大学2年生から公認会計士を目指すのは現実的?メリットや注意点、短期合格を目指すポイントを解説

大学2年生からでも、公認会計士試験の合格を目指すことは可能です。

大学在学中の合格者も存在しており、社会人になってから挑戦するよりも学習時間を確保しやすいという強みがあります。

本記事では、大学2年生から公認会計士に挑戦するメリットや注意点、短期合格を目指すための勉強方法を解説します。

最後まで読めば、大学2年生から公認会計士を目指せるのかが分かり、自分に合った学習計画を立てられるようになるでしょう。

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公認会計士は大学2年生から目指せる?合格のハードルとは

大学2年生から公認会計士を目指すことは可能です。

自由な時間が比較的多い大学生のうちから公認会計士試験の勉強に取り組めば、早期合格を狙えます。

一方で、公認会計士試験は会計学や監査論、租税法など幅広い分野をカバーする国家資格であり、決して容易ではありません。

合格には平均3,000〜5,000時間の勉強時間が必要とされています。

令和6年度の合格率は7.4%と低く、計画的な学習が必要です。

大学2年生からでも公認会計士は目指せますが、相応の努力が必要です。

公認会計士試験に占める大学生の割合

試験年出願者数(人)合格者数(人)合格率(%)合格者構成比(%)
大学院修了1,071605.63.7
会計専門職大学院修了745283.81.7
大学院在学176148.00.9
会計専門職大学院在学2072110.11.3
大学卒業(短大含む)9,6577477.746.6
大学在学(短大含む)6,9016058.837.7
高校卒業2,2551024.56.4
その他561264.61.6

【参考】公認会計士・監査審査会「令和6年公認会計士試験合格者調」

「令和6年公認会計士試験合格者調」によると、大学在学中の合格者は605人で、全体の37.7%を占めています。

大学生は社会人と比べて試験準備に充てられる時間が多いため、合格者割合の高さにもつながっていると考えられます。

大学2年生から公認会計士を目指すのは、決して珍しいことではないといえるでしょう。

大学2年生から公認会計士を目指す3つのメリット

大学2年生から公認会計士を目指すメリットは、以下の3つです。

  • 社会人と比べて勉強時間を確保しやすい
  • キャリアの選択肢が広がる
  • 就職活動で有利になる

大学2年生という早い段階から取り組むことで、試験対策を進めやすいのはもちろん、その後のキャリアでも有利な場面が出てくるでしょう。

ここでは、大学2年生から公認会計士に挑戦するメリットを解説します。

社会人と比べて勉強時間を確保しやすい

大学2年生から公認会計士を目指すメリットは、社会人と比べて勉強時間を確保しやすいことです。

社会人は仕事が中心となるため、基本的に平日の夜や休日しか勉強時間を確保できません。

大学生は授業やアルバイトはあるものの、自分で時間をコントロールしやすく、1日の中でまとまった勉強時間を確保できます。

午前中は講義を受け、午後は公認会計士試験の勉強に充てるなど、社会人では難しい学習スタイルで進めることが可能です。

大学2年生から公認会計士試験の勉強を始めれば、基礎の積み重ねに時間をかけられ、合格までの道のりを着実に歩めるでしょう。

キャリアの選択肢が広がる

大学2年生から公認会計士を目指すメリットとして、キャリアの選択肢が広がることも挙げられます。

公認会計士は監査業務や税務業務、コンサルティングなど、さまざまな場で活躍できる資格です。

大学在学中に合格できれば、就職活動の選択肢が増え、希望に合ったキャリアを描きやすくなります。

就職活動で有利になる

大学2年生から公認会計士を目指せば、就職活動で有利になるのもメリットです。

公認会計士試験に合格していると、監査法人や金融機関、コンサルティングファームでの内定が期待できます。

また、大学2年生から難関資格に挑戦した経験は、ほかの学生との差別化にもつながります。

これまでの努力が評価されるだけでなく、面接では粘り強さや主体性をアピールできるでしょう。

大学2年生から公認会計士を目指す2つのデメリット・注意点

大学2年生から公認会計士を目指すデメリット・注意点は、以下の2つです。

  • 大学生活の自由が制限される
  • 精神的・金銭的な負担がかかる

大学2年生から公認会計士を目指す場合は、注意点も知っておくことが大切です。

ここでは、大学2年から公認会計士を目指す際のデメリットや注意点を解説します。

大学生活の自由が制限される

大学2年生から公認会計士を目指す際の注意点は、大学生活の自由が制限されることです。

公認会計士試験に合格するためには、膨大な勉強時間が必要です。

友人と遊ぶ時間やサークル活動、アルバイトに充てられる時間は限られてしまいます。

大学2年生から公認会計士を目指す場合、大学生活が犠牲になってしまう場面も少なくありません。

難関資格に挑戦する以上、勉強を最優先にする必要があります。

しかし、公認会計士になるという決断は、就職活動や今後のキャリアの可能性を広げるきっかけにもなります。

あらかじめ学習計画を立て、無理のない範囲で進めていくことが大切です。

精神的・金銭的な負担がかかる

大学2年生から公認会計士を目指す場合、精神的・金銭的な負担が大きい点にも注意が必要です。

公認会計士試験は数千時間に及ぶ学習を求められるため、毎日机に向かう生活はプレッシャーや焦りを感じやすくなります。

また、予備校に通う場合、総額80万円程度の費用がかかるとされています。

大学2年生から公認会計士を目指す場合は、両親と費用について相談しながら無理なく学習を進めることが重要です。

その一方、オンライン講座の「スタディング」であれば、予備校に比べて受講料が抑えられており、大学生でも取り組みやすい環境が整っています。

費用面の負担を下げつつ、無理なく合格を目指せる選択肢としてぜひ検討してみてください。

大学2年生から公認会計士を目指す際に大学や学歴は関係する?

公認会計士試験は、学歴問わず誰でも受けられる試験です。

そして、合格に必要なのは大学の偏差値や知名度ではなく、専門的な知識です。

計画的に学習を続ければ、誰でも合格を目指せます。

私立・公立問わず多くの学生が公認会計士試験に合格しており、特定の大学が有利ということはありません。

また、高卒での合格者も存在します。

公認会計士と学歴や出身大学の関係性については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

大学2年生から公認会計士試験に最短で合格するには?

大学2年生から公認会計士試験に最短で合格するには、以下の2点が重要です。

  • 予備校・講座を利用する
  • 過去問対策をする

大学2年生から公認会計士試験に挑戦する場合、自分の性格や生活スタイルに合った学習方法を選ぶことが重要です。

ここでは、大学2年生から公認会計士試験の短期合格を狙うための学習方法を解説します。

予備校・講座を利用する

公認会計士試験の対策は、独学でも不可能というわけではありませんが、合格率の低さや必要な勉強時間の長さを考えれば、極めて難しいと言わざるを得ません。

そのため、予備校や通信・オンラインの講座を利用し、効率的なカリキュラムで勉強を進めるのが一般的です。

予備校に通う

大学2年から公認会計士を目指すなら、予備校に通うのが一般的な方法です。

予備校では、公認会計士試験を経験した講師から直接指導を受けられるため、独学では難しい部分も効率良く学べます。

就職支援を受けられる予備校の場合、合格後の道筋を早い段階で考えられるため安心です。

また、同じ目標を持つ仲間がいるため、勉強に張り合いが生まれ、モチベーションの維持にもつながります。

▼予備校のメリット

  • 試験に精通した講師から直接学べる
  • 同じ目標をもつ仲間がいてモチベーションを保ちやすい
  • 合格後の就職支援が受けられる

▼予備校のデメリット

  • 費用が高額になる
  • 通学に時間がかかる

公認会計士の予備校については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。

通信・オンライン講座を利用する

大学2年生から公認会計士試験に合格する方法として、通信・オンライン講座も挙げられます。

通信・オンライン講座なら、予備校のように通学する必要がありません。

大学の授業やアルバイトとの両立がしやすく、自分の生活リズムに合わせて学習計画を立てられます。

通信・オンライン講座は予備校と比べて費用が安いため、大学生でも取り入れやすいといえるでしょう。

▼通信・オンライン講座のメリット

  • 予備校と比べて受講料が安い
  • 動画講義を繰り返し視聴できる

▼通信・オンライン講座のデメリット

  • スケジュール管理が必要
  • 学習仲間ができず孤独を感じやすい

過去問対策をする

大学2年生から公認会計士試験に合格するためには、過去問対策が欠かせません。

公認会計士試験は出題範囲が広く、暗記するだけでは合格点に届きにくい試験です。

過去問を繰り返し解けば、出題傾向が分かり、時間配分の感覚が身につきます。

また、苦手科目と得意科目を把握できるのも、過去問を解くメリットです。

インプットだけに偏らず、過去問で実践力を磨くことが、大学2年生から公認会計士試験に最短合格するためのポイントといえるでしょう。

大学2年生から公認会計士を目指す場合の1日の勉強スケジュール

大学2年生から公認会計士を目指す場合は、大学の授業や試験勉強の時間を組み合わせたスケジュールを組むことが大切です。

以下は、予備校に通う大学生のスケジュール例です。

7:00起床・朝食
8:00大学へ移動
9:00~12:00大学の授業
12:00〜13:00昼食・休憩
13:00〜15:00大学の授業
15:00~18:00図書館やカフェで自習
18:00~19:00予備校へ移動
19:00~21:00予備校で授業
22:00帰宅
22:00~23:00夕食・風呂
23:00~23:30就寝

上記スケジュールはあくまで一例であり、大学の時間割やアルバイトの有無によっても変わります。

大学から予備校への移動にも時間がかかるため、気になる方は通信・オンライン講座の利用を検討するとよいでしょう。

自分の生活スタイルに合わせた学習計画を立てることが、公認会計士試験の勉強を継続するためのポイントだといえます。

大学2年生から勉強して公認会計士試験に合格できた場合の就職先は?

大学2年生から勉強を始め、公認会計士試験に合格した場合の就職先の例は、以下の通りです。

  • 監査法人
  • 税理士法人
  • 金融機関(銀行や証券会社など)
  • 一般事業会社の経理・財務部門
  • コンサルティングファーム

中でも監査法人は、公認会計士の約9割が最初に選ぶ就職先です。

大学2年生から公認会計士試験に合格できれば、就職先の選択肢は大きく広がります。

専門知識を活かしながら、幅広い分野で活躍することが可能です。

公認会計士の就職先について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

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大学2年生から公認会計士を目指すことに関するよくある質問

大学2年生から公認会計士を目指すことに関するよくある質問は、以下の4つです。

  • 公認会計士に大学2年で合格した場合は就活が有利になる?
  • 公認会計士を目指すなら大学2年の冬からが良い?
  • 大学生で公認会計士を目指すと遊べない?
  • 公認会計士は大学1年からも目指せる?

ここでは、大学生の公認会計士試験に関連する質問に回答します。

公認会計士に大学2年で合格した場合は就活が有利になる?

大学2年生で公認会計士試験に合格できれば、就職活動で有利になる可能性があります。難関試験の合格実績を持っていることは、面接でアピール材料になるからです。

大学2年生の段階で合格していれば、同世代との差別化が図れ、内定獲得のチャンスを広げやすいでしょう。

公認会計士を目指すなら大学2年の冬からが良い?

公認会計士を目指すなら、大学2年生の冬には勉強を始めるのがおすすめです。

大学2年生の冬に学習を開始すれば、大学3年生の12月に実施される1回目の短答式試験に挑戦できます。

万が一結果が出なかった場合でも、半年後の5月に再挑戦できるため、2回のチャンスを得ることが可能です。

短答式試験を突破すれば、8月に実施される論文式試験を受験できます。

論文式試験に合格した場合、監査法人や金融機関など、就職先の選択肢が広がるため、大学2年生の冬までに準備しておくと良いでしょう。

大学生で公認会計士を目指すと遊べない?

公認会計士試験の合格には数千時間に及ぶ学習が必要となり、日常生活の多くを勉強に充てることになります。

友人と遊ぶ時間やサークル活動に割ける時間が少なくなるのは事実です。

しかし、まったく遊べなくなるわけではありません。

スケジュール管理を行えば、友人や家族と過ごしたり、旅行を楽しんだりすることも可能です。

適度にリフレッシュすれば学習効率が上がり、モチベーション維持にもつながると考えられます。

公認会計士を目指す大学生が「遊べない」といわれる理由については以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。

公認会計士は大学1年からも目指せる?

公認会計士は、大学1年生からでも目指せます。

早くから学習を始めるほど、時間的な余裕を持てるのがメリットです。

大学1年生から学習に取り組めば、大学3年生で論文式試験の合格が狙えます。

ただし、大学生活に慣れていない時期に無理をすると、挫折や体調不良を招く可能性もあります。

大学1年生から公認会計士を目指す場合は、無理のない学習計画を立てた上で取り組みましょう。

まとめ:大学2年生からでも公認会計士を目指せる!効率良く勉強を進めよう

大学2年生からでも、公認会計士試験の合格を目指せます。

大学2年生の場合、社会人と比べて自由に使える時間が多く、学習計画を立てやすいのがメリットです。

自分に合った方法で学習を継続すれば、短期合格の可能性も高まります。

大学2年生から公認会計士試験に挑戦することは、キャリアの選択肢を広げるチャンスです。

焦らず着実に学習を続け、公認会計士としての未来を切り開いていきましょう。

なお、スタディングの公認会計士講座なら、スキマ時間を活用しながら自分のペースで学習できます。

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