2025年度版登録販売者試験の手引きに改定はあった?勉強方法は?

登録販売者試験の対策で重要な役割を果たすのが「手引き」です。問題作成の元になっているため、改定があった場合には知識をインプットし直す必要があります。

本記事では、登録販売者試験の手引きにおける直近の改定内容や勉強方法を解説します。登録販売者試験の対策を進めている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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「登録販売者試験問題作成に関する手引き」とは

登録販売者試験の手引きは、正式には「登録販売者試験問題作成に関する手引き」として厚生労働省によって公開されています。

ここでは、登録販売者試験の手引きの試験における役割や改定の頻度を見ていきましょう。

 

試験問題作成の元となっている

登録販売者試験は各都道府県で実施されますが、すべての問題は手引きの内容を元に作成されることとなっています。

つまり、手引きの内容さえしっかりマスターしておけば登録販売者試験に合格することが可能です。

具体的な内容としては、以下の5つの章に分かれています。

  • 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
  • 第2章 人体の働きと医薬品
  • 第3章 主な医薬品とその作用
  • 第4章 薬事関係法規・制度
  • 第5章 医薬品の適正使用・安全対策

実際の登録販売者試験の問題も上記5つに分類されたうえで出題されるため、手引きがいかに重要な役割を果たしているかがわかるでしょう。

 

改定の頻度と時期

登録販売者試験の手引きは不定期に改定されており、その頻度は数年に1度となっています。

稀に2年連続で改定が入ることもあるため注意しましょう。

手引きの改定が実施される場合は、3月末~4月ごろに改定内容が公表されます。

登録販売者の試験は例年8~12月にかけて実施されるため、改定の有無や内容をチェックする時間は十分にあるでしょう。

 

関連記事:2025年度(令和7年度)登録販売者の試験日程は?申し込み方法もあわせて紹介

 

2025年度版登録販売者試験の手引きに改定はあった?主な変更点は?

直近では、2025年度(令和7年度)に登録販売者試験の手引きに改定がありました。

主な変更点は以下の2つです。

  • 脂質異常症の診断基準の変更
  • 機能性表示食品の食品表示基準の変更

それぞれの変更内容を見ていきましょう。

 関連記事:【変更点まとめ】登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)

脂質異常症の定義の変更

日本動脈硬化学会のガイドラインで脂質異常症の診断基準に変更があったことを受け、「登録販売者試験問題作成に関する手引き」においても脂質異常症の定義の記述が変更されました。

【変更前】

医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。

【変更後】

医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が空腹時150mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。

機能性表示食品の食品表示基準の変更

令和6年3月に発生した紅麹関連製品の健康被害を受けて、令和6年に食品表示法が改正されました。それに伴い、「登録販売者試験問題作成に関する手引き」においても、以下のような規定が追記されました。

① 事業者の責任において機能性関与成分によって健康維持・増進に資する特定の保健目的が期待できる旨を表示し、反復・継続して摂取されることが見込まれる機能性表示食品について、事業者(届出者)は、健康被害と疑われる情報を収集し、健康被害と疑われる情報(医師が診断したものに限る。)を把握した場合は、当該食品との因果関係が不明であっても速やかに消費者庁長官及び都道府県知事等(都道府県知事、保健所を設置する市の市長又は特別区の区長)に情報提供することを、食品表示法に基づく内閣府令である食品表示基準における届出者の遵守事項とする

② 製造工程管理による製品の品質の確保を徹底する観点から、機能性表示を行う天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品についてはGMPに基づく製造管理を食品表示法に基づく内閣府令である食品表示基準における届出者の遵守事項とする

 

登録販売者試験において手引きの改定はどう対策すべき?

登録販売者試験の対策において、手引きの改定にどう対応すべきか悩む方もいるでしょう。

ここでは以下3つのポイントをご紹介します。

  • 最新のテキストで勉強を進めておく
  • 3月末以降に改定内容をチェックしておく
  • 不安な場合はオンラインテキストを使う

 

最新のテキストで勉強を進めておく

まずは、テキスト購入時点で最新の内容が反映されたものを購入することが大切です。

直近で実施された改定がいつなのか把握し、表紙などの「〇〇年改定版」といった記載を確認しましょう。

費用を抑えるために中古のテキストを購入する方は、内容が古すぎないかよく確認することをおすすめします。

 

3月末以降に改定内容をチェックしておく

手引きの改定は例年3月末~4月ごろに発表されるため、4月に入ったら改定の有無を確認しましょう。

手引きの改定がなければ、そのまま手元のテキストに沿って対策を進めればOKです。

改定があったとしてもごく一部にとどまることが多いため、テキストを買い直す必要はありません。

そもそも、3月末~4月に発表された内容がテキストに反映されるのには時間がかかります。

改定後のテキストを待っていては、本番までに十分な対策をする時間が取れないはずです。

変更点はインターネットでチェックし、テキストに書き込むなど工夫しましょう。

 

不安な場合はオンラインテキストを使う

それでも、厚生労働省の公開資料から変更点を自身で洗い出すのは一定の手間がかかります。

また、変更内容をうまく理解できず、誤解してしまう可能性もあるでしょう。

オンライン講座のテキストであれば、適宜更新される場合もあるため余計な負担がかかりません。

また、手引きに改定があった旨のアナウンスを講座内で受けられる場合もあります。

手引きの内容を自身でチェックすることに不安を感じているなら、オンラインのテキストの利用を検討しましょう。

オンライン講座はスマートフォンやタブレットを使ったスキマ時間の学習にも適しているため、学習効率も上がるはずです。

 

まとめ

本記事では、登録販売者試験の手引きにおける直近の改定内容や勉強方法を解説しました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 登録販売者試験の手引きは問題作成の元となっている
  • 改定は数年に1度、3月末~4月に発表されるケースが多い
  • 2025年度の改定内容は、主に「脂質異常症の診断基準の変更」と「機能性表示食品の食品表示基準の変更」の2点
  • 最新のテキストで勉強を進めておき、4月以降に改定の有無をチェックすれば問題ない
  • 不安な場合は、オンライン講座など最新の内容が反映される教材を使うのがおすすめ

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