
「副業としてFPをやってみたいけれど稼げるのかな?」と気になっていませんか。
FPの副業は未経験からでも在宅で始められ、しっかり稼ぐことが可能です。
この記事では、FPが副業におすすめの理由や副業でできる仕事、成功のためのポイントなどを具体的に紹介します。
FPの副業に興味のある人は参考にしてみてください。
副業にFPをおすすめする3つの理由
FP(ファイナンシャルプランナー)は副業としておすすめです。
その理由として、おもに以下の3つがあげられます。
- すぐに始められる
- 本業と両立しやすい
- しっかり稼げる
それぞれの理由をくわしく見ていきましょう。
すぐに始められる
FPが副業におすすめの理由のひとつが、すぐに始められる点です。
自宅で業務を行えるため事務所を構える必要がなく、設備投資や商品の仕入れ負担もほとんどありません。
従業員を雇わず、ひとりでスモールスタートすることも可能です。
また、「FP」や「ファイナンシャルプランナー」という呼称は名称独占資格ではありません。
そのため、FP資格を取得していなくてもこれらの呼称を用いることができます。
さらに、FPの業務は法律で定められた独占業務ではないので、資格がなくても一定の範囲で活動することが可能です。
ただし、資格を持っていると信頼につながりやすくなるのは事実です。
将来的に活動の幅を広げるためにも、国家資格であるFP技能検定の受検を検討してみるのもよいでしょう。
まずはFP3級から始めるのがおすすめです。
独学でFP3級の合格を目指すための勉強法は、こちらを参考にしてください。

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本業と両立しやすい
副業FPの業務は、時間も場所も自由が利きやすいため、本業と両立しやすいのが大きな魅力です。
休みの日や、本業が終わった後の時間などを活用して、自分のスケジュールに合わせて働けます。
ZoomやGoogle Meetなどを使ったオンライン相談や、Webメディアの記事監修といった在宅でできる仕事もあります。
これらは移動の手間がなく自宅で完結できるため、空いた時間を有効に使いながら、自分のペースで無理なく始めることが可能です。
しっかり稼げる
FPは副業として始めた場合でも、やり方次第でしっかり稼ぐことができます。
記事執筆やコンサルティング、セミナー講師など、活躍の場が多彩だからです。
たとえば、クラウドソーシングサイトにもFPの資格保有者向けの案件が多く掲載されています。
副業としての第一歩を踏み出しやすい環境が整っているといえます。
実績を積めば高単価な案件獲得にもつながり、さらなる収入アップも期待できるでしょう。
副業でFPをしたい!未経験からできる?
未経験からでも副業でFPを始めることは可能です。
とはいえ、相談件数や経験年数が多いほど信頼度があがるため、初心者が最初から一定の収入をコンスタントに得るのは難しいです。
地道に知識を養い、経験を積む必要があります。
未経験者が副業でFPを始めるなら、まずは実績づくりを意識して活動するのが重要です。
実績が増えると信頼も高まり、継続的に案件を受注できる可能性が高まります。
実績を積む方法としては、以下のようなものがあります。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- フリーランス向けエージェントに登録する
- YouTube・SNS・ブログなどで情報を発信する
- 知人からの相談や紹介を受ける
経験を積むことで、将来的な収入アップにもつながるでしょう。
FPが副業でできる仕事例4つ
FPが副業で取り組める仕事の代表例は以下の4つです。
- 記事執筆・監修
- YouTube・SNS・ブログ
- コンサルティング
- セミナー講師
それぞれの仕事の獲得方法や、未経験からの始めやすさなどについて紹介します。
記事執筆・監修
記事執筆や監修は未経験でも始めやすい仕事のひとつです。
クラウドソーシングサイトで募集されることも多くあるため、記事執筆・監修に挑戦したい人はクラウドソーシングサイトへの登録をおすすめします。
FPの知識があることをアピールできれば、投資や保険、家計管理などお金に関する記事の執筆や監修を受注することが可能です。
このような金融分野の記事には、専門性と正確性が求められます。
記事執筆においてはFP資格の有無を問わない案件もありますが、資格を持っていると信頼を得やすく、報酬も比較的高めに設定される傾向にあります。
いっぽう、監修はライターが執筆した記事をチェックする仕事であり、なんらかのFP資格が求められることが多いようです。
誤りがあれば修正を行うこともありますが、記事の正確性を担保するのが仕事なので、執筆スキルよりも専門性の高さが求められます。
どちらも在宅でできるため、時間や場所に縛られず副業として取り組みやすい点が魅力です。
YouTube・SNS・ブログ
未経験でも始めやすく、スキマ時間を活用して取り組めることから、YouTube・SNS・ブログなどでの情報発信は副業に向いています。
自らメディアを立ち上げて金融に関する知識や経験、専門性を発信すれば、自分自身の紹介やポートフォリオとして生かすことが可能です。
FPの資格を取得していれば、発信の説得力も増すでしょう。
アフィリエイト収益を得たり、業務受注につなげたりする手段としても効果的に活用できます。
ただし、結果が出るまでには時間がかかるため、コツコツと続ける忍耐力が求められます。
コンサルティング
コンサルティングは、FPとして個人や企業のお金に関する相談を受ける仕事です。
お金に不安を抱える個人向けコンサルティングのニーズは高まっています。
コンサルティングで扱うテーマは、年金・住宅ローン・相続・教育資金・保険・不動産・投資など幅広いため、網羅的かつ専門的な知識が求められます。
コンサルティングを行う際、仕事の獲得には営業活動が必要です。
副業初心者にとってはハードルが高いかもしれませんが、まずは知人からの相談を受けるなど、人脈を生かした方法であれば始めやすいでしょう。
コンサルティングの仕事を得るには、他のFPとの差別化も大切です。
FPの知識だけでなく、本業の知識や自分の得意を生かしてサービスを提供できるとよいでしょう。
セミナー講師
セミナー講師は企業や自治体、教育機関などでセミナーを行い、専門家としてお金の知識をわかりやすく伝える仕事です。
報酬は比較的高めで、人前で話すことに抵抗がない人には向いているといえます。
ただ、セミナー講師の仕事は案件数が少なく、継続的に依頼を受けるためにはある程度の実績や知名度が必要になります。
そのため、FPとしての経験が浅いうちは、仕事獲得が難しいかもしれません。
セミナー講師をやりたい場合、得意な分野や提供したいテーマで、自らセミナーを開催するという方法もあります。
講師としての活動を地道に続けることで、チャンスも広がっていくでしょう。
FPが副業で得られる収入は?
FPが副業で得られる収入は、業務内容や案件単価、活動量によって大きく変わってきます。
働き方で収入に差はありますが、月に数万円程度なら副業FPとして十分に稼ぐことができます。
収入をさらに伸ばしたい場合は、難易度の高い資格を取得したり専門分野を作ったりするのがおすすめです。
FPの中には、税理士・公認会計士・社会保険労務士・宅地建物取引士など、関連資格を保有している人も多くいます。
専門分野を確立しスキルが向上すれば、業務の幅が広がります。
収入アップにもつながるでしょう。
FPの年収についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

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副業FPとして成功するポイント3選
副業FPとして成功するには、以下の3つのポイントを意識することが重要です。
- まずやってみる
- 本業とのバランスをうまくとる
- スキルアップを図る
順番に解説していきます。
まずやってみる
深く考え込まず、まずは実際に行動してみましょう。
実務経験を積んでいけば自然と自信がつき、スキルも向上します。
金融相談のアルバイトをしたり、FP事務所で短時間勤務をしたりするなど、空いている時間を使って実務経験を得るのもひとつの方法です。
副業として地道に経験を積みながら、将来的な独立を視野に入れて活動している人も多くいます。
負担の少ない業務から始め、段階的にチャレンジを重ねていきましょう。
本業とのバランスをうまくとる
副業FPとして成功するには、本業とのバランスをうまくとることが大切です。
たとえば、本業が早く終わる日に副業する、残業が予想される日は無理をしないといったように、スケジュールを調整するイメージです。
働き方に無理があると継続が難しくなります。
食事時間や睡眠時間をきちんと確保するなど、心身への負担を抑えることも意識しながら副業に取り組みましょう。
副業は継続することで成果が見え始めます。
一見遠回りに見えても無理のないペースで取り組み、継続していくことが成功のカギです。
スキルアップを図る
副業FPとして成功するには、スキルアップを続ける姿勢が欠かせません。
経済環境や税制、社会保障制度など、くらしとお金を取り巻く環境はつねに変化しており、最新の金融知識やトレンドをキャッチしておく必要があります。
セミナーやオンライン講座などを活用して情報をアップデートしましょう。
FPには幅広い分野の知識が必要です。
使用頻度の高い知識を再確認するだけでなく、普段あまり使っていない分野の知識を定期的に見直すことも欠かせません。
最新の知識を習得しておくことで、顧客に信頼される提案ができるようになり、FPとしての価値も高まります。
FPの副業を始める前に知っておくべき3つのこと
FPの副業を始める前に押さえておくべきこととして、以下の3つを紹介します。
- 副業が許可されているか確認する
- 副業FPではできない仕事がある
- 確定申告が必要となる場合がある
スムーズなスタートを切るためにも、しっかり確認しておきましょう。
副業が許可されているか確認する
副業を始める前に、本業の就業規則などで、副業が認められているかを確認しておくことが重要です。
企業によっては、副業を禁止している場合や事前申請・承認が求められるケースがあります。
許可されていない状態で副業を行うと就業規則違反となり、減給や懲戒処分などの罰則を受けるリスクもあります。
トラブルを避けるためにも、事前の確認はかならず行いましょう。
副業FPではできない仕事がある
お金に関する業務であっても、FPでは対応できない仕事があるので注意してください。
以下は、FPではできない業務の一例です。
- 保険の勧誘や販売
- 投資への助言や代理
- 税務処理の代行
FPができるのは、一般的な情報提供や保険や年金などの仕組みの解説といった、顧客に対して中立的な立場で知識を伝えることです。
自分がFPとしてできる業務範囲を正しく理解したうえで、業務に取り組むことが大切です。
確定申告が必要となる場合がある
副業で得た所得が一定額を超えると、確定申告が必要となります。
具体的には、副業で得た所得(収入から必要経費を引いた金額)が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。
申告を行わなかった場合、加算税や延滞税といったペナルティで、本来よりも多くの税金が課されるリスクがあります。
副業を始める前に、確定申告が必要となる条件について、きちんと確認しておきましょう。
FPの資格を取得して副業を成功させよう
本記事では、副業FPの仕事例や成功のポイントなどを紹介しました。
- 副業にFPがおすすめな理由は、すぐ始められ、本業と両立しやすいから。活躍の場も多く、しっかり稼げるのも魅力
- 副業FPは未経験でも可能。初心者は実績づくりから始めよう
- FPが副業でできる仕事は、記事執筆・監修、YouTube・SNS・ブログなどでの情報発信、コンサルティング、セミナー講師など
- 副業FPで月数万円稼ぐことは十分可能。他資格の取得などスキルの向上で収入アップが期待できる
- 成功のポイントは、まずやってみること、本業とうまくバランスをとること、スキルアップを図ること
- 副業を始める前に、本業の就業規則で副業が許可されているか確認しよう。FPの資格だけではできない業務があること、確定申告が必要になる場合があることも知っておこう
FPは未経験でも始められる、おすすめの副業です。
資格がなくても可能ですが、資格があったほうが信頼性が増し、仕事も獲得しやすくなります。
FPとして副業を始めたいなら、FP資格の取得も検討してみましょう。