【2025最新】FP試験の合格率・難易度はどれくらい?

この記事では、日本FP協会ときんざいが実施するFP試験について、2022~2024年の試験の合格率データと傾向をまとめました。

合格率は、FP3級が70%程度、FP2級が25~30%程度と、国家試験の中では合格しやすい試験です。

ただし、FP1級では特に学科試験の難易度が高くなります。

なお、FP2級・3級の実技試験は、日本FP協会ときんざいの各科目で合格率・難易度・実施月に違いがあります。よく検討してから受検科目を決めるようにしましょう。

 

FP2級・3級 試験の合格率の推移(日本FP協会)

日本FP協会により実施されているファイナンシャルプランナー(FP)試験の合格率は、以下のとおりです。

FP2級の合格率(日本FP協会)

日本FP協会のFP2級の合格率は、学科が40~60%、実技は50~60%です。

試験日学科試験実技試験
2024年9月47.1%56.5%
2024年5月59.3%54.9%
2024年1月39.00%61.12%
2023年9月53.54%52.02%
2023年5月48.82%58.61%
2023年1月56.12%59.53%
2022年9月42.16%56.55%
2022年5月49.20%62.11%
2022年1月41.51%56.33%

【参考】日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」
【参考】日本FP協会「過去の試験結果データ」

FP3級の合格率(日本FP協会)

日本FP協会のFP3級の合格率は、学科が75~90%、実技は80~90%です。

試験日学科試験実技試験
2024年4月〜9月
(CBT)
86.2%85.8%
2024年1月83.14%86.56%
2023年9月74.78%77.67%
2023年5月88.25%86.83%
2023年1月85.25%88.34%
2022年9月80.78%84.44%
2022年5月83.37%90.33%
2022年1月87.01%90.75%

【参考】日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」
【参考】日本FP協会「過去の試験結果データ」

日本FP協会の試験では、個人申込の受検者が多く、実技試験ではオーソドックスな問題が出題されているため、合格率がやや高いと考えられます。

なお、日本FP協会が実施している実技試験の科目は、資産設計提案業務です。

参考:FP1級(実技)の合格率の推移(日本FP協会)

日本FP協会により実施されている1級FP技能検定試験(実技試験:資産設計提案業務)の過去6年分の合格率は、以下のとおりです。

FP1級(実技)の合格率(日本FP協会)

日本FP協会のFP1級(実技)の合格率は、80~99%です。

試験日実技試験合格者数/受検者数
2024年9月82.4%1,099名/1,333名
2023年9月96.2%967名/1,005名
2022年9月99.0%1,186名/1,198名
2021年9月93.7%1,126名/1,201名

【参考】日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ」
【参考】日本FP協会「過去の試験結果データ」

日本FP協会では、毎年9月に1級FP技能検定試験の実技試験(資産設計提案業務)を実施しています。

なお、1級FP技能検定試験の学科試験は、日本FP協会では実施されず、きんざいでのみ実施されています。

FP2級・3級 試験の合格率の推移(きんざい)

きんざい(金融財政事情研究会)により実施されているファイナンシャルプランナー(FP)試験の合格率は、以下のとおりです。

FP2級の合格率(きんざい)

きんざいのFP2級の合格率は、学科が10~30%、実技(個人)は30~45%、実技(中小)は25~60%、実技(生保)は30~50%、実技(損保)は60~70%です。

試験日学科試験実技(個人)実技(中小)実技(生保)実技(損保)
2024年9月19.00%44.44%24.35%36.74%61.60%
2024年5月29.70%38.77%53.18%
2024年1月13.27%37.11%53.58%45.27%
2023年9月22.75%41.36%35.92%40.17%60.07%
2023年5月17.51%39.76%39.20%
2023年1月29.07%34.09%62.98%31.90%
2022年9月15.75%41.54%39.80%32.54%72.92%
2022年5月22.11%31.44%34.32%
2022年1月19.50%36.69%57.84%50.94%

※実技(損保)については、原則年1回の実施ですが、2018年9月に北海道地区の試験が地震の影響で中止となったため、2019年1月に追加試験が実施されています。

【参考】金融財政事情研究会「試験結果」>各試験の結果

きんざいのFP2級実技試験では、特に個人資産相談業務において、各回の難易度に応じ合格率の幅があることも特徴といえます。

FP3級の合格率(きんざい)

きんざいのFP3級の合格率は、学科が40~60%、実技(個人)は40~70%、実技(保険)は40~60%であることがわかります。

きんざいの試験については、法人申込の受検者が多いことや、実技試験での専門性の高い出題により、合格率がやや低くなっているものと考えられます。

試験日学科試験実技(個人)実技(保険)
2024年4月〜9月(CBT)47.63%66.67%47.19%
2024年5月52.55%57.14%45.55%
2024年1月46.40%55.64%44.79%
2023年9月37.19%62.29%55.30%
2023年5月54.13%61.58%58.91%
2023年1月56.00%67.56%40.05%
2022年9月43.41%58.23%43.28%
2022年5月49.03%62.24%45.64%
2022年1月62.52%39.53%45.98%

【参考】金融財政事情研究会「試験結果」>各試験の結果

なお、きんざいが実施している実技試験の科目は下記のとおりです。きんざいの受検者は各級において1科目を選択します。

▼FP2級
実技(個人):個人資産相談業務
実技(中小):中小事業主資産相談業務
実技(生保):生保顧客資産相談業務
実技(損保):損保顧客資産相談業務

▼FP3級
実技(個人):個人資産相談業務
実技(保険):保険顧客資産相談業務

FP試験は年3回実施されていますが、きんざいの2級において、実技(中小)は年2回(9月、1月)、実技(損保)は年1回(9月)の実施に限られています。

参考:FP1級(学科)の合格率の推移(きんざい)

きんざい(金融財政事情研究会)により実施されている1級FP技能検定試験(学科試験)の合格率は、次のとおりです。

FP1級(学科)の合格率(きんざい)

FP1級(学科)の合格率は5〜20%で、難易度が高いことがわかります。

試験日学科試験合格者数/受検者数
2024年9月15.95%688名/4,312名
2024年5月16.95%736名/4,340名
2024年1月8.72%456名/5,226名
2023年9月13.00%653名/5,023名
2023年5月3.51%170名/4,831名
2023年1月10.38%638名/6,146名
2022年9月12.28%657名/5,347名
2022年5月9.39%582名/6,192名
2022年1月6.67%531名/7,958名

【参考】金融財政事情研究会「試験結果」>各試験の結果

参考:FP1級(実技)の合格率の推移(きんざい)

きんざい(金融財政事情研究会)により実施されている1級FP技能検定試験(実技試験:資産相談業務)の合格率は、以下のとおりです。

FP1級(実技)の合格率(きんざい)

きんざいでは、毎年2月と6月に1級FP技能検定試験の実技試験(資産相談業務)を実施しています

FP1級(実技)の合格率は80~90%であることがわかります。

試験日実技試験合格者数/受検者数
2024年6月82.67%458名/554名
2024年2月87.96%614名/698名
2023年6月84.80%625名/737名
2023年2月86.07%649名/754名
2022年6月85.98%638名/742名
2022年2月85.88%961名/1,119名
2021年6月85.27%909名/1,066名

【参考】金融財政事情研究会「試験結果」>各試験の結果

FP2級・3級 試験の合格率の推移(総合編)

ファイナンシャルプランナー(FP)試験の合格率は、試験を実施している日本FP協会ときんざいからそれぞれ発表されています。

それぞれの受験者数と合格者を合計して、全体の合格率を算出すると次のような推移となっています。

FP2級の合格率(総合編)

試験日 学科試験 実技試験
2022年1月 28.31% 50.04%
2021年9月 34.93% 48.10%
2021年5月 50.65% 58.85%
2021年1月 53.83% 54.62%
2020年9月 37.65% 50.52%
2020年5月 中止 中止
2020年1月 33.69% 47.36%
2019年9月 29.96% 48.46%
2019年5月 28.41% 46.12%
2019年1月 37.61% 42.31%
2018年9月 28.22% 35.78%
2018年5月 33.52% 38.60%
2018年1月 34.42% 45.08%
2017年9月 36.35% 51.54%
2017年5月 30.48% 40.33%
2017年1月 28.78% 49.65%
2016年9月 29.46% 53.23%
2016年5月 27.54% 36.52%
2016年1月 25.05% 32.82%
2015年9月 25.43% 39.93%
2015年5月 27.82% 55.97%
2015年1月 24.26% 46.22%
2014年9月 29.16% 37.88%
2014年5月 31.63% 44.08%
2014年1月 20.06% 37.54%

FP3級の合格率(総合編)

試験日 学科試験 実技試験
2022年1月 77.95% 73.60%
2021年9月 71.15% 65.74%
2021年5月 69.43% 66.73%
2021年1月 47.98% 71.46%
2020年9月 78.79% 65.20%
2020年5月 中止 中止
2020年1月 74.90% 62.43%
2019年9月 69.60% 59.33%
2019年5月 54.48% 64.42%
2019年1月 62.33% 62.88%
2018年9月 69.14% 61.09%
2018年5月 66.83% 68.08%
2018年1月 71.48% 69.59%
2017年9月 75.07% 76.45%
2017年5月 64.97% 63.15%
2017年1月 60.75% 71.71%
2016年9月 62.64% 76.14%
2016年5月 64.85% 63.52%
2016年1月 60.36% 65.94%
2015年9月 70.57% 71.41%
2015年5月 62.50% 71.69%
2015年1月 73.18% 72.72%
2014年9月 75.94% 71.03%
2014年5月 63.55% 64.54%
2014年1月 67.65% 71.96%

(日本FP協会、金融財政事情研究会発表資料よりKIYOラーニング作成)

これを見ると、FP3級の合格率は、学科・実技ともに60~75%程度であることがわかります。これは、FP3級が入門と位置付けられているためです。

FP2級については、学科の合格率が25~35%程度、実技の合格率は35~50%程度となっています。

これは、国家資格の中では、易しいレベルで、かなり合格しやすい試験と言えます。


同時受験者の合格率の推移(日本FP協会)

実は、FP試験では多くの人が学科試験と実技試験を同時に受験します。日本FP協会では同時受験者の合格率も発表していますので、こちらも見てみましょう。 (2020年5月試験以降は発表がありません)

試験日 FP2級 FP3級
2020年5月 中止 中止
2020年1月 41.90% 76.71%
2019年9月 43.41% 72.43%
2019年5月 40.68% 70.61%
2019年1月 40.39% 73.50%
2018年9月 36.68% 77.09%
2018年5月 39.55% 79.11%
2018年1月 42.16% 79.75%
2017年9月 44.01% 74.35%
2017年5月 36.07% 72.04%
2017年1月 39.36% 67.79%
2016年9月 37.48% 64.44%
2016年5月 39.25% 74.04%
2016年1月 32.28% 67.65%
2015年9月 37.69% 75.56%
2015年5月 40.13% 77.20%
2015年1月 34.84% 79.64%
2014年9月 38.71% 77.93%
2014年5月 41.82% 78.53%
2014年1月 32.59% 76.07%

(日本FP協会発表資料よりKIYOラーニング作成)

これによると、学科と実技を同時に受験した人の合格率は、2級が40%前後、3級が70%前後とみればよいでしょう。


FP試験の難易度

資格試験はたくさんありますが、難関資格と呼ばれる試験は合格率が一桁台なのに対し、FP2級で30%程度、FP3級で70%程度と合格率が高いことが分かります。

したがって、FP2級は国家資格の中では易しい試験、FP3級は資格全体の中でもかなり易しいレベルということができます。

他の資格試験との比較など、より詳しい情報については、下記のページをご参照ください。

FP試験合格のための勉強時間

FP試験に合格するために必要な勉強時間としては、一般的にFP2級は150~300時間、FP3級は80~150時間ほどが目安だと言われています。

1日あたりの勉強時間で割ってあげればおおよその期間が見えてきます。1日2時間勉強できるなら、FP2級で3ヵ月~5ヵ月、FP3級なら2ヵ月~3ヵ月が目安になってきます。

ただし、これはあくまでも一般論で、それぞれの置かれている状況が違ったり、あるいは仕事でFPで学習する分野に関わっているなどの場合は、その人によって必要な勉強時間もおのずと変わってきます。

勉強法のポイントやスケジュール例など、より詳しい情報については、下記のページをご参照ください。

FPは試験対策をすれば合格できる「ねらい目」の資格

FP試験は学科・実技ともに60%以上正解すれば必ず合格できます。 国家資格の中では、難易度は易しいレベルです。

また、2級・3級では、面接試験もありません。そのため、ポイントを押さえた試験勉強をすれば、確実に合格できる試験です。

FP資格が国家資格であり、人気や認知度も高い資格であることを考えると、「ねらい目」の資格と言えるでしょう。

「時間がないけれどFPを取得したい」という方は、スキマ時間にスマホで勉強できる「スタディング FP(ファイナンシャル・プランナー)講座」をぜひチェックしてみてください。