基本情報技術者試験の出題範囲、実施方式等の変更について(更新日:2022/6/8)
2023年4月試験より、基本情報技術者試験の出題形式や出題範囲等の制度変更が発表されています。
変更内容に関してはこちらの記事をご確認ください。
▶試験制度が変わる?2023年4月より、基本情報技術者試験が通年試験に!
※2022年下期試験は、従来通りの方式で実施される予定です
IPA(情報処理推進機構)の認定を受けた講座を受講後、修了試験(基本情報技術者試験の午前試験レベルにあたる)に合格する等の基準を満たした対象者が、基本情報技術者試験の午前試験が1年間免除となる制度です。要件の1つになっている修了試験は2回まで、受験が可能です。1回目の修了試験で不合格になっても再度受験が可能で、2回目で合格できれば、午前試験免除制度を利用することができます。
基本情報技術者試験の午前試験免除制度には、以下の二通りの方法があります。どちらも共通して、1.認定された講座を受講すること、2.修了試験の合格が修了認定の基準となっています。
IPA認定免除対象科目履修講座の一覧はこちら
IPAが認定した講座とは別に、構造改革特区の一環として、国自体が認定した講座があります。※構造改革特区とは
IPAが認定した講座か、国が認定した講座かという違いのみで、制度を受けるまでの流れ(指定された講座を受講修了する⇒修了試験に合格する)に変更はありません。
修了試験の実施方法 | |||
IPA提供問題による試験実施 | IPA審査問題による試験実施 | ||
民間資格活用の有無 | 無 | ①受講項目を全て受講し、 IPA提供問題により修了試験を実施する。 |
②受講項目を全て受講し、 IPA審査問題により修了試験を実施する。 |
有 | ③民間資格(IPA審査問題)の取得によって受講項目の一部を免除する場合であって、 IPA提供問題により修了試験を実施する。 |
④民間資格(IPA審査問題)の取得によって受講項目の一部を免除する場合であって、 IPA審査問題により修了試験を実施する。 |
※IPA審査問題とは・・・IPAから認定をうけた教育機関が独自に問題の作成を行い、IPAの審査をクリアした試験問題
修了試験は毎年4回(6月・7月・12月・1月)実施されています。修了試験の問題の内容は、そのほとんどが基本情報技術者試験の過去問題から流用されたものになります。したがって、認定講座の受講が修了し、修了試験を受ける際には、過去問題学習で対策をしっかりと行いましょう。
午前試験免除の制度を利用すると、本試験の午前試験が免除となり、午後試験の対策に集中することができます。午前試験は、過去問題からの流用があるのに対し、午後試験は毎試験ごとに問題が一新されるため難易度が異なり、十分な対策が必要です。
通常の試験対策なら、午前試験と午後試験の両方の対策に時間をかけるところを、午後試験のみに集中して、時間を活用できるのは大きなメリットです。
また、午後試験対策には、基礎として、午前試験突破レベルの知識が必要となります。午前試験免除制度を利用できていれば、自然と身についているので、充分な対策が行えます。
午前試験免除が有効となるのは、指定された講座カリキュラムの修了を認められた認定日より1年間です。基本情報技術者試験は年2回開催となるので、その2回は午前試験は免除となります。この期間中は、上記で述べたように午後試験の対策に集中できるので、チャンスを逃さないようにしましょう。