ビジネスが分かる人にはIT(デジタル)を。IT(デジタル)が分かる人にはビジネスを。その登竜門として最適なのがITストラテジストです!
ビジネスとITの両面が分かる人材への期待!
「IT人材」「デジタル人材」の不足が指摘され続けています。例えば経済産業省は、IT人材は2030年には最大で79万人不足すると発表しています。
では、私たちビジネスパーソンはどのような学習をすれば良いのでしょうか。
プログラミング?データサイエンス?AI・機械学習?
確かにどれも素晴らしい学びになると思います。
しかし私は、企業でのIT活用支援を通じて、「ビジネスとIT(デジタル)の両面が分かる人材」の圧倒的な不足を感じています。ITだけ分かったとしても、それでビジネスを変革できなければ、あまり意味がありません。
例えば、プログラミングができる人は、自分の目の前の業務をそのまま機械的に自動化しがち。いわゆる属人化や部分最適の罠です。逆にビジネスに強いものの、ITが苦手な人は、より良い方法があるにも関わらず、それを知ることも受け入れることもできません。
ビジネスが分かる人にはIT(デジタル)を。
IT(デジタル)が分かる人にはビジネスを。
その登竜門として最適なのがITストラテジストです。
ビジネスとITの橋渡しができる人材、いわゆるDX人材として、戦略・計画の策定での活躍が期待されます。その成果によって、経営やマネジメント層へのステップアップが期待できます。また、ITストラテジストは国家試験であるため、就職・転職時に効果的なアピールとなります。
「図解」と「関係性」でITストラテジスト試験に合格しよう!
はじめてITストラテジストを目指す方にとって困るのは、膨大な経営関係の知識を理解し覚えなければならない点です。ITエンジニアとして応用情報技術者まで順調に取得してきた人であっても、最初に面食らうのはこの点です。
私自身、高度情報(ネットワークスペシャリスト・情報セキュリティ)を順調に取得しましたが、ITストラテジストは全く別物と感じました。分からないまま丸暗記するなど、誤った学習法をしていたため、過去問で、一通りの用語が分かるようになるまで、何ヶ月も費やしました。
今なら分かりますが、緻密で論理的なテクノロジ分野と異なり、経営(ストラテジ)分野を細部まで理解しようとすると沼にハマります。ITストラテジスト試験で問われるのは、
・基本的な経営関連用語を知っているか?(午前問題)
・その用語を使えるか?(午後問題)
です。まずは「図解」で大まかに用語を理解しましょう。その上で、覚えた用語の「関係性」から理解を深め、使えるようにしていきましょう。
・基本的な用語を押さえる(講義、Webテキスト)
・問題を解いて理解を深める(スマート問題集、セレクト過去問集)
というようにインプットは最小限にして、早めにアウトプットを行うことが合格への近道です。
ちなみに私は、試験対策だけの勉強は好きではありません。どうせ学ぶなら、実際に使えるようになることを目指します。図解や関係性を重視した学びは、資格取得後にも役立つ実力となるでしょう。
経営分野からITストラテジストに挑戦する方へ
一方、中小企業診断士など経営に深く関わってきた人にとっては、午前のストラテジ分野は比較的簡単に感じるはずです。その場合は、まずはテクノロジ・マネジメント分野を中心に、応用情報技術者に合格できるくらいの午前対策を行いましょう。
特に午前Ⅱのセキュリティ分野をしっかりと対策した上で、午後試験の対策を中心に行いましょう。
ITストラテジストを目指す皆さまが、ビジネス(経営)とIT(デジタル)両面が分かる人材として活躍されることをお祈りしております!