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基本情報技術者試験の難易度ってどれぐらいなんですか? |
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基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の中では、基礎的であるレベル2にあたりますが、難易度はやや高めです。 |
基本情報技術者試験は、国家試験である情報技術者試験の試験区分の中では、レベル2に位置付けられており、情報技術者試験の中では下から数えて2番目の難易度となっています。試験問題もレベル1であるITパスポートよりも、出題される問題の知識レベルが上がっています。例えば、機器類の問題の場合、ITパスポートでは機器類の特徴のみが問われたのに対し、基本情報技術者試験では、機器類の機能・性能・役割等が問われるなどより問われる内容が深くなっています。
※参考:情報処理推進機構https://ww.ipa.go.jp/
基本情報技術者試験 | ITパスポート試験 | |
試験の実施方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
出題形式 | 科目A試験:多肢選択式
(四肢択一)
科目B試験:多肢選択式 |
多肢選択式 (四肢択一) |
出題問題数 | 科目A試験:60問 科目B試験:20問 |
100問 |
試験時間 | 科目A試験:90分 科目B試験:100分 |
120分 |
合格基準 | 配点 科目A試験 1000点/600点(満点/基準点) 科目B試験 1000点/600点(満点/基準点) ※各試験区分(科目A・B)の得点がすべて基準点以上の場合に合格となります。 |
総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) ※総合評価点が600点を超えていても、分野別評価点のいずれかが300点以下の場合は、不合格となります。 |
合格率 | 平均40%前後 | 平均50%前後 |
基本情報技術者試験の大きな特徴しては、科目A試験と科目B試験と分かれている点です。出題形式もまた、科目A試験と科目B試験で異なります。試験時間も、科目A試験は90分、B試験は100分と異なっています。
なお、試験制度の変更内容については、下記の記事にまとめております。
受験予定の方は、是非ご確認ください。
基本情報技術者試験 変更内容について |
基本情報技術者試験は、令和2年度からペーパー方式(マークシート)からCBT方式へ変更となりました。
科目A試験は四肢択一制の多肢選択式での出題形式で、全60問での出題となります。試験の出題範囲はITパスポートと変わりません。テクノロジ系は多少知識が深くなりますが、ITパスポート合格レベルの知識があれば、対策はそれほど難しくはありません。
科目B試験では、科目A試験と同様に多肢選択式の出題形式となりますが、問題文が若干長くなります。また、「アルゴリズムとプログラミング」(疑似言語による出題)が8割(16問)、「情報セキュリティ」が2割(4問)の計20問の出題となります。令和4年下期までの試験とは異なり、プログラミングを避けて通ることが難しくなったため、プログラミングが苦手な方でも対策が必須となります。
基本情報技術者試験の試験時間は、科目A試験が90分、科目B試験が100分のの計190分(3時間弱)と、ITパスポート試験の120分と比較するとかなり長丁場の試験となります。試験対策の学習を進める際には、時間配分・問題を解くペースなども考慮して、進めていきましょう。
基本情報技術者試験の合格基準は、各試験区分ごとに、1000点満点中600点以上で合格となります。例えば、科目A試験は700点だったのに対し、科目B試験は550点だった場合は不合格となりますのでご注意ください。
また、採点方式はITパスポートと同様のIRT方式(Item Response Theory:項目応答理論)となります。
IRT方式とは、回答結果に基づいて配点を算出する仕組みとなっており、【1問何点】といった明確な採点基準はありません。
IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回の試験実施や、常時受験が可能となります。
ITパスポート試験の合格率が、平均50%前後に対し、基本情報技術者試験の合格率は平均40%前後と若干低くなっています。これは、前述にもある通り、基本情報技術者試験から試験の難易度が上がっているため、ITパスポート試験よりも合格率が低くなっています。
詳細な基本情報技術者試験の合格率については、下記のページをご参照ください。
基本情報技術者試験の合格率は?