基本情報技術者試験の合格率は?

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中で基本編にあたりますが、合格率はどのようになっているのでしょうか?今回は、基本情報技術者試験の合格率を解説していきます。

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基本情報技術者試験の合格率ってどれぐらいなんですか?
基本情報技術者試験の合格率は平均30%前後となっています。


目次

  1. 基本情報技術者試験合格基準
  2. 基本情報技術者試験の合格率は平均30%前後
  3. 基本情報技術者試験は学生の合格率が高い⁉




基本情報技術者試験合格基準

基本情報技術者の合格基準は以下の通りです。2023年4月から試験制度と共に合格基準も変更となります。

令和5年(2023年)4月試験から

科目A・科目B試験ともに1,000点満点中600点以上の得点
IRT方式(Item Response Theory:項目反応理論)

<IRT方式とは?>
IRT方式(Item Response Theory:項目飯能理論)とは、解答結果に基づいて配点を算出する方式のことです。
そのため、従来の試験のような、【1問何点】といった明確な採点基準は存在しません。

IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回実施・常時受験が可能となります。

令和4年(2022年)下期試験まで 午前試験・午後試験ともに100点満点中60点以上の得点
素点方式での採点

午前試験
配点:各1.25点

午後試験
問1  :配点 20点
問2~5:配点 各15点
問6  :配点 25点
問7~11:配点 25点

試験制度の変更内容については、下記の記事にまとめております。
受験予定の方は、是非ご確認ください。

基本情報技術者試験 変更内容について

基本情報技術者試験の合格率は平均30%前後

下の図は、平成21年~令和3年度下期にかけての受講者数・合格者数・合格率を示したものです。
年度 受験者数 合格者数 合格率
平成21年春期 64,544人 17,685人 27.4%
平成21年秋期※1 79,829人 28,270人 35.4%
平成22年春期 65,407人 14,489人 22.2%
平成22年秋期 73,242人 17,129人 23.4%
平成23年特別※2 58,993人 14,579人 24.7%
平成23年秋期 59,505人 15,569人 26.2%
平成24年春期 52,582人 12,437人 23.7%
平成24年秋期 58,905人 15,987人 27.1%
平成25年春期 46,416人 10,674人 23.0%
平成25年秋期 55,426人 12,274人 22.1%
平成26年春期 46,005人 11,003人 23.9%
平成26年秋期 54,874人 12,950人 23.6%
平成27年春期 46,874人 12,174人 26.0%
平成27年秋期 54,347人 13,935人 25.6%
平成28年春期 44,184人 13,418人 30.4%
平成28年秋期 55,815人 13,173人 23.6%
平成29年春期 48,875人 10,975人 22.5%
平成29年秋期 56,377人 12,313人 21.8%
平成30年春期 51,377人 14,829人 28.9%
平成30年秋期 60,004人 13,723人 22.9%
平成31年春期 54,686人 12,155人 22.2%
令和元年秋期 66,870人 19,069人 28.5%
令和2年度10月※3 52,993人 25,499人 48.1%
令和3年度上期(5月実施) 6,871人 3,435人 49.9%
令和3年度上期(6月実施) 25,637人 10,087人 39.3%
令和3年度下期(10月実施) 8,981人 4,134人 46.0%
令和3年度下期(11月実施) 43,850人 17,033人 38.8%
令和4年度上期(4月実施) 8,449人 3,816人 45.1%
令和4年度上期(5月実施) 37,574人 14,399人 38.3%
令和4年度下期(10月実施) 9,882人 3,861人 39.0%
令和4年度下期(11月実施) 45,618人 15,919人 34.8%


※1 平成21年度秋期では午後試験に出題ミスがあり、受験者全員に加点措置が行われたため高い合格率となっています。
※2 平成23年度の春期試験は4月ではなく、7月開催となりました。
※3 令和2年度試験より、CBT方式の試験を実施しています。

基本情報技術者試験の平均受験者数は、約5万人前後です。平成21年~令和4年下期までの合格率は約30%前後となっています。情報処理技術者試験のレベル1であるITパスポート試験の約50%前後の合格率と比べると、基本情報技術者試験の難易度の高さがうかがえます。

なお、令和2年から試験方式がCBT方式に変更となり、令和2年~令和4年上期の合格率は約40%台まで上昇しています。

また、平成28年秋期・平成30年春期では高い合格率がはじき出されていますが、高い合格率がでた試験の次の開催では、合格率が下がっているのも特徴の一つです。




基本情報技術者試験は学生の合格率が高い⁉

次の図は、社会人と学生の受験者数・合格者数・合格率を示した図になります。

社会人 学生
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
平成21年度 44,449人
12,751人 28.7% 20,095人 4,934人 24.6%
平成22年度 44,979人 9,954人 22.1% 20,428人 4,535人 22.2%
平成23年度 39,143人 8,820人 22.5% 19,850人 5,759人 29%
平成24年度 22,451人 5,109人 22.8% 20,077人 5,019人 24.3%
平成25年度 28,472人 6,256人 22% 17,944人 4,418人 24.6%
平成26年度 28,229人 7,056人 25% 17,776人 3,947人 22.2%
平成27年度 29,112人 7,576人 26% 17,762人 4,598人 25.9%
平成28年度 28,590人 8,435人 29.5% 15,594人 4,983人 32%
平成29年度 31,377人 6,530人 20.8% 17,498人 4,445人 25,4%
平成30年度 33,915人 9,388人 27.7% 17,462人 5,441人 31.2%
平成31年春期 36,521人 7,770人 21.3% 18,165人 4,385人 24.1%

年度でのばらつきはありますが、平成21年度からの社会人・学生別の合格率を見てみると、学生の方がやや高めの合格率となっています。
これはストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の出題比重がITパスポート試験に比べて変化していることが要因と考えられます。


【ITパスポート試験と基本情報技術者試験の出題形式】

ITパスポート試験 基本情報技術者試験
テクノロジ系:45問程度
マネジメント系:20問程度
ストラテジ系:35問程度
(全100問)
テクノロジ系:41問程度
マネジメント系:7問程度
ストラテジ系:12問程度
(科目A試験 全60問

※科目B試験は全20問

上記のように、ITパスポート試験では、ストラテジ系・マネジメント系の問題を併せると、問題数の約半分をカバーできることになります。対して、基本情報技術者試験では、テクノロジ系が問題数の半分以上を占めています。

ストラテジ系・マネジメント系は、経営、マネジメント分野からの問題が出題されるので、社会人の方が知識としては、なじみがあるため、問題数の半数を占めているITパスポートの試験の方が合格率が高くなっています。

基本情報技術者試験では、ストラテジ系・マネジメント系から出題される問題数はITパスポートの半分以下でテクノロジ系の問題が多くなっています。そのため、学生にとっては、負担が少なくなっているのではと考えられます。特に情報処理系の学校に所属している学生は、テクノロジ系の分野には、慣れ親しんているので、基本情報技術者試験では、学生の受験者の方が合格率が高くなっているのではと思われます。

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