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基本情報技術者試験の試験内容・出題範囲・出題形式は?

基本情報技術者試験の試験内容、出題範囲を整理しよう

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基本情報技術者試験(FE)の試験内容、実施方式は?

まずは、基本情報技術者試験の試験内容や実施方式について解説します。

基本情報技術者試験がどのような試験なのか、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

CBT化、通年実施化など2020年代に入って試験制度が変更されている

コロナ禍の影響を受けて、2020年12月から基本情報技術者試験はCBT(Computer Based Testing)方式で通年受験ができるようになりました。

CBTはパソコンの画面上に表示された問題に対し、マウスやキーボードを使用して解答する受験方法です。

また、採点方式もIRT方式に変更されました。

IRTとはItem Response Theoryの略で、日本語では項目応答理論といいます。

IRT方式には、一問あたり何点といった採点基準がありません。

実施後の解答結果にもとづいて評価点が算出されるため、難易度による不公平が解消されるというメリットがあります。

また、以前は午前試験・午後試験という構成だった試験が科目A試験・科目B試験に変更されました。

のちほど詳しく解説しますが、試験時間や問題数、出題形式なども大きく変わっています。

試験制度変更で大きく変わった、現在の基本情報技術者試験の出題形式

試験制度変更前・変更後の出題形式は以下の通りです。

▼変更前

午前試験(小問) 午後試験 (大問)
試験時間:150分

出題数:80問
解答数:80問

試験時間:150分

出題数:11問
解答数:5問
※選択問題あり

▼変更後

科目A試験(小問) 科目B試験(小問)
試験時間:90分

出題数:60問
解答数:60問

試験時間:100分

出題数:20問
解答数:20問
※選択問題なし(全問必須)

午前試験と比べると、科目A試験は問題数も試験時間も大幅に減少しています。

また大問形式だった午後試験は小問形式の科目B試験となり、こちらも試験時間も大幅に減少しました。

これにより基本情報技術者試験は全体的にコンパクトになり、以前よりも受験しやすい試験になったと言えるでしょう。

基本情報技術者試験(FE)の出題範囲は?

ここまでは、基本情報技術者試験の受験方式や出題方式についてご紹介してきました。

ここからは、基本情報技術者試験の出題範囲を解説します。

これから試験対策を始める予定の方はぜひ参考にしてください。

科目A試験はテクノロジ系/マネジメント系/ストラテジ系からの出題

まず科目A試験の試験範囲は、以下の通りです。

大分類 中分類
テクノロジ系 基礎理論 基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピューターシステム コンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素 ユーザーインタフェース
情報メディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ
開発技術 システム開発技術
ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系 プロジェクトマネジメント プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント サービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系 システム戦略 システム戦略
システム企画
経営戦略 経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
企業と法務 企業活動
法務

科目A試験は、大きくわけてIT技術に関するテクノロジ系、管理業務に関するマネジメント系、ビジネスに関するストラテジ系の分野から出題されます。

なお、科目A試験の出題範囲は以前の午前試験から特に変更されていないため、過去問などを使った対策はしやすいと言えるでしょう。

科目B試験はアルゴリズム(擬似言語)と情報セキュリティ中心の出題

科目B試験は、かつての午後試験で必須解答とされていた「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」を中心とした構成に変更されています。

また、個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う擬似言語による出題に統一されました。

前述の通り午前試験と科目A試験はほぼ同様の試験ですが、午後試験と科目B試験は上記の変更によってまったく違う試験となりました。

なお科目B試験は、全20問のうちアルゴリズム分野からの出題が8割と想定されています。

アルゴリズムが苦手な受験者は多いですが、科目B試験の合格を目指すならアルゴリズムの試験対策を重点的に行うとよいでしょう。

出題範囲の詳細はシラバスで確認しよう

基本情報技術者試験の出題範囲をより詳しく知りたい場合には、基本情報技術者試験のシラバスを読み込むことをおすすめします。

シラバスのP1に、「図1 シラバスの構成」という図が記載されていますので確認してみましょう。

この図を見るとわかりますが、基本情報技術者試験の出題範囲は「大分類」「中分類」「小分類」で構成されています。

また小分類ごとに、学習の目標とその具体的な内容も記載されています。

目標は、当該小分類で何をどこまで学ぶのか、人材像に照らしてその幅と深さを大きく示したものです。

内容は、目標で示した学ぶべき項目を用語例や修得項目とともに具体的に示したものです。

例えばテクノロジ系の「大分類1:基礎理論」「中分類1:基礎理論」「小分類:1.離散数学」では、目標が以下のように記載されています。

基数、基数の変換、数値の表現、算術演算と精度など、コンピュータで扱う数値表現を理解し、担当する事項に適用する。
集合、論理演算の基本法則、手法を理解し、担当する事項に適用する。

続く内容は、以下のように記載されています。

(1)基数

2 進数、8 進数、10 進数、16 進数、n 進数の表現、2 進数と 10 進数などの基数の変換手法を理解する

まとめ

この記事では、基本情報技術者試験の出題範囲について解説しました。

  • 現在の基本情報技術者試験はCBT方式で通年受験できる
  • 基本情報技術者試験の出題形式・出題範囲は試験制度変更により変わった
  • 科目A試験の出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系
  • 科目B試験の出題範囲はアルゴリズム(擬似言語)と情報セキュリティが中心
  • 出題範囲の詳細はシラバスで確認するのがおすすめ

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