのですか？ |
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FP試験は「FP協会」と「きんざい」が実施しており、実技試験の形式が異なっています。 |
学科試験は同じ・実技試験の内容が異なる
FP協会・きんざいが実施するFP試験において、その違いを端的に表すのは実技試験の内容です。まず、FP協会の実技試験では「資産設計提案業務」というテーマについて、次の4つの内容から出題されます。
1. 関連業法との関係および職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. ファイナンシャル・プランニングのプロセス
3. 顧客のファイナンス状況の分析と評価
4. プランの検討・作成と提示（3級はなし）
対してきんざいの実技試験は、複数の科目からどれか1つを選び、解答する形式となっています。
＜きんざい実技試験の科目＞
| 2級実技 | 個人資産相談業務 生保顧客資産相談業務 損保顧客資産相談業務 中小事業主資産相談業務 |
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| 3級実技 | 個人資産相談業務 保険顧客資産相談業務 |
FP協会の実技試験では、リスク管理や金融資産運用、不動産など幅広い分野から出題されます。出題範囲が幅広く、学習すべき項目が若干多いのは、FP協会が行う実技試験のほうかもしれません。一方、きんざいの実技試験では、問題の難易度が若干高い傾向にあります。
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| FP試験 過去問分析（2級・3級）を見る |
FP1級では何が違う？
1級FP技能検定試験において、FP協会は実技試験のみを行う実施団体、きんざいは学科試験および実技試験を行う実施団体です。実技試験の内容も、双方で違いがみられます。
FP協会の1級実技は、2級と同じく「資産設計提案業務」について、4つの項目に応じてファイナンシャル・プランニングの提案方法やリスク分析などを行うというものです。
きんざいが行う1級実技では、「資産相談業務」というテーマが与えられ、次の4項目におけるファイナンシャル・プランニングの実務スキルが審査されます。
1. 関連業法との関係および職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2. 顧客のニーズおよび問題点の把握
3. 問題解決策の検討・分析
4. 顧客の立場に立った対応
なお、FP協会の1級実技試験は筆記形式、きんざいの1級実技試験は口述（面接）形式でそれぞれ実施されます。
そのほかの相違点
実技試験の内容以外にも、FP協会ときんざいでは微妙に異なる点がいくつかみられます。
受験会場
FP協会ときんざいは、それぞれ異なる試験会場を設定しています。いずれも47都道府県に会場が設けられていますが、受験者数が多いという事情から、きんざいはより細かい単位で会場を地区ごとに割り当てています。
合格証書
FP協会ときんざいとでは、合格証書のデザインが若干異なります。実施団体が違うため、発行者名も違うのはいうまでもありません。合格証書の書式が違っても、ともに国家資格の価値を有する点は同じです。
合格率
合格率を比較すると、学科試験・実技試験ともにFP協会のほうが高めです。どちらが簡単で合格しやすいかは一概にいえないものの、両者で開きがあるのは受験層の特徴や数に違いがあるため、とみられています。
実技試験科目をどれにするかで、受検先が決まる
受験者のみなさんにとって気になるのは、「FP協会ときんざい、どちらが合格しやすい？」ということでしょう。先述のとおり、両者の違いを見分けるポイントは、実技試験の内容です。双方を比べて、どちらの内容が学習しやすく、自分に向いているか検討したうえで選ぶとよいでしょう。実技試験の内容をみると、それぞれの実施団体でどのスキルを重視しているかが把握できます。自分にとっての目指すべきFP像を想像し、どのスキルを持てばそれに近づけるかを考えると、おのずと答えも見つかるのではないでしょうか。
参考サイト：
http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/1kyu/index.html
https://www.jafp.or.jp/exam/1fp/#Section01
https://www.jafp.or.jp/exam/qualification/work.sht…
https://money-study.net/fp/exam/fp-kinzai.htm
http://makeourlifehappywithfp.com/fp_shikaku_susum…
http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/1kyu/j_youryou.ht…
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