FP2級(実技)試験の傾向と対策を教えてください。 | |
日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)で実技試験の出題内容が異なります。受験する試験科目の出題傾向に慣れておきましょう。 |
日本FP協会の実技試験の傾向と対策
日本FP協会の実技試験は「資産設計提案業務」だけです。
この試験では、各科目から総合的な問題が出題されます。
ただし、基本的な出題パターンが毎回ほぼ同じというのが大きな特徴で、過去問練習をしておけば、合格確率がアップします。
今回は、2014年(平成26年)1月~2021年1月(令和3年)の過去問の出題傾向に基づいて、FP2級の実技試験の重要テーマをピックアップしました。
【日本FP協会の実技試験 頻出テーマ】
■ライフプランニングと資金計画
FPと関連法規
キャッシュフロー表の作成 住宅取得プランニング
■リスク管理
生命保険の仕組み
生命保険の商品
生命保険と税金
第三分野の保険
損害保険の商品
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■金融資産運用 投資信託の仕組み 株式投資の評価指標 外貨建商品
金融商品と税金
セーフティーネット(預金保険制度など)
■タックスプランニング
各種所得金額の計算
総所得金額の計算
損益通算
所得控除(医療費、配偶者、扶養控除)
所得税の申告と納付
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■不動産
不動産登記
不動産の取引
建築基準法
不動産の取得・保有に係る税金 不動産譲渡に係る税金
■相続・事業承継
贈与税の計算(相続時精算課税を含む) |
きんざい(金財)の実技試験の傾向と対策
■試験の種類と出題範囲
きんざいのFP2級実技試験は、次の4つの試験の中から1つを選択して受験することができます。そして、種類によって出題される範囲が異なります。
・個人資産相談業務
・中小事業主資産相談業務
・生保顧客資産相談業務
・損保顧客資産相談業務
ここでは、金財実技試験で最も受験者が多い個人資産相談業務の傾向と対策について、頻出テーマをピックアップしました。
【きんざい個人資産相談業務 頻出テーマ】
社会保険 公的年金 投資信託 債券投資 ポートフォリオ理論 |
金融商品と税金 所得の計算 所得控除 所得税の申告と納付 不動産の取引 建築基準法 |
不動産の取得に係る税金 不動産の譲渡に係る税金 贈与税の計算 相続税の計算 遺言 |
日本FP協会との大きな違いは、リスク管理(生命保険・損害保険・第三分野の保険)に関する問題がないということです。
※きんざいの試験要綱を見ても、リスク管理は出題しないとは書いてありませんが、実際に出題されていません。
ちなみに、生保・損保顧客相談業務では、金融資産運用と不動産の分野が出題されていません。
共通する試験対策
- どの実技試験を受験するかを明確にする
それぞれ出題傾向が異なるので、受験する試験に合わせて学習することが一番近道です。
自分に合った試験を選択することが重要です。
- 過去問を1回解いてみる
まずは、出題形式を知り、できない問題を知ることが重要です。
- 間違えた問題を復習する
同じ問題が出題されたら正解できるレベルにすることが肝心です。
- 直近のものから2回以上練習する
パターンを認識できるようになります。もちろん間違えた問題はしっかり復習します。(繰り返し学習)
これで、実技試験対策はバッチリです。
これを踏まえて、重要テーマを中心に学習するのが合格への近道です。