
ITの国家試験「情報処理技術者試験」の高度試験区分でも特に難関とされるITストラテジスト試験は、毎年春期に、年1回実施されています。申し込み時期を忘れていると、翌年まで受験することができませんので、忘れないようにすることが大切です。
この記事ではITストラテジスト試験の申し込み期間と申し込み方法などについて解説します。
ITストラテジスト試験とは?
まずはITストラテジスト試験がどのような試験なのか、概要を解説します。
実施時期や合格率などについてもご紹介しますので、受験を検討している方、どのような試験か気になっている方はぜひ参考にしてください。
ITストラテジストは「経営とITを結びつける戦略家」
ITストラテジスト試験の対象者は、高度IT人材として専門分野を確立し、ITを活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者とされています。
試験では以下のような技術水準が問われるため、「経営とITを結びつける戦略家」として非常に高度なスキルと知識が必要となるでしょう。
- 事業環境分析、IT動向分析、ビジネスモデル策定への助言を行い、事業戦略を策定できる。事業戦略の達成度を評価し、経営者にフィードバックできる。
- 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、情報システム戦略や全体システム化計画を策定できる。情報システム戦略や全体システム化計画を評価できる。
- 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、全体システム化計画にもとづいて個別システム化の計画を策定し、適切な個別システムを調達できる。システム化構想・計画の実施結果を評価できる。
- 情報システム戦略や改革プログラム実施の前提条件を理解し、情報システム戦略実現のモニタリングとコントロールができる。情報セキュリティリスクや情報システム戦略実現上のリスクについて原因分析、対策策定、対策の実施などができる。
年1回(春期)のみ実施、合格率15%台の狭き門
情報処理技術者試験は、試験の種類によって実施時期や受験方法が異なります。
ITストラテジスト試験は年1回、春期のみに実施される試験です。
例年の合格率は15%前後と低く、非常に難易度の高い試験であるといえるでしょう。
また情報処理技術者試験は、試験の種類によって試験の形式や試験時間などが異なります。
ITストラテジスト試験の試験時間・出題形式・出題数(解答数)は、以下の通りです。
午前試験・午後試験があり、合計5時間にわたるハードな試験を一日で受験しなければなりません。
▼午前Ⅰ
試験時間 9:30~10:20(50分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数 30問
解答数 30問
▼午前Ⅱ
試験時間 10:50~11:30(40分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数 25問
解答数 25問
▼午後Ⅰ
試験時間 12:30~14:00(90分)
出題形式 記述式
出題数:3問
解答数:2問
▼午後Ⅱ
試験時間 14:30~16:30(120分)
出題形式 論述式
出題数:2問
解答数:1問
次回のITストラテジスト試験の申し込みはいつ?
ここまではITストラテジスト試験の概要をご紹介してきました。
ここからはITストラテジスト試験の試験日や申し込み期間について解説します。
ITストラテジスト試験は頻繁に実施されている試験ではないため、申し込み期間を忘れないように注意しましょう。
年1回、春期試験(4月)として実施されるITストラテジスト試験
前述の通り、情報処理技術者試験は試験の種類によって実施時期や受験方法が異なります。
以下の試験はCBT方式という試験会場のパソコン上で受験をする方式で、通年受験が可能です。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
上記以外の情報処理技術者試験は春期と秋期のどちらか、もしくは両方で実施されます。
以下の試験は春期の実施です。
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- 情報処理安全確保支援士試験
以下の試験は秋期の実施です。
- 応用情報技術者試験
- プロジェクトマネージャ試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
上記の通りITストラテジスト試験は春期のみの試験で、令和7年(2025年)の試験は4月20日(日)に実施されました。
春期試験の申し込み期間は例年1月の予定
令和8年(2026年)の試験日程や申し込み期間はまだ公表されていません。
ただIPAのサイトでは「試験実施 年間スケジュール(目安)」が公開されていますので、あらかじめ確認しておくと参考になるでしょう。
これによると例年春期試験は4月の実施で、申し込み期間は1月から開始となっています。
なお令和7年(2025年)の春期試験は4月20日(日)実施で、申し込み期間は1月17日(金)10時から令和6年2月5日(水)17時まででした。
令和8年(2026年)も、これに近いスケジュールでの実施が予想されます。
期間中の申し込みをうっかり忘れてしまうと次に受験できるのはまた1年後となってしまうため、気をつけるようにしましょう。
年1回だけのITストラテジスト試験申し込みを忘れないための方法は?
前述の通り、ITストラテジスト試験は春期に年1回のみの実施です。
例年1月から2月にかけての申し込み期間に受験申し込みを忘れてしまうと、また1年待たなければなりません。
ここからは、ITストラテジスト試験の申し込み期間を忘れないための方法を解説します。
IPAのメールニュースに登録するのがオススメ
IPAは最新情報をメールで案内してくれる「メールニュース」を配信しています。
IPAのメールニュースに登録しておくと、セキュリティ対策情報やイベント・セミナー情報、また情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の受験申し込みに関する情報などを受け取ることができます。
ITストラテジスト試験に限らず、情報処理技術者試験の申し込み期間が始まる際にはメールが届きますので、申し込み忘れを防ぐために登録しておくのがおすすめです。
ITストラテジスト試験の受験申込方法は?
ITストラテジスト試験の日程や申し込み期間については前述の通りです。
ここからはITストラテジスト試験の受験申し込み方法について解説します。
ITストラテジスト試験は、Webからの申し込みとなります。初めての受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
申込受付ページはCBTソリューションズWebサイト
ITストラテジスト試験の受験方法は、基本情報技術者試験やITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験のようなCBT方式ではありません。決められた試験日程・試験会場のみで実施される筆記試験です。
しかし受験申し込みはCBT方式の試験と同様に、CBT/PBT試験の受験者ポータルサイトから行います。
ITストラテジスト試験の受験申し込みは、CBTソリューションズの受験者ポータルサイトを開きPBT試験のタブからIPA(独立行政法人情報処理推進機構)を選択して行います。
なおPBT試験とは、問題用紙と解答用紙を使って問題を解く筆記形式の試験のことです。
このサイトで初めて受験申し込みを行う場合は、メールアドレスや個人情報などを登録して利用者ID(マイページアカウント)を作成する必要があります。
ここで作成した利用者IDは、応用情報技術者試験以外の高度試験の受験を申し込む際にも使用できます。
利用者IDの登録方法など、詳しい操作方法は申し込みページにあるマニュアルを参照してください。
ITストラテジスト試験の受験手数料(受験料)は税込7,500円
情報処理技術者試験の受験手数料は、すべて7,500円(税込)です。
まとめ
今回はITストラテジスト試験の受験申し込み方法や申し込み期間などについて解説しました。
- ITストラテジスト試験の実施は年1回のみ(春期)
- 申し込み期間は例年1月から2月にかけて
- 申し込みを忘れないようにするにはIPAメールニュースへの登録がおすすめ
- 申し込み方法はCBTソリューションズのWebサイトから
- 受験手数料は税込7,500円
ITストラテジスト試験は年1回のみ実施されている試験です。IPAメールニュースに登録するなどして、申し込みを忘れないように気をつけましょう。
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