基本情報技術者試験は意味ない?その理由と取得するメリット

基本情報技術者試験は意味ない?その理由と取得するメリット

基本情報技術者試験はITに関する知識・技術習得を証明する国家試験ですが、近年は「意味がない」と語られることも増えました

進化が著しいIT業界で、基本情報技術者試験で問われる知識・技術の内容は変化が乏しく、「古い」「実践的ではない」という声もあります。

しかし、基本情報技術者試験はITの基礎知識に特化した試験です。

IT技術の礎となる知識・技術へのアプローチを目的とするため、情報が古くなることはありません。

この記事では、基本情報技術者試験が意味ないとされる理由や、試験合格を活かせる仕事の種類、合格することのメリットについて詳しく解説します。

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目次
  1. 基本情報技術者が意味ない、時代遅れと言われる8つの理由
    1. クラウド技術やAIなど最新技術への対応が不十分
    2. 試験内容と実務で必要なスキルのギャップが大きい
    3. 独学可能な時代に資格の価値が相対的に低下
    4. 実践的なコーディングスキルより知識偏重の試験内容
    5. 転職市場ではポートフォリオや実績を重視する傾向
    6. コストと時間の投資対効果が低い
    7. 専門性の高い上位資格と比較して差別化要素にならない
    8. オンライン学習プラットフォームの台頭による代替手段の増加
    9. 基本情報技術者試験の合格が活かせる主な仕事
    10. 基本情報技術者はSEやプログラマーとして活躍
    11. 品質管理・テスト業務での知識活用
    12. ITサポートデスクでの技術的問題解決
    13. システム営業での技術的バックグラウンド
    14. プロジェクトマネジメントでの基礎知識
  2. 基本情報技術者試験は結局意味ある?メリット3選
    1. IT基礎知識の体系的な習得が可能になる
    2. 未経験からIT業界へ転職する際の入門資格として有効
    3. 情報処理技術者試験の上位試験へのステップアップに
  3. 基本情報技術者試験のデメリット4選
    1. 試験範囲が広く、実務で使わない知識も多い
    2. 合格するだけでは実務能力の証明にならない
    3. 試験対策と実務スキル向上が必ずしも一致しない
    4. 一部企業では評価されない場合もある
  4. 基本情報技術者試験に効率的に合格するコツ
    1. 学習スケジュールを決め継続的に勉強する
    2. 過去問を利用する
    3. スタディングを利用する
  5. 「基本情報技術者試験が意味ない」に関するよくある質問
    1. 基本情報技術者試験の価値は下がっている?
    2. 大学生の就職で基本情報技術者試験は役に立つ?
    3. 基本情報技術者試験に合格してすごいと言われることはある?
  6. まとめ
  7. 基本情報技術者を目指すならスタディング基本情報技術者試験講座

基本情報技術者が意味ない、時代遅れと言われる8つの理由

基本情報技術者試験が意味ないと言われる理由には、以下の8つが挙げられます。

  • クラウド技術やAIなど最新技術への対応が不十分
  • 試験内容と実務で必要なスキルのギャップが大きい
  • 独学可能な時代に資格の価値が相対的に低下
  • 実践的なコーディングスキルより知識偏重の試験内容
  • 転職市場ではポートフォリオや実績を重視する傾向
  • 資格取得にかかるコストと時間の投資対効果が低い
  • 専門性の高い上位資格と比較して差別化要素にならない
  • オンライン学習プラットフォームの台頭による代替手段の増加

「合格しても意味がない」「古い」と指摘される理由について、詳しく解説します。

クラウド技術やAIなど最新技術への対応が不十分

基本情報技術者試験が「意味ない」と指摘されてしまう理由には、クラウド技術やAIなどの最新技術について、対応が不十分に思えるということがあるかもしれません。

近年のIT業界では、クラウド技術やAIが浸透し、より高度な知識・技能が用いられるようになりました。

対して、基本情報技術者試験では、出題範囲全体に対して、AIやクラウド技術に関する掘り下げが少ないため、「取得しても意味がない」「試験内容や情報が古い」と言われてしまうのかもしれません。

しかし、AIやクラウド技術の理解には、ITの基礎知識が欠かせないのも事実です。

基本情報技術者試験で問われる知識は、現在もIT技術の土台として使用される普遍的なものであるため、勉強して無駄になることは決してありません。

試験内容と実務で必要なスキルのギャップが大きい

基本情報技術者試験は試験範囲が広く、実務で使用機会が多くない専門用語・技術も出題されます。

そして、エンジニアやプログラマーを含め、IT業界で重視されるのは知識ではなく、経験値や実務能力です。

豊富な知識よりも、素早く正確にプログラムを組めること、システム設計を構築できることなど、実践的な能力が評価されます。

基本情報技術者は総合的な知識・スキルについて問われる試験であるため、必ずしも自分の現場で扱われる専門分野だけを学ぶとは限りません。

このため、「自分の実務に関係ない分野を学ぶのは無駄だ」と判断され、結果的に「意味ない」という声が聞こえてくることもあるのでしょう。

しかし、IT業界に限らず、仕事は自分ひとりで行うものではありません。

IT知識を広く学ぶことは、より広い仕事への知見を深め、ポジティブな結果へと導いてくれるでしょう。

独学可能な時代に資格の価値が相対的に低下

基本情報技術者試験が意味ないと言われてしまうことの背景には、ITエンジニアの仕事が特定の資格を必要としない職種であるからというのもあるのでしょう。

基本情報技術者は国家試験である一方、業務独占資格ではないため、試験に合格していなくとも業務を行なうことにはなんら支障はありません。

業務に必要ではない、独学で学べる資格・試験について学ぶメリットが理解されておらず、試験の権威が低下しているとの声もあります。

しかし、基本情報技術者試験を含め、自分の判断基準だけで得た知識やスキルというのは学びが偏りやすく、まんべんなく必要な知識を得られるとは限りません。

また、業務に必要な情報交換やコミュニケーションには、基本情報技術者試験で出題されるような専門用語・知識が用いられることも多く、その都度あらたに学ぶのは大変です。

基本情報技術者試験の合格後、「難解な技術書を読めるようになった」「技術者とのやりとりがスムーズになった」とメリットを挙げる人もいます。

基本情報技術者試験合格までの過程にある学びは、無駄にはならないでしょう。

実践的なコーディングスキルより知識偏重の試験内容

基本情報技術者は、コーディングスキルではなく、知識面を求められる点が「意味ない」とされることもあるようです。

IT業界の進化は著しく、机の上で学んだことは瞬く間に過去になり、常に現場で最前線の知識・技能を求められるという側面はあります。たしかに、基本情報技術者試験に合格しても、最先端の知識・スキルを持つという証明にはなりません。

業務に活かせる実践的な技能よりも、机上の知識に偏重していることが、現場主義の人からは評価されにくい点であるというのは、一理あるでしょう。

一方で、基本情報技術者の試験範囲は普遍的な基礎知識であり、一度学んでいればあらゆるシーンで応用が利きます。

また、基礎知識を固めることで新たな知識も得やすくなり、より広い範囲の学びへの足掛かりにもなります。

転職市場ではポートフォリオや実績を重視する傾向

基本情報技術者試験は、実践的な能力を評価される転職ではアピールになりにくく、「意味がない」と言われやすい側面があるようです。

基本情報技術者試験の勉強で得られるIT知識は、新卒の学生であれば強みとなり、希望部署への配属などポジティブに働きます。

転職の場合、必要なのは資格試験の取得や合格よりも、すぐに現場でプログラムを組めるか、エラー発見が可能かなどの即戦力です。

基本情報技術者試験に合格しても、IT業界での業務が未経験では強みにならず、採用につながりにくい可能性はあります。

しかし、基本情報技術者試験は「最低限のIT知識を持っている」という証明になり、高く評価する企業もあるでしょう。

大企業は特に国家資格や国家試験を重視する傾向にあり、ベンチャー企業より高評価を得られる可能性があります。

こうした背景をどう捉えるかにもよりますが、ITに関する基本的で普遍的な知識・スキルを習得できる基本情報技術者試験のメリットは、いまだ健在といって良いはずです。

コストと時間の投資対効果が低い

 基本情報技術者試験は業務独占資格ではないため、難易度と比例して費用対効果が悪いとの指摘があります。

基本情報技術者試験は2023年4月より通年試験になり、科目名称・出題形式が変わりました。

変更後の合格率は、40〜50%を推移しています。

令和5年4月56.4%
令和5年9月47.7%
令和5年3月42.2%
令和6年4月40.7%
令和6年9月41.4%
令和6年12月39.3%

10人受ければ5人は落ちる計算となり、簡単な試験ではないことが解るでしょう。

独学でも合格は可能ですが、出題範囲の広さから、継続的な学習スケジュールが必要です。

必要に応じて講座を取り入れる人も多く、合格には地道な学習を必要とします。

また、合格しても、基本情報技術者試験は業務独占資格ではないため、業務の質に変更はありません。

基本情報技術者試験を「意味ない」と言う人たちは、合格までにかかる手間や時間と比較し、費用対効果が薄いと感じているのかもしれません。

専門性の高い上位資格と比較して差別化要素にならない

基本情報技術者資格は、専門性が高い上位資格との違いが見えにくく、「意味ない」と言われる傾向にあります。

基本情報技術者を含めた情報処理技術者の試験は、以下のとおりです。下へ行くほど専門性が高く、試験の難易度もアップします。

ITパスポートIT利用者共通の知識を持つ
基本情報技術者試験ITエンジニアに必要な知識・技能を持つ※プログラミング問題あり
応用情報技術者試験IT人材として高度な方向性を持つ
ITストラテジスト試験システムアーキテクト試験プロジェクトマネージャ試験などITエンジニアとして高度な知識・技能を持つ

上位資格も業務独占資格ではなく、資格が無ければ携われない業務はありません。

基本情報技術者がITの基礎知識を網羅するのに対し、上位資格はより専門性が高く、実践的な内容と言えます

上位資格があれば、基本情報技術者の資格取得は必要ないと言われる理由です。

一方で、応用的知識・技能の習得には基礎知識が必須となり、より高いレベルの学びには、基本情報技術者の学習内容が重要です。

基本情報技術者は、より高難度の資格取得に進むための入り口と考えてください。

オンライン学習プラットフォームの台頭による代替手段の増加

基本情報技術者試験が意味ないと言われやすい理由に、オンライン学習プラットフォームの台頭による代替手段の増加があります。

資格・試験の学習をせずとも、別の手段で必要な学びを得られるため、資格試験に合格することの意義を感じにくいという人が増えているのかもしれません。

特にIT業界は技術の進化が著しく、最新の知識・技能を求めて常に学び続けなくてはなりません。

基本情報技術者試験の合格後も同様であり、人によっては「基礎を学ぶ試験の勉強をするより、最新技術を講座で学ぶほうが良い」と言う人もいます。

しかし、基礎知識がベースにあれば、応用の知識・技術も頭に入りやすくなります

基本情報技術者試験の講座も数多くあり、整った学習環境の中で、試験範囲の学習や試験合格を目指せます。

基本情報技術者試験の合格が活かせる主な仕事

基本情報技術者試験の合格は、主に以下の5つの仕事に活かせます。

  • SEやプログラマーとしてのキャリアスタート
  • 品質管理・テスト業務での知識活用
  • ITサポートデスクでの技術的問題解決
  • システム営業での技術的バックグラウンド
  • プロジェクトマネジメントでの基礎知識

ITの知識を有する専門家として、幅広い職業に従事が可能です。

基本情報技術者試験の合格が活きる仕事について、項目別に詳しく解説します。

基本情報技術者はSEやプログラマーとして活躍

基本情報技術者試験の合格は、SEやプログラマーとしてキャリアを積む足がかりになります。

特にSEはメジャーなキャリアのひとつであり、システム設計・開発・運用のすべてに関わる仕事です。

また、プログラマーはシステム設計に必要なプログラムを組み、ソフトウェア開発やサイト作成など、幅広い分野で活躍します。

IT業界に従事する場合、SEもしくはプログラマーからキャリアを積む人が多く、業界の柱とも言える仕事です。

基本情報技術者試験は、IT業界でのキャリアを歩む第一歩をつくる試験です。

品質管理・テスト業務での知識活用

基本情報技術者試験に合格することは、ソフトウェアの動作確認やバグ・エラーの発見をするテストエンジニアの仕事に活かせます。

ソフトウェアはテストで動作確認を行い、不具合を修正して初めて完成します。

品質確保のためのテスト計画・設計から、テストの実施と確認・解析作業まで、すべてをテストエンジニアが請け負います。

テストエンジニアにはプログラミングをはじめ、IT技術の基礎知識が必要となるため、基本情報技術者試験で得た知識が活躍します。

不具合の発生は製品・企業の評判を悪化させ、売り上げにも直結する問題です。

製品出荷前に不具合を確認する業務は、企業において重要な防波堤となるでしょう。

ITサポートデスクでの技術的問題解決

基本情報技術者試験の合格者はサポートデスク業務などでも活躍し、システムやソフトウェア使用者からのクレーム対応・トラブル対応に取り組むこともあります。

サポートデスクには社内対応・社外対応の2種類があり、どちらも基本情報技術者で履修する基礎知識・技能が必要です。

社内対応では、システムや技術への質問対応、調査、障害の予防・解決を行います。

また、トラブル解決後の再発防止対策・対応も重要な仕事です。

社外対応では、製品へのクレームやトラブル報告に対し、適切な対応を実施します。

サポートデスクにはハードウェア・ソフトウェア・プログラミングの専門家が従事し、協力し合いながら問題解決に励みます。

会社や製品の信頼性を守る重要な仕事です。

システム営業での技術的バックグラウンド

基本情報技術者試験の合格で得られた知識は、自社製品のアピールや売り込みを行うIT営業にも活かせます

優れたソフトウェアやシステムを開発しても、購入や使用する企業がいなければ、意味がありません。

IT営業は、顧客や見込み客のヒアリングを実施し、プレゼンテーションを行う仕事です。

自社製品のアピール・販売をはじめ、新規顧客の開拓、プレゼン資料の作成など、顧客対応の窓口として活躍します。

商品販売後もアフターフォローを行い、商品の使用継続に努めるなど、仕事は幅広いです。

顧客への製品説明にはITの基礎知識が欠かせず、基本情報技術者の知識が活きるでしょう。

プロジェクトマネジメントでの基礎知識

基本情報技術者試験で得た基礎知識は、プロジェクトを成功に導くためのマネジメントにも活かせます。

システムやソフトウェアの開発には、達成するためのスケジュール管理やコスト管理、人的リソースなど、細やかなマネジメントが必要です。

定められたコスト内で、期限内にプロジェクトを成功させるため、マネジメントは全体を見渡しての調整を行います。

また、メンバーの能力を見極めたメンバー配置も求められ、マネジメントの役割は小さくありません。

また、プロジェクトの全体像把握のためにも、基本情報技術者試験から得られたIT知識が役立ちます

基本情報技術者試験は結局意味ある?メリット3選

ここまで様々なケースを解説してきましたが、結論として基本情報技術者試験は、下記3つのメリットから合格に意味がある試験であると言えます。

  • 未経験からIT業界へ転職する際の入門試験として有効
  • IT基礎知識の体系的な習得が可能になる
  • 情報処理技術者試験の上位試験へのステップアップに

国家試験である基本情報技術者試験は、就職や転職の際のアピールに加え、技術取得の一歩としても役立ちます。

基本情報技術者試験の合格がもたらす3つのメリットについて、詳しく解説します。

IT基礎知識の体系的な習得が可能になる

基本情報技術者試験の学びは、IT知識・技能の体系的な習得につながります。

プロジェクトには、異なる役割を持ったスペシャリストが集い、それぞれの業務を全うします。

基本情報技術者試験で習得した知識は、プログラマーやエンジニア、WEBデザイナーなど多くの業種に活かされるため、自分に合う業務を選ぶ足がかりとなるでしょう。

専門外の知識・技能を必要とする業務も、基本情報技術者を学んでいれば焦らず対応が可能です。

また、担当業務だけでなく、誰がどのような業務に従事するかの把握もでき、プロジェクトを俯瞰的に見る力が身につきます。

未経験からIT業界へ転職する際の入門資格として有効

基本情報技術者試験は、未経験からIT業界へ飛び込む際の足掛かりとして活躍します。

現代社会において、IT技術は必要不可欠なものとなり、業務に携わる専門家の重要性は年々高まっています。

今後も需要の高まりが予想され、安定した報酬が期待できる業界です。

転職希望者が増える一方、専門用語や技術を求められるため、初心者にはハードルが高い印象を持つでしょう。

基本情報技術者試験では、ITの基礎知識を幅広く習得できます。

未経験でも知識・技能を学びやすく、転職に必要なスキルを身に着けられるでしょう。

IT業界に興味はあるものの、どこから学べば良いか分からないときに、道標となる資格です。

情報処理技術者試験の上位試験へのステップアップに

基本情報技術者試験で得た知識は、上位試験へのチャレンジにおいても役立ちます

基本情報技術者試験はIT技術の土台となり、枝葉の知識・技能を広げる足がかりとなります。

たとえば、応用情報技術者試験は特定分野に特化するため、基本情報技術者試験に合格していれば、知識を掘り下げやすくなるでしょう。

また、基本情報技術者試験でコツをつかんでおけば、ほかの試験への心理的ハードルも下がります。

より可能性を広げるための第一歩として、基本情報技術者の合格はポジティブな意味を持つでしょう。

基本情報技術者試験のデメリット4選

基本情報技術者試験には、以下4つのデメリットがあります。

  • 試験範囲が広く、実務で使わない知識も多い
  • 合格するだけでは実務能力の証明にならない
  • 試験対策と実務スキル向上が必ずしも一致しない
  • 一部企業では評価されない場合もある

基本的に、試験に合格することに意味がないということはありませんが、「合格しても活かす道が限られる」「評価が低い」という意味で、デメリットが存在します。

ここでは、上述した4つのデメリットについて、詳しく解説します。

試験範囲が広く、実務で使わない知識も多い

基本情報技術者試験はIT業界の基礎知識・技能を習得するため、試験範囲が広いです。

IT業界はさまざまな職種・業種が存在し、プロジェクトには多くの専門家が関わります。

代表的な業種は以下の5つです。

  • 情報処理サービス業界
  • ソフトウェア業界
  • 通信サービス業界
  • ハードウェア業界
  • Web・インターネット業界

基本情報技術者試験は、上述した5つの業界の土台となる知識・技能を習得する試験です。

幅広い分野の学びが求められる一方、習得しても使用しない知識も多く、合格しても意味のない試験だと指摘する人もいます。

しかし、IT業界に長く携わるうちに、幅広い知識が求められることも多いです。

基本情報技術者試験で得た知識や技能は、無駄になることはありません。

合格するだけでは実務能力の証明にならない

残念ながら基本情報技術者試験が「意味ない」と言われてしまうことのある原因のひとつに、スキルの証明になりにくい点が挙げられます。

基本情報技術者試験の学習で習得するのは、ITの基礎的な知識とスキルです。

IT業界の現場では、さらに実践的な能力や応用力が求められ、基本情報技術者試験で得た知識・技能のみでは対応が難しい場面もあることでしょう。

ただし、初心者でも基本情報技術者試験の勉強で得られた基礎知識がしっかり身についていれば、これから業界での伸びが期待できる人材と評価される見込みはあります。

特に新卒の場合では、資格や試験が高く評価され、就職活動の上で有利になりやすいです。

試験対策と実務スキル向上が必ずしも一致しない

基本情報技術者試験の試験対策は、必ずしも実務スキル向上と一致するとは限りません。

テキストを開いて学ぶ基本情報技術者試験の知識と、実際に現場で役立つ知識・技能は異なることもあるからです

また、企業や現場によって求められるスキルも異なるため、基本情報技術者試験の知識が思うように活かせないこともあります。

しかし、試験合格までの過程で得られた学びと、現場で求められるスキルの違いはどの業界でも生じます。

また、業務には専門用語が多く用いられるため、基本情報技術者試験で得られた基礎知識がやりとりをスムーズにしてくれるでしょう。

一部企業では評価されない場合もある

基本情報技術者試験のIT知識やスキルは、IT業界以外の企業では力を発揮できない場合も多いです。

特に中小企業の場合はITへの意識が低く、エンジニア領域の専門性までは求めないことも少なくありません。

古いシステムをそのまま使用し、サイトの更新もされない企業が多々あるのが現状です。

しかし、中小企業だからこそ専門知識が活きる可能性もあります。

専門知識を持つ人材として手を挙げ、社内のIT業務を一身に請け負い、責任ある立場への出世も可能です。

たとえば見応えあるWebサイトを制作するだけでも、外部での反応が良くなり、社内評価につながる可能性もあります。

基本情報技術者試験に効率的に合格するコツ

基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、学習にはコツが必要です。

合格を目指す学習には、以下の3つのポイントを心がけてください。

  • 学習スケジュールを決め継続的に勉強する
  • 過去問を利用する
  • スタディングを利用する

ただやみくもに勉強するよりも、コツを押さえた学習が合格のカギとなります。

ここでは、上記3つのポイントについて、詳しく解説します。

学習スケジュールを決め継続的に勉強する

基本情報技術者試験の勉強に取り組む前に、学習スケジュールを立てましょう。

試験合格に必要な勉強時間は、IT初心者の場合だと覚えなくてはならないことも多く、200時間以上が必要なこともあります

また、試験範囲が広いため、IT知識を持つ人でも苦戦することがあるかもしれません。勉強時間は長くとっておいて損はありません。

特に社会人の場合は、仕事の合間や休日に勉強スケジュールを入れ、効果的な学習を心がけましょう。

短時間でも継続して学べるよう、学習の癖をつけることをおすすめします。

過去問を利用する

基本情報技術者試験の学習には、過去問を利用しましょう。

過去問を活用した勉強には、以下3つのメリットがあります。

  • 問題の意図が理解しやすくなる
  • 出題傾向を把握できる
  • 制限時間内に解答する練習ができる

また、過去問からの出題もあるため、正答率アップにも効果を発揮します。

勉強のモチベーションが上がらないときも、無理に新しい課題に取り組まず、過去問の取り組みがおすすめです。

無理なく学習の積み上げができます。 

スタディングを利用する

基本情報技術者試験の試験範囲を効率良く学びたいときは、スタディングの基本情報技術者試験講座を活用しましょう。

スタディングは、スマホを用いて学ぶオンライン講座です。

要点を凝縮した学習内容を提供し、1講座5分からの短時間を実現しています。

また、図や表、アニメーションを効果的に用い、初心者にも理解しやすい講座内容を心がけています。

AIによる学習計画も利用でき、効率良く学べる工夫がされているのも特徴です。

学習時間の確保が難しい人、合格に近づける学習方法を取り入れたい人は、ぜひスタディングをお試しください

「基本情報技術者試験が意味ない」に関するよくある質問

基本情報技術者試験について、意味がないと感じる人からのよくある質問は以下の3つです。

  • 基本情報技術者試験の価値は下がっている?
  • 大学生の就職で基本情報技術者試験は役に立つ?
  • 基本情報技術者試験に合格することですごいと言われることはある?

詳しく解説します。

基本情報技術者試験の価値は下がっている?

基本情報技術者の価値は依然として高いままです。

出題される問題への「古くて意味ない」「実務の役に立たない」という見方は、基本情報技術者試験の実情に反するものです。

時代が変化しても、ITに関する普遍的な基礎知識・技能は変わりません。

基礎知識は新たな知識や技術の土台となり、学んでこそ伸ばせる枝葉があります。

IT業界に従事する上で、基本情報技術者試験の学びは専門知識のベースとして必ず役立ちます。

大学生の就職で基本情報技術者試験は役に立つ?

基本情報技術者試験は、就職を控える大学生にこそ役立ちます。

学生のうちに合格すれば、IT基礎知識を習得した人材として、就職活動に有利に働くでしょう。

希望部署へ配属されるなど、即戦力として扱われる可能性もあります。

また、基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、時間の自由が利く学生時代のうちにしっかりと勉強しておくことはおすすめです。

基本情報技術者試験に合格してすごいと言われることはある?

基本情報技術者試験は、すごいと評価される試験です。

合格することでITの基礎知識を習得した証明となり、幅広いIT知識を持つ人材として一目置かれるでしょう。

基本情報技術者の合格は、周囲の尊敬を集め、ポジティブな反応を得られるでしょう。

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まとめ

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門とされ、普遍的なIT基礎知識の習得を目的としています。

合格すれば、IT業界で必要な専門知識・技能が身につき、現場でのやりとりがスムーズになるでしょう。

また、基本情報技術者試験で習得した知識を活かし、上位試験への挑戦も可能です。

独学でも合格は可能ですが、試験範囲が広いため、効率の良い学習には講座がおすすめです。

「スタディング」では、スマホを使用した講座受講ができ、スキマ時間の効率的な活用を目指せます。

講座5分からの手軽さ、イラストやアニメーションの導入など、分かりやすさにも力を入れています。

基本情報技術者の効率の良い学習には、ぜひ「スタディング」をご利用ください。

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「基本情報技術者の資格に興味はあるけど何から勉強すれば良いか分からない」「よく出る範囲を効率的に勉強したい」と悩んでいる方は、スタディングの基本情報技術者試験講座がおすすめです。

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「AI問題復習機能」など学習を継続しやすい機能が豊富なのも、スタディングならではの強みです。

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※本記事は2025年4月時点の情報を基に執筆しております