弁理士試験の願書の入手方法、試験当日の注意事項などについて教えてください。 | |
弁理士試験の受験願書を入手する方法は、「窓口」「郵送」「インターネット」の3つです。試験当日に向けては、それぞれ試験会場が異なり、自宅から会場までの距離が遠い場合は宿泊施設の確保が必要です。そのほか試験当日の注意点についてご説明します。 |
弁理士試験の願書の入手方法は3つ
弁理士試験を受験するには、事前に願書を提出しなければなりません。受験願書を入手する方法は、「窓口」「郵送」「インターネット」の3つです。
例年1月中旬頃、特許庁ホームページや官報などで受験願書の入手方法や受付期間に関する発表がありますので、そちらのチェックを忘れないでください。
●特許庁の窓口で直接入手
受験願書を交付しているのは、特許庁や日本弁理士会、各経済産業局知的財産室などです。交付期間は3月上旬~4月上旬です。
●郵送
受験願書は郵送でも入手可能です。必要であれば特許庁や日本弁理士会に返信用封筒を同封のうえ、請求してください。
なお、受付は期間が限られるため、期限内に済ませましょう。受付期間は官報などで確認できます。
●インターネット
例年2月上旬~3月下旬の間に、特許庁ホームページから願書交付を請求できます。
詳細については、同ホームページ内の「弁理士試験情報」(1月中旬~下旬に発表)で確認してください。
試験会場について
弁理士試験の実施時期は、短答式筆記試験が5月下旬、論文式筆記試験が6月・7月、口述試験が10月です。
試験会場はそれぞれの試験で異なります。
短答式筆記試験
試験が行われる地域は東京・大阪・仙台・名古屋・福岡の5つです。東京のみ2会場設けられています。
論文式筆記試験
試験が行われる地域はは東京と大阪で1会場ずつです。
口述試験
最後の口述試験は東京のみで行われます。
希望する受験地域を出願時に選ぶことも可能です。ただし、必ずしも希望地域が指定されるとは限らないためその点だけは留意してください。
弁理士短答試験の願書提出時期は4月上旬ごろです。実施月の5月までに引っ越しや転勤などがあれば、試験会場が遠くなる可能性にも注意が必要です。
受験会場は受験票に明記されます。会場決定のお知らせなどはないため、受験票できちんと確認するようにしてください。
宿泊する予定ならはやめに予約しよう
短答試験の会場は東京・大阪・仙台・名古屋・福岡の5地域しかありません。しかもほとんどの地域が1会場です。
論文試験・口述試験になるとさらに試験エリアは狭まります。地方にお住みの方は宿泊施設を確保したほうがよいでしょう。
宿泊施設を選ぶうえで重視したいポイントは、試験会場からのアクセスです。電車やバス、タクシーなど公共交通機関からのアクセスがよい場所がおすすめ。あまり遠い場所にしてしまうと、電車遅れなどのトラブルにうまく対応できないかもしれません。当日安心して移動できる施設を選ぶようにしましょう。
また、施設から試験会場までのルート確保と確認も大切です。電車やバスの時刻表などもチェックしましょう。可能であれば、前日にルート確認もかねて現地視察もしておくのがよいかもしれません。そのほうが当日不安なく移動できます。
当日の持ち物
当日持参すべきもの、あると便利なものをご説明します。
・受験票
万が一忘れた場合は、受験票がなくても受験できるか事務局に問い合わせてください。
・筆記用具
特許庁は、持参筆記具として「黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム」を推奨しています。
・飲みもの
短答試験では会場に500mlのペットボトルの持ち込みが許可されています。飲みものによってはトイレが近くなるものもあるため、無難に水がよいでしょう。
・上着
会場内は冷房が効いているかもしれません。防寒対策として軽く羽織れる上着の持参をおすすめしまます。
・携行が許可されているもの
特許庁は以下のものについて、監視員の確認を受ければ持ち込み可としています。ティッシュ、ハンカチ、耳栓、目薬、マーカー、ひざ掛け、座布団、定規、指サック、置時計、ストップウォッチ。
上記以外のものを試験中に使用したい場合は、事前確認と申請が必要です。事前の申し出がなければ持ち込みは認められないため、注意してください。
・服装や食事について
短答試験は5月下旬、論文試験は7月上旬に、それぞれ大学の教室などで実施されます。時期的に蒸し暑くなるシーズンですので、冷房が入る環境で試験を受けることになるでしょう。席によっては冷風が直接当たって冷え込み、体調を崩す恐れもあります。室内の空調に順応できるよう、肌を守れるだけの服を準備して臨みましょう。
また、短答試験は3.5時間と長丁場ですので、休憩時に栄養補給できるものがあると安心です。会場近くの場所で昼食をとるにしても、お店探しに時間がかかるかもしれません。無駄に時間を使わないためにも、お弁当などを持参しておくとよいでしょう。
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