![]() |
基本情報技術者試験の合格率ってどれぐらいなんですか? |
---|---|
![]() |
基本情報技術者試験の合格率は平均30%前後となっています。 |
基本情報技術者の合格基準は以下の通りです。2023年4月から試験制度と共に合格基準も変更となります。
令和5年(2023年)4月試験から |
科目A・科目B試験ともに1,000点満点中600点以上の得点 <IRT方式とは?> IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回実施・常時受験が可能となります。 |
---|---|
令和4年(2022年)下期試験まで | 午前試験・午後試験ともに100点満点中60点以上の得点 素点方式での採点 午前試験 配点:各1.25点 午後試験 問1 :配点 20点 問2~5:配点 各15点 問6 :配点 25点 問7~11:配点 25点 |
試験制度の変更内容については、下記の記事にまとめております。
受験予定の方は、是非ご確認ください。
基本情報技術者試験 変更内容について |
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成21年春期 | 64,544人 | 17,685人 | 27.4% |
平成21年秋期※1 | 79,829人 | 28,270人 | 35.4% |
平成22年春期 | 65,407人 | 14,489人 | 22.2% |
平成22年秋期 | 73,242人 | 17,129人 | 23.4% |
平成23年特別※2 | 58,993人 | 14,579人 | 24.7% |
平成23年秋期 | 59,505人 | 15,569人 | 26.2% |
平成24年春期 | 52,582人 | 12,437人 | 23.7% |
平成24年秋期 | 58,905人 | 15,987人 | 27.1% |
平成25年春期 | 46,416人 | 10,674人 | 23.0% |
平成25年秋期 | 55,426人 | 12,274人 | 22.1% |
平成26年春期 | 46,005人 | 11,003人 | 23.9% |
平成26年秋期 | 54,874人 | 12,950人 | 23.6% |
平成27年春期 | 46,874人 | 12,174人 | 26.0% |
平成27年秋期 | 54,347人 | 13,935人 | 25.6% |
平成28年春期 | 44,184人 | 13,418人 | 30.4% |
平成28年秋期 | 55,815人 | 13,173人 | 23.6% |
平成29年春期 | 48,875人 | 10,975人 | 22.5% |
平成29年秋期 | 56,377人 | 12,313人 | 21.8% |
平成30年春期 | 51,377人 | 14,829人 | 28.9% |
平成30年秋期 | 60,004人 | 13,723人 | 22.9% |
平成31年春期 | 54,686人 | 12,155人 | 22.2% |
令和元年秋期 | 66,870人 | 19,069人 | 28.5% |
令和2年度10月※3 | 52,993人 | 25,499人 | 48.1% |
令和3年度上期(5月実施) | 6,871人 | 3,435人 | 49.9% |
令和3年度上期(6月実施) | 25,637人 | 10,087人 | 39.3% |
令和3年度下期(10月実施) | 8,981人 | 4,134人 | 46.0% |
令和3年度下期(11月実施) | 43,850人 | 17,033人 | 38.8% |
令和4年度上期(4月実施) | 8,449人 | 3,816人 | 45.1% |
令和4年度上期(5月実施) | 37,574人 | 14,399人 | 38.3% |
令和4年度下期(10月実施) | 9,882人 | 3,861人 | 39.0% |
令和4年度下期(11月実施) | 45,618人 | 15,919人 | 34.8% |
※1 平成21年度秋期では午後試験に出題ミスがあり、受験者全員に加点措置が行われたため高い合格率となっています。
※2 平成23年度の春期試験は4月ではなく、7月開催となりました。
※3 令和2年度試験より、CBT方式の試験を実施しています。
基本情報技術者試験の平均受験者数は、約5万人前後です。平成21年~令和4年下期までの合格率は約30%前後となっています。情報処理技術者試験のレベル1であるITパスポート試験の約50%前後の合格率と比べると、基本情報技術者試験の難易度の高さがうかがえます。
なお、令和2年から試験方式がCBT方式に変更となり、令和2年~令和4年上期の合格率は約40%台まで上昇しています。
また、平成28年秋期・平成30年春期では高い合格率がはじき出されていますが、高い合格率がでた試験の次の開催では、合格率が下がっているのも特徴の一つです。
次の図は、社会人と学生の受験者数・合格者数・合格率を示した図になります。
社会人 | 学生 | |||||
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成21年度 | 44,449人 |
12,751人 | 28.7% | 20,095人 | 4,934人 | 24.6% |
平成22年度 | 44,979人 | 9,954人 | 22.1% | 20,428人 | 4,535人 | 22.2% |
平成23年度 | 39,143人 | 8,820人 | 22.5% | 19,850人 | 5,759人 | 29% |
平成24年度 | 22,451人 | 5,109人 | 22.8% | 20,077人 | 5,019人 | 24.3% |
平成25年度 | 28,472人 | 6,256人 | 22% | 17,944人 | 4,418人 | 24.6% |
平成26年度 | 28,229人 | 7,056人 | 25% | 17,776人 | 3,947人 | 22.2% |
平成27年度 | 29,112人 | 7,576人 | 26% | 17,762人 | 4,598人 | 25.9% |
平成28年度 | 28,590人 | 8,435人 | 29.5% | 15,594人 | 4,983人 | 32% |
平成29年度 | 31,377人 | 6,530人 | 20.8% | 17,498人 | 4,445人 | 25,4% |
平成30年度 | 33,915人 | 9,388人 | 27.7% | 17,462人 | 5,441人 | 31.2% |
平成31年春期 | 36,521人 | 7,770人 | 21.3% | 18,165人 | 4,385人 | 24.1% |
年度でのばらつきはありますが、平成21年度からの社会人・学生別の合格率を見てみると、学生の方がやや高めの合格率となっています。
これはストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の出題比重がITパスポート試験に比べて変化していることが要因と考えられます。
【ITパスポート試験と基本情報技術者試験の出題形式】
ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
ストラテジ系:約35問 マネジメント系:約20問 テクノロジ系:約45問 (全100問) |
ストラテジ系:約15問 マネジメント系:約7-8問 テクノロジ系:約37-38問 (科目A試験 全60問 ※科目B試験は全20問 |
上記のように、ITパスポート試験では、ストラテジ系・マネジメント系の問題を併せると、問題数の約半分をカバーできることになります。対して、基本情報技術者試験では、テクノロジ系が問題数の半分以上を占めています。
ストラテジ系・マネジメント系は、経営、マネジメント分野からの問題が出題されるので、社会人の方が知識としては、なじみがあるため、問題数の半数を占めているITパスポートの試験の方が合格率が高くなっています。
基本情報技術者試験では、ストラテジ系・マネジメント系から出題される問題数はITパスポートの半分以下でテクノロジ系の問題が多くなっています。そのため、学生にとっては、負担が少なくなっているのではと考えられます。特に情報処理系の学校に所属している学生は、テクノロジ系の分野には、慣れ親しんているので、基本情報技術者試験では、学生の受験者の方が合格率が高くなっているのではと思われます。