基本情報技術者試験の科目A試験免除とは?免除期間や利用のメリットを解説

基本情報技術者試験には、特定の条件を満たすことで科目A試験が免除される制度があります。科目A試験の免除を受ければ、試験当日は科目Bのみに集中できるため、学習負担を軽減できます。

当記事では、基本情報技術者試験の科目A免除制度の仕組みや利用方法を解説します。

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基本情報技術者試験の科目A試験免除制度(旧・午前試験免除制度)とは?

IPA(情報処理推進機構)の認定を受けた講座を受講後、修了試験(基本情報技術者試験の科目A試験レベルにあたる)に合格する等の基準を満たした対象者が、基本情報技術者試験の科目A試験が1年間免除となる制度です。要件の1つになっている修了試験は2回まで、受験が可能です。1回目の修了試験で不合格になっても再度受験が可能で、2回目で合格できれば、科目A試験免除制度を利用することができます。

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基本情報技術者試験の科目A試験免除制度を受けるには?

基本情報技術者試験の科目A試験免除制度には、以下の二通りの方法があります。どちらも共通して、以下の条件をクリアすることが修了認定の基準となっています。

1.認定された講座を受講すること
2.修了試験の合格

●IPAが認定した講座(全国展開)

IPA(情報処理推進機構)が認定した所定のカリキュラムの受講を修了し、かつ修了後に、IPAが提供する修了試験に合格して、科目A試験免除を受けることが可能になります。IPAが認定した講座は全国47都道府県に設置されていますので、科目A試験免除を利用したい方は、ご自分が住んでいる地域で、講座を開講している学校・団体を確認しましょう。

IPA認定免除対象科目履修講座の一覧はこちら

●国が認定した講座(構造改革特区)

IPAが認定した講座とは別に、構造改革特区の一環として、国自体が認定した講座があります。※構造改革特区とは
IPAが認定した講座か、国が認定した講座かという違いのみで、制度を受けるまでの流れ(指定された講座を受講修了する⇒修了試験に合格する)に変更はありません。

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基本情報技術者試験における修了試験の実施方法

修了試験の実施方法
IPA提供問題による試験実施 IPA審査問題による試験実施
民間資格活用の有無 ①受講項目を全て受講し、
IPA提供問題により修了試験を実施する。
②受講項目を全て受講し、
IPA審査問題により修了試験を実施する。
③民間資格(IPA審査問題)の取得によって受講項目の一部を免除する場合であって、
IPA提供問題により修了試験を実施する。
④民間資格(IPA審査問題)の取得によって受講項目の一部を免除する場合であって、
IPA審査問題により修了試験を実施する。

IPA審査問題とは・・・IPAから認定をうけた教育機関が独自に問題の作成を行い、IPAの審査をクリアした試験問題

修了試験は毎年4回(6月・7月・12月・1月)実施されています。修了試験の問題の内容は、そのほとんどが基本情報技術者試験の過去問題から流用されたものになります。したがって、認定講座の受講が修了し、修了試験を受ける際には、過去問題学習で対策をしっかりと行いましょう。


基本情報技術者試験の科目A試験免除制度を利用するメリット

基本情報技術者試験の科目A試験免除制度を利用するメリットは、以下の2つです。

  • 科目B試験対策に集中できる
  • 修了認定日より1年間は科目A試験が免除になる

基本情報技術者試験の科目A試験免除制度を活用すれば、試験準備の負担が軽減されます。

ここでは、科目A試験免除制度によって得られるメリットを紹介します。最後まで読めば、科目A試験免除制度を利用すべき理由が分かり、学習計画が立てやすくなるでしょう。

●科目B試験対策に集中できる

科目A試験免除の制度を利用すると、本試験の科目試A験が免除となり、科目B試験の対策に集中することができます。科目A試験は、過去問題からの流用があるのに対し、科目B試験は2025年4月現在、サンプル問題のみの公開となっているため、対策を十分に練る必要があります。

通常の試験対策なら、科目A試験と科目B試験の両方の対策に時間をかけるところを、科目B試験のみに集中して、時間を活用できるのは大きなメリットです。

また、科目B試験対策には、基礎として、科目A試験突破レベルの知識が必要となります。科目A試験免除制度を利用できていれば、自然と情報処理の基礎知識が身についている証明となりますので、自信を持って科目B試験対策に注力することができます。

●修了認定日より1年間は科目A試験が免除になる

科目A試験免除が有効となるのは、指定された講座カリキュラムの修了を認められた認定日より1年間です。基本情報技術者試験は2023年4月より通年試験となりますので、修了認定者が科目A試験を免除される期間(1年間)の中で行う受験において、回数の制約なく、科目A試験は免除となります。この期間中は、上記で述べたように科目B試験の対策に集中できるので、チャンスを逃さないようにしましょう。

▼IPA(情報処理推進機構):基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について
https://www.ipa.go.jp/shiken/about/menjo-fe.html

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基本情報技術者試験の免除に関するよくある質問

基本情報技術者試験の免除に関するよくある質問は、以下の4つです。

  • 基本情報技術者試験のA免除の合格点は?
  • 基本情報技術者科目A免除試験は難しい?
  • 基本情報技術者科目A免除試験の費用は?
  • 基本情報技術者試験の免除試験と本試験の違いは何?

ここでは、基本情報技術者試験の科目A免除試験に関する質問に回答します。

最後まで読めば、科目A免除試験の合格点や難易度が分かり、受験の準備を進められるようになるでしょう。

基本情報技術者試験のA免除の合格点は?

基本情報技術者試験の科目A免除は、全60問中36問以上の正解(正答率60%以上)が合格ラインです。テクノロジ・マネジメント・ストラテジの3分野から出題されます。

試験対策として、過去問の反復学習や講座でのインプットを行うことが合格への近道です。

基本情報技術者科目A免除試験は難しい?

基本情報技術者試験の科目A免除試験は、A試験と同等レベルの難易度とされています。過去問題からの出題が多いため、過去問対策を行えば、合格できる可能性は十分あります。

なお、基本情報技術者試験の難易度については、以下の記事を参考にしてください。

【あわせて読みたい】基本情報技術者試験の難易度は?

基本情報技術者科目A免除試験の費用は?

基本情報技術者試験の科目A試験免除の費用は、講座によって異なります。相場は、20,000円~30,000円です。

割引制度を活用すれば、相場より安くなるケースもあります。申込前に内容を確認しておくことが重要です。

基本情報技術者試験の免除試験と本試験の違いは何?

基本情報技術者試験の免除試験と本試験の主な違いは、試験方法です。本試験はCBT方式で実施されますが、免除試験は問題冊子とマークシートを使って受験します。

まとめ

基本情報技術者試験の科目A免除制度は、IPAや国が認定する講座を受講し、修了試験に合格することで、試験当日に科目Bのみを受験できる制度です。過去問ベースの出題が多いため、事前の対策が必要です。

制度の仕組みを理解し、自分に合った方法で準備を進めましょう。