FP2級の実技試験では、FP協会、金財(きんざい)のどちらがいいか分かりません。 | |
初学者を含む一般の方は日本FP協会、保険が得意な方は金融財政事情研究会(きんざい)の生保・損保顧客資産相談業務がおすすめです。 |
2つの試験実施機関
FP2級の(3級も)実技試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(以下、金財という)がそれぞれ独自の問題で実施します。
- どちらで受験しても同じFP技能士資格を取得できます。
ただし、それぞれ以下のテーマで実技試験が行われるので、事前に確認しておくことが重要です。
【実施機関と試験科目(実技試験)】
日本FP協会 | 資産設計提案業務 |
---|---|
金財(きんざい)
(一つを選択) |
個人資産相談業務 中小事業主資産相談業務 生保顧客資産相談業務 損保顧客資産相談業務 |
初学者は日本FP協会がおすすめ
はじめてFP資格に取り組む方は日本FP協会の試験がおすすめです。
もっと踏み込むと、保険が得意な方以外はこちらがおすすめです。
理由としては以下の項目があげられます。
【初学者におすすめの理由】
- 各科目から基本的な知識で解ける問題が出題される(比較的やさしい)
- 出題パターンが一定で、過去問を勉強すれば確実に合格できる可能性が高い
- 難問が少ない
- 試験が1種類だけなので、過去問も豊富で勉強しやすい
FP協会の試験は、特定分野の深い知識が必要なく、FPの基本をしっかり勉強したい方に向いています。
ただし、6科目全てから出題されるので、全体的にしっかり基本知識を身につけるようにしましょう。
保険が得意な方は金財(きんざい)がおすすめ
保険の分野が得意な方は金財(きんざい)の試験がおすすめです。
金財では4種類の実技試験から選択することができます。(種類によって実施月が異なるので注意してください)
【生保・損保顧客資産相談業務の特徴】
- 保険を中心とした「生保顧客資産相談業務」と「損保顧客資産相談業務」から、得意なものを選択することができる
- 「生保顧客」「損保顧客」の両方の試験では、金融資産・不動産の科目からは出題されない
保険が得意な方にとっては、保険からの出題が多く、金融・不動産からの出題がない金財の試験は有利です。
(「生保顧客」「損保顧客」で金融資産・不動産の科目から出題しないと決まっているわけではないが、過去に出題されていない。)
ただし、1級FP技能士やCFP®を目指す方は、2級の段階ですべての科目をしっかり勉強しておかないと、後で苦労するのでご注意ください。