変更前:上期/下期の実施
変更後:通年実施
今まで上期(4-5月)と下期(10-11月)の決められた期間での実施されていた基本情報技術者試験。
今回の通年試験化により、2023年4月からITパスポートと同様に随時受験が可能となりました。
2022年12月26日 追記
通年試験において適用するリテイクポリシーは、下記の通りとなります。
■一度受験申込をした試験区分の再申込が可能になる日時
→申込済の試験の終了時刻を過ぎたら、再申込が可能になります。
※注記:システムでの処理の都合上、申込済の試験の終了時刻を過ぎてから再申込が可能になるまでには数時間~1日程度掛かります。
■一度受験した試験区分の再申込時に、受験日として指定が可能な日
→前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を、受験日として指定可能です。
※注記:前回の試験を受験せずに欠席した場合、このリテイクポリシーは適用されません。
▼IPA(情報処理推進機構)
基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験に関するお知らせ(サンプル問題セット、リテイクポリシーの公開)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20221226.html
2023年2月20日 追記
新試験制度の申込開始日・試験開始日等について、下記の通り発表されました。
1.申込受付開始日
2023年3月15日(水)10時~
2.試験開始日
2023年4月5日(水)
※試験会場によって開催する試験日時が異なります。各試験会場における試験日時は、申込時にご確認ください。
3.実施方式
CBT方式
4.試験会場
株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTS)が認定する全国のCBTテストセンター
※最新のテストセンター一覧は申込時にご確認ください。
申込方法については、下記の公式情報をご確認ください。
▼IPA(情報処理推進機構)基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験の申込受付開始日等について
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20230220.html
変更前:素点方式
変更後:IRT方式
併せて、採点方式もIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式に変更となりました。
IRT方式とは、解答結果に基づいて配点を算出する仕組みになっています。
そのため、従来の試験のような、【1問何点】といった明確な採点基準は存在しません。
IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回実施・常時受験が可能となります。
変更前:午前試験/午後試験
変更後:科目A試験/科目B試験
今まで「午前試験」「午後試験」と呼ばれていた名称が、「科目A」「科目B」と改められました。
変更前 |
変更後 |
||
午前試験 (小問) |
試験時間:150分 出題数 :80問 解答数 :80問 |
科目A試験 (小問) |
試験時間:90分 出題数 :60問 解答数 :60問 |
午後試験 (大問) |
試験時間:150分 出題数 :11問 解答数 :5問 ※選択問題あり |
科目B試験 (小問) |
試験時間:100分 問題数 :20問 解答数 :20問 ※選択問題なし(全問必須) |
科目A試験(旧午前試験)は、問題数が20問減り、60問解答となりました。併せて、試験時間も150分から90分へと60分減少しました。
今まで1問あたり1.875分かけることができていましたが、新試験制度では1問あたり1.5分で解答する必要があり、スピーディな判断が求められます。
科目B試験(旧午後試験)は、大問形式の出題から小問形式のコンパクトな出題形式へと変更になりました。
また、今までは選択問題がありましたが、変更後は小問20問の全問必須解答となります。
なお、4月以降の通年実施試験では、科目A試験/科目B試験を同日受験する必要があります。
受験予定の方は、スケジュールをよく確認しておくようにしましょう。
2022年12月26日 追記
2023年4月より開始予定の基本情報技術者試験のサンプル問題セットが公開されました。
受験予定の方は、当日慌てなくて済むよう、内容を確認しておきましょう。
▼IPA(情報処理推進機構)
基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験に関するお知らせ(サンプル問題セット、リテイクポリシーの公開)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20221226.html
科目 |
出題範囲の変更 |
科目A試験 | 現在の午前試験に準じる。 |
科目B試験 | 「アルゴリズムとプログラミング」(擬似言語による出題)「情報セキュリティ」の二つの分野中心の構成に変更。 ※「アルゴリズムとプログラミング」(擬似言語による出題)8割と「情報セキュリティ」2割を想定。 個別プログラミング言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一。 |
今回最も大きく変更された箇所は、科目B試験(旧午後試験)の出題範囲です。
今までは、出題された大問11問の中から、必須選択「情報セキュリティ」、「データ構造及びアルゴリズム」、「ソフトウェア開発(プログラム言語)」と、選択問題を2問の計5問を解答する形式でした。
先ほど出題形式の変更でも触れましたが、新試験制度では、小問20問の全問必須解答へと変更されました。
更に加えて、「ソフトウェア開発(プログラム言語)」の個別プログラミング言語についての出題は擬似言語による出題に統一され、尚且つアルゴリズムとプログラミング(擬似言語)が8割、情報セキュリティが2割で出題される内容に変わります。
また、擬似言語の表記方法に関しても、従来の▲や■を使用した独特な表現から、whileやifを用いた表現に変更となります。
【基本情報技術者試験 科目Bのサンプル問題】 問2 次のプログラム中の a と b に入れる正しい答えの組み合わせを, 解答群の中から選べ。ここで, 配列の要素番号は1から始まる。 次のプログラムは, 整数型の配列arrayの要素の並びを逆順にする。 [プログラム] for (left を 1 から(array の要素数 ÷ 2 の商)まで 1 ずつ増やす) 解答群
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旧午後試験に比べ、CBTに適した短い問題文に調整されています。
20問を100分で解くため、1問あたり5分程度で解答していく必要があります。
正確かつスピーディに問題文を読み解くことができるかが、科目B試験突破の鍵となるでしょう。
IPAのサイトでは、ご紹介した以外のサンプル問題も公開されています。
2023年4月以降に基本情報技術者試験を受験予定の方は、ぜひ試験要綱やサンプル問題に目を通してみてください。
サンプル問題は以下のサイトより確認できます。
IPA(情報処理推進機構)https://www.jitec.ipa.go.jp/ (外部サイトに移動します)
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