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弁理士試験に合格するまでに必要な時間の目安について教えて下さい。 |
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弁理士試験に合格するために必要な勉強時間は、3,000時間程度と言われていますが、あくまでも一つの目安であって、実際に合格するまでにかかる時間は受験生によって全く異なります。この数値も目標に効率的に学習を進めていくことでより合格に近づくことができるでしょう。 |
通説では、弁理士試験合格に必要な勉強時間は、「3,000時間」といわれます。1日換算だと毎日8時間の勉強になります。
過去の統計を見れば、弁理士試験合格者の平均受験回数は3~4回。このデータだけでも、弁理士試験のストレート合格は難しいのが分かるでしょう。
そのため、無理に単年合格を目指すより、複数年のスパンを見て学習スケジュールを組むほうが賢明ともいえます。
そもそも、この勉強時間の意味するところは何でしょうか? その時間だけ勉強すれば、必ず合格できるのでしょうか?
どんな資格試験もそうですが、勉強をはじめる前に、「合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なのか?」の大まかな指標の把握が重要です。
その情報が分からなければ、どれくらいの意気込みと学習量を持って勉強に臨めばよいのか掴みにくいからです。
つまり、勉強時間というのは、あくまで資格試験の難易度と確保すべき時間を測る目安として活用するものといえるでしょう。
「3,000時間」というデータから分かるのは、相当な難易度の高さが予想されること、可能な限りの時間を捻出して勉強にあてる必要があること、高効率な学習方法を慎重に選択する必要があること、などが挙げられます。ただ時間だけこなせばよいというものでないことを念頭に置いてください。
弁理士試験は、他の関連資格や国家資格試験と比較してどの程度難しいのか?
勉強時間に関するデータを参考に考えてみます。なお、必要勉強時間はあくまで目安であり、実際には個人差があることを踏まえてください。
知的財産管理のスペシャリストを養成するための資格です。初心者は3級からスタートするのが一般的ですが、実務スキルを問われるのは2級からとの見解が主流。同検定の勉強時間は40~50時間ほどといわれます。
司法試験は、法科大学院で学ぶ時間以外にも、相当な学習時間を確保しなければならないといわれます。たとえば「授業が終わってからも毎日5時間、土日は各10時間勉強」という感じで2年間を過ごし、そこでようやく一発合格可能といわれるレベルです。
司法書士試験は司法試験に次ぐ難関といわれる国家試験。必要な勉強時間は弁理士と同じく3,000時間。ただし、平均合格率は弁理士よりも低い3%です。
税理士試験は11科目中5科目に合格すればよく、毎年1科目ずつ合格する方法もあります。そのためどのようなアプローチで合格を目指すのかによって1日の勉強時間が変わるともいえるでしょう。その税理士でも、合格までに2500~3,000時間は必要といわれます。
試験勉強はただ時間をこなせばよいというものではありません。勉強の方法に問題があれば、その分「無駄」を作ってしまい、貴重な時間を削ることになるでしょう。無駄を極力省いて、精度の高い学習を心がけることが重要です。
知識のインプット方法には、「テキストを読む」「講義を視聴する」のふたつがあります。このうち理解度が進むのは後者のほうといわれます。
テキスト一冊を読み終えるのに何時間かかるか分からないのに比べ、講義の視聴なら一本あたり30分~1時間程度です。
これを繰り返し視聴することで、内容も自然と頭に入ってくるようになります。同じ行為を続ける間の集中力はあまり長く続かないもの。
より集中して頭に定着しやすい方法となれば、講義の視聴ということになります。
そのため、テキストより講義によるインプットを重視しましょう。
弁理士試験合格を目指す方にとって、土日祝日は「時間の貯金」を作るチャンスです。仕事休みの日はなるべく予定を入れず、勉強を中心に過ごしましょう。
とはいえ、土日などの仕事休みのみ勉強する、というスタイルはよくありません。平日も少しずつでよいので必ず勉強する時間を設けましょう。
継続学習は、理解力を高める勉強の基本ともいえます。
「いつも残業ばかり、休みの日も少なくて時間がとれない」という方もいます。時間がない方は、時間を作る工夫が欠かせません。
移動時間、電車を待つ間の時間など、1日を振り返ってみると「何もしていない時間」は結構見つかるものです。そのような時間をわずかでも見つけて積み上げていけば、少なくない学習時間を確保できます。ぜひスキマ時間の有効活用で合格を引き寄せてください。
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