応用情報技術者試験とは?
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての専門的な知識やスキルを認定する国家試験です。
対象者はITの利用者ではなく、開発者や技術者となっています。
求められる要件レベルは高く、IPA(情報処理推進機構)が実施する12種類の情報処理技術者試験のなかでも中度〜高度のレベルに位置しています。
以下で応用情報技術者試験の概要について、理解を深めていきましょう。
- ワンランク上のIT技術者としてのスキル・知識を認定する国家試験
- 春期・秋期の年2回実施
一つずつ詳しく見ていきます。
ワンランク上のIT技術者としてのスキル・知識を認定する国家試験
応用情報技術者試験は、ワンランク上のIT技術者としてのスキル・知識を認定する国家試験です。
下表にある、IPA(情報処理推進機構)の共通キャリアスキルフレームワーク(CCSF)に従えば、応用情報技術者試験は「スキルレベル3」に位置付けられています。
試験名 | スキルレベル | |||
・データベーススペシャリスト試験
・ITストラテジスト試験 |
レベル4 | |||
・応用情報技術者試験 | レベル3 | |||
・基本情報技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験 |
レベル2 | |||
・ITパスポート試験 | レベル1 |
応用情報技術者試験は高度IT人材の輩出を目的とすることから、IT中級〜上級者向けの試験となっています。
春期・秋期の年2回実施
応用情報技術者試験は、春期(4月)・秋期(10月)の年2回、全国の主要62都市で実施されます。
大まかな試験スケジュールと概要は、以下の通りです。
春期試験 |
秋期試験 | |
申込受付期間 | 1月中旬~2月上旬 | 7月中旬~8月上旬 |
試験日 | 4月の第3日曜日 | 10月の第3日曜日 |
合格発表 | 6月下旬 | 12月下旬 |
合格基準点 | 100点満点中60点 | |
受験料 | 7,500円(消費税込み) | |
試験区分 | 午前試験・午後試験(1日で両試験を実施) | |
試験時間 | 午前試験・午後試験それぞれ150分 | |
実施方式 | 筆記(PBT方式=Paper Based Testing) |
応用情報技術者試験の合格率(令和3年春期〜令和5年秋期の合計6回の平均)は、24.7%。約4人に1人が合格できる計算です。
受験資格はないため、IT未経験者や初学者、実務経験のない学生でも、国家試験の合格を目指すことが可能です。
応用情報技術者試験の受験申し込みに必要なマイページアカウントとは?
応用情報技術者試験の受験申し込みをする際には、必ずマイページアカウントが必要になります。
マイページアカウントの取得方法と申し込み手順を、以下で説明していきます。
- まずはマイページアカウント(利用者ID)を登録
- ログイン後、マイページメニューから「応用情報技術者試験及び高度試験」の受験申し込み
- 登録情報は「アカウント情報変更」「利用者情報変更」から変更・修正できる
順を追って、ひとつずつ見ていきましょう。
まずはマイページアカウント(利用者ID)を登録
応用情報技術者試験に初めて申し込む方は、まずマイページアカウント(利用者ID)の登録から始めましょう。
マイページアカウント(利用者ID)は、応用情報技術者試験だけでなく、高度試験・情報処理安全確保支援士試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験でも利用可能なので、一度作っておくと便利です。
申し込みはCBT-SolutionsのWebサイトから行います。
自分が受けたい試験を選んだら、「利用者ID新規作成」をクリックします。
(すでに利用者IDを持っている方は、「受験者マイページ ログイン」から申し込みが可能です。)
個人情報取り扱いのページに遷移するので、同意して自分のメールアドレスを登録します。
すぐに登録したメールアドレスに「【情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験】マイページ登録URLのお知らせ」という自動送信メールが届くはずです。
お知らせメールに記載された「本登録用URL」を24時間以内にクリックし、マイページアカウント作成に必要な以下の情報を入力していきます。
- 利用者ID
- パスワード
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 日中連絡の取れる電話番号
- 各種お知らせメールを受け取るかどうか
ここまで入力したら「確認画面」をクリックして、最後に「登録する」をクリック。
(この段階ではまだ登録が終わっていないので、要注意です!)
ページが切り替わるので、「ログイン画面へ」というボタンをクリックします。
先ほど登録した、「利用者ID」と「パスワード」を入力して、「ログイン」のボタンを押せば、無事登録の完了です。
ログイン後「応用情報技術者試験及び高度試験」の受験申し込み
次はいよいよ受験の申し込みです。
取得したアカウントでマイページにログインすると、マイページメニューの中に「応用情報技術者試験(AP)及び高度試験」の枠があるので、そちらを選択してください。
画面が切り代わったら「令和◯年度 ◯期試験 応用情報技術者試験及び高度試験(SC含む)」を選び、「お申し込み」をクリック。
以下について順に入力・選択していきます。
- 試験区分
- 住所
- 登録情報の確認
全ての入力を終え、ページ下部の「支払方法の選択」ボタンを押すと、「クレジットカード」「コンビニ/銀行ATM」「バウチャーチケット」の3種類の支払い方法が表示されます。
お好きな支払い方法を選び、入金を終えれば申し込みは完了です。
入金後、登録したメールアドレスに通知が届くので、申し込み内容や支払い手続きに間違いがないか、必ず目を通しておきましょう。
登録情報は「アカウント情報変更」「利用者情報変更」から変更・修正できる
マイページメニューからは、各種試験の申し込みだけでなく、過去に受験した受験結果の確認やアカウント情報の変更、利用者情報の変更・修正なども行えます。
変更・修正が可能なものを下表で確認しておきましょう。
項目 | 対応可能な処理 |
アカウント情報変更 | ログイン時のマイページアカウント(利用者ID)とパスワードの変更 |
利用者情報変更 | 性別・メールアドレス・電話番号・各種お知らせメールを受け取るかどうかの変更・修正 |
なお、氏名(漢字・フリガナ)や生年月日の変更はここからではなく、各種申請「登録事項変更申請」から行うことになるので、ご注意ください。
受験結果の確認もマイページから
受験結果の確認やその他の手続きもマイページから行えます。
具体的にできることは、以下の2点です。
- 過去の合否や成績照会も確認できる
- 試験地変更や合格証明書交付申請などの手続きもマイページから
どのようにやるのか、それぞれ解説していきます。
過去の合否や成績照会も確認できる
情報処理技術者試験に合格したかどうかは、以下の3つの方法で確認できます。
- 受験者マイページ
- IPAのウェブサイト(一定期間経過すると掲載終了)
- 官報
合格発表日以降は、受験者マイページのマイページメニューの中にある「受験結果一覧」をクリックすれば、合否確認が可能です。
成績照会もマイページで見ることができます。
参考までに官報とは、法令などの政府情報を伝える媒体のことを指します。
全国の官報販売所で購入するか、インターネット版官報(直近90日間分であれば無料で閲覧可能)を利用して確認します。
試験地変更や合格証明書交付申請などの手続きもマイページから
マイページの「各種申請」からは、試験地変更や合格証明書の交付申請など、以下のような手続きも行えます。
申請の種別 |
対応可能な処理 |
登録事項変更申請 | ・利用者情報の氏名、氏名カナ、生年月日の変更
・受験票の氏名変更 |
合格証明書交付申請 | 合格証明書の発行(交付手数料は、1通「700 円」) |
CBT漢字表記変更申請 | 合格証書に記載される氏名の漢字表記の変更 |
PBT転勤による試験地変更の申請 | 試験地の変更 |
なお、試験地の変更ができるのは、「申し込み締切日以後に転勤で転居したことで、申し込んだ試験地での受験が困難な方」に限られることを覚えておきましょう。
まとめ
最後に今回のポイントを振り返りましょう。
- 応用情報技術者試験は高度IT技術者としてのスキル・知識を認定する国家試験
- 春期・秋期の年2回実施
- 受験の申し込みは、オンラインで行う
- 申し込みにはマイページアカウント(利用者ID)の登録が必須
- マイページからは、合否の確認、成績紹介、各種登録情報の変更・修正も可能
難易度の高い応用情報技術者試験ですが、適切な準備と対策を立てれば、十分合格を目指すことができます。
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