IPA(情報処理推進機構)とは?事業内容や実施する試験内容を解説

基本情報技術者試験の実施機関IPAってどんな団体?

基本情報技術者試験をはじめとするITの国家試験「情報処理技術者試験」は、情報処理推進機構(IPA)という団体が実施・運営しています。 また、IT関連の職種・業種でのスキルアップを志す人の多くが、情報処理技術者試験を段階的に受験しています。 そのためITエンジニアなら、IPAがどういった組織なのか概要だけでも知っておくとよいでしょう。

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情報処理推進機構(IPA)とは?

まずは、情報処理技術者試験を実施している情報処理推進機構(IPA)について解説します。 情報処理技術者試験の受験を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

IPAは経済産業省所管の独立行政法人

IPAの正式な名称は「独立行政法人情報処理推進機構」です。 情報処理(IT)に関する国家戦略を技術面・人材面から支えることを目的として、2004年(平成16年)に設立されました。 基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験も、こうした目的のための事業のひとつとして実施・運営がされています。 後ほど詳しく解説しますが、IPAは主にデジタル基盤の提供・サイバーセキュリティの確保・デジタル⼈材の育成という3つの事業に取り組んでいます。 なお履歴書に情報処理技術者試験に合格していることを記載する際に「経済産業省 情報処理技術者試験 基本情報技術者試験 合格」などと書くのは、IPAの所管が経済産業省となっているからです。

情報処理技術者試験以外にも、様々な業務を行なっているIPA

前述の通り、IPAは主にデジタル基盤の提供・サイバーセキュリティの確保・デジタル⼈材の育成という3つの事業に取り組んでいます。 ▼デジタル基盤の提供 社会全体のデータ連携、システム連携を可能にするためのアーキテクチャ設計やさまざまなデータ連携・共有の場となる「データスペース」の整備、ソフトウェアエンジニアリング手法の推進、DXの推進などを行っています。 ▼サイバーセキュリティの確保 コンピュータウィルスや不正アクセス、ソフトウェア脆弱性などに関する被害届出窓口のセキュリティセンターを設置し、日本の情報セキュリティにおける大きな役割を担っています。 また、IPAはITセキュリティ評価及び認証制度(JISEC)の認定機関でもあります。 ▼デジタル人材の育成 情報処理技術者試験の実施・運営もこれに当たります。 また試験以外にも未踏ソフトウェア創造事業など、ソフトウェア開発者を支援する事業も行なっています。

IPAの情報処理技術者試験とは?

IPAについての概要は、前述の通りです。 では、IPAが実施している情報処理技術者試験とはどのような試験なのでしょうか。 ここからは、情報処理技術者試験の概要について解説します。

昭和44年に通商産業省(現:経済産業省)による国家試験として開始

情報処理技術者試験は、昭和44年(1969年)に当時の通商産業省(現経済産業省)が実施する形で始まった国家試験です。 その後昭和59年(1984年)に「情報処理の促進に関する法律」に基づき、指定試験機関として財団法人日本情報処理開発協会が指定され、通商産業省から委譲された試験事務を行う情報処理技術者試験センターが設立されました。 その後は平成16年(2004年)にIPAが設立されたのを機に、情報処理技術者試験の事務はIPAへと移管されました。 なお平成30年(2018年)のIPA組織改編に伴い、「情報処理技術者試験センター」は「国家資格・試験部」へと改組されています。

情報処理技術者試験の12の試験区分

以下は情報処理技術者試験の12の試験区分と、情報処理安全確保支援士試験についてまとめた表です。
対象者 全ての社会人
試験名と求められる知識 ▼共通的知識

ITパスポート試験(IP)

対象者 ITの安全な利活用を推進する者
試験名と求められる知識 ▼基本的知識・技能

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

対象者 情報処理技術者向け
試験名と求められる知識 ▼高度な知識・技能

ITストラテジスト試験(ST) システムアーキテクト試験(SA) プロジェクトマネージャ試験(PM) ネットワークスペシャリスト試験(NW) データベーススペシャリスト試験(DB) エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) ITサービスマネージャ試験(SM) システム監査技術者試験(AU) 情報処理安全確保支援士試験(SC)

▼応用的知識・技能 応用情報技術者試験(AP)

▼基本的知識・技能 基本情報技術者試験(FE)

なお情報処理安全確保支援士試験に合格をしたあと、IPAに申請をすると情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の国家資格を取得できます。

IPAが実施する試験の難易度レベルは?

情報処理技術者試験は、IPAが定めた共通キャリア・スキルフレームワークによってレベルがわけられています。 以下は前述の試験について、それぞれの難易度をレベルごとにまとめた表です。
レベル対応 試験名
レベル4

高度な知識・スキルを有し、プロフェッショナルとして業務を遂行でき、経験や実績に基づいて作業指示ができる。また、プロフェッショナルとして求められる経験を形式知化し、後進育成に応用できる。

ITストラテジスト試験

システムアーキテクト試験 プロジェクトマネージャ試験 ネットワークスペシャリスト試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 システム監査技術者試験 情報処理安全確保支援士試験

レベル3

応用的知識・スキルを有し、要求された作業について全て独力で遂行できる。

応用情報技術者試験
レベル2

基本的知識・スキルを有し、一定程度の難易度又は要求された作業について、その一部を独力で遂行できる。

情報セキュリティマネジメント試験

基本情報技術者試験

ITエンジニアを目指すなら、まずは基本情報技術者試験から

基本情報技術者試験の対象者は、「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされています。 また前述の通り、難易度は基本的知識・スキルが求められるレベル2の位置付けです。 基本情報技術者試験に合格すればITの基礎知識やスキルが証明できるため、「ITエンジニアの登竜門」とも言われています。 また試験対策をすると情報処理の分野に限らず、ビジネスに関する知識も身につけることが可能です。 合格できればIT業界への就職・転職にも有利になる可能性があるだけでなく、企業によっては、資格手当の支給が受けられる場合もあります。 ITエンジニアを目指している人はまず挑戦すべき資格だと言えるでしょう。

スタディングを利用して基本情報技術者試験を合格した人の声

AIの復習機能が、間違えた問題を忘れたころに出題してくれるので、ありがたかったです。

T.Sさん 2025年度 合格

・受験勉強で工夫したこと 平日は仕事、休日は家事育児で基本的に時間が取れなかったので、子供の習い事の待ち時間と通勤時間を利用して勉強しました。B試験の点数が全然取れず苦手意識があったので、なるべく毎日触れるようにしました。

・モチベーションの保ち方 B試験で2度落ちたので、心が折れそうでしたが、A試験の点数が安定していたので、最後は仕事が落ち着いている時期を狙って短期間で進めました。 ・基本情報技術者試験合格を目指されたきっかけ 情報システムについて何も知らない状態で、システム開発の関係の担当になり、周囲の皆が言っていることを理解しないと仕事にならないと思いました。せっかくの機会なので、体系立てて勉強したいと思い、試験合格を目指すのが良いかと思いました。 ・お忙しい中での学習時間の確保方法 もともと時間が足りないと思っていたので、唯一の自分の時間である通勤時間と子どもの習い事が終わるのを待っている時間を活用しました。

・スタディングの活用方法 隙間時間を活用できるスタディングには、本当にお世話になりました。A試験はほぼスマホで電車の中で勉強しましたが、AIの復習機能が、間違えた問題を忘れたころに出題してくれるので、ありがたかったです。

AI問題復習を活用して、苦手分野の問題を繰り返し解くことで、効率的に知識が定着できました。

Hansさん 2025年度 合格

・受験勉強で工夫されたこと ①科目Aについて、過去問を解いて、苦手分野を見つけて集中的に学習しました。 ②科目Bについて、設問のポイントの理解を工夫して、自分が理解しやすいテーマの問題を確実に解けるようにしました。

・モチベーションの保ち方 学習スケジュールを作成し、スモールゴールを設定する。その後、毎日頑張った成果も記録しました。 ・基本情報技術者試験合格を目指されたきっかけ IT業界における基礎的な知識やスキルを身につけるために、基本情報技術者の資格を取得することを決意しました。 ・お忙しい中での学習時間の確保方法 ちょっとした待ち時間やスキマ時間を活用しました。

・スタディングの活用方法 ①スタディングの動画倍速再生機能を活用し、苦手分野を繰り返し学習しました。 ②AI問題復習を活用して、苦手分野の問題を繰り返し解くことで、効率的に知識が定着できました。

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まとめ

今回のポイントをおさらいしておきましょう。
  • IPAは経済産業省所管の独立行政法人
  • IPAはデジタル基盤の提供・サイバーセキュリティの確保・デジタル⼈材の育成を行う
  • 情報処理技術者試験には12の試験区分がありレベルもわかれている
  • ITエンジニアを目指す人は基本情報技術者試験からの挑戦がおすすめ
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